「檄を飛ばす」を励ますことだと思ってない?応援じゃないんです

「檄を飛ばす」の言い間違えチェック

試合前のロッカールームで、監督が選手たちに「檄を飛ばした」。これを「頑張れよ!」と熱く励ましているシーンだと思っていませんか?

実は本来の意味は、もっと政治的で仰々しいものです。

15秒で分かる「檄を飛ばす」の超ざっくり解説

「檄(げき)」とは、古代中国で自分の主張を人々に知らせるために木札に書いた「ふれぶみ」のことです。

【誤用】元気が出るように励ます、気合を入れる。
【正解】自分の主張や考えを広く人々に知らせて、同意を求めること。

「これこれこういう理由で戦うぞ!賛同する者は集まれ!」というのが檄です。単なる応援とはスケールが違います。

スマートな言い換え

励ますと言いたいなら、こう言い換えましょう。

  • × 部下に檄を飛ばす
  • ◎ 部下に「カツを入れる(発破をかける)」

現代では誤用も許容されつつありますが、本来はアジテーション(扇動)に近い言葉です。