まさか「姑息」を卑怯という意味だと思っていませんか?正しい意味を15秒で解説

「姑息」の言い間違えチェック

誰かがズルいことをした時に、「あいつは姑息な手段を使った」と批判したことはないでしょうか。

実はそれ、本来の意味とは少しズレています。「姑息」には、卑怯という意味は全く含まれていないからです。

15秒で分かる「姑息」の超ざっくり解説

漢字を見てみましょう。「姑(しばらく)」の「息(休む)」と書きます。

【誤用】卑怯な、ズルい、正々堂々としていない。
【正解】一時しのぎ、その場逃れ。

根本的な解決ではなく、とりあえずその場をしのぐための応急処置を指す言葉です。だから「姑息な手段」というのは、ズルい作戦のことではなく「とりあえずのらりくらりとかわす作戦」のことなんです。

スマートな言い換え

卑怯な奴だと言いたいなら、こう言い換えましょう。

  • × 姑息な真似をしやがって
  • 「卑劣(卑怯)」な真似をしやがって

逆に「とりあえずの応急処置です」と言いたい時に「姑息な処置ですが…」と正しく使うと、教養ある人には「おっ、言葉を知ってるな」と思われます(知らない人には卑怯だと思われますが)。