「情けは人の為ならず」の言い間違えチェック
「情けは人の為ならず。甘やかしては本人のためにならないから、手助けするのはやめよう」
新人教育などでそんな風に使っていないでしょうか? それはとんでもない勘違いです。この言葉は「突き放す」意味ではなく、むしろ「もっと親切にしろ」という意味なんですから。
15秒で分かる「情けは人の為ならず」の超ざっくり解説
英語の「Pay it forward(恩送り)」に近い概念です。
【誤用】人に情けをかけると、その人を甘やかしてダメにする。
【正解】人に情けをかけておけば、巡り巡っていずれ自分の利益となって返ってくる。
「あいつのため」じゃなくていい、「自分のため」に親切にしておけ、という素晴らしい処世術の言葉なんです。
スマートな言い換え
厳しく指導したいなら、このことわざを使うのはやめておきましょう。代わりにこう言うのはどうですか。
- × 情けは人の為ならずだから手伝わないよ
- ◎ 「獅子の子落とし」だから手伝わないよ
情けはどんどん安売りして、将来の自分に投資しておくのが吉です。
