「Excel、ブラウザ、チャットツール……ウィンドウを開きすぎて画面がごちゃごちゃ。デスクトップに置いてあるファイルを開きたいのに、ウィンドウをどかすのが面倒くさい!」。
あるいは、「仕事中にこっそり私用サイトを見ていたら、急に上司が後ろを通った!」。
そんな時、マウスで一つひとつ「最小化ボタン」を押していては手遅れです。
Windowsには、現在開いているすべてのウィンドウを一瞬で透明化(最小化)し、デスクトップを表示させる「緊急回避ショートカット」が存在します。
この記事では、パニック時に役立つ「Win + D」の使い方と、マウス操作だけで全消しする隠しボタンを解説します。
- ⏱ 所要時間: 0.5秒
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11 対応
- 🛠 難易度: 初級(ショートカットキー)
- ✅ 用途: 画面整理、覗き見防止
こんなイライラありませんか?
- デスクトップにあるアイコンをクリックしたいのに、ウィンドウが邪魔
- 「最小化」ボタン(-)を連打している
- とっさに画面を隠せず焦ったことがある
目次
方法1:【最強】「Win + D」でオン・オフする
これが最も便利で、覚えるべき唯一のショートカットです。
「Desktop(デスクトップ)」のDと覚えましょう。
[Windows] + [D]
このショートカットの挙動
- 1回押す: 全てのウィンドウが最小化され、デスクトップが表示されます。
- もう1回押す: 直前に開いていたウィンドウが、元の位置に全て戻ってきます。
単に消すだけでなく、用が済んだら「復元」できるのが最大の強みです。
ファイルをデスクトップから拾って、また元の作業画面に戻るといった操作が爆速になります。
方法2:【不可逆】「Win + M」で最小化する
似たようなショートカットに「Win + M」があります。
「Minimize(ミニマイズ=最小化)」のMです。
- Win + M: 全てのウィンドウを最小化する(消す)。
- Win + Shift + M: 元に戻す。
こちらは「Win + M」をもう一度押しても元に戻りません。復元にはShiftキーも必要になるため、基本的には「Win + D」の方が優秀です。
「とにかく消して、しばらく戻さない」という場合に使いましょう。
方法3:【マウス派】画面右下の「極細の線」をクリック
キーボードを触っていない時に使えるテクニックです。
Windowsの画面の一番右下、タスクバーの端っこを見てください。
- 時計の表示よりもさらに右、画面の角ギリギリに「うっすらとした縦線」があります(または何もない透明な領域)。
- ここをマウスで左クリックします。
- すると、「Win + D」と同じ効果で、全てのウィンドウが消えます。
- もう一度クリックすると戻ります。
※Windows 11の場合、設定によってはこの機能がオフになっている場合があります。
(設定 > 個人用設定 > タスクバー > タスクバーの動作 > 「デスクトップを表示するには、タスクバーの隅を選択します」にチェック)
おまけ:ウィンドウを「シェイク」して集中する
「全部消したいわけじゃなくて、今使っているこれ以外を消したい!」という時の裏ワザです。
- 残したいウィンドウのタイトルバー(上部)をマウスで掴みます(クリックしたまま)。
- そのウィンドウを、ブンブンと左右に素早く振ります(シェイク)。
- すると、掴んでいるウィンドウ以外がすべて最小化されます。
- もう一度振ると、周りのウィンドウが戻ってきます。
「エアロシェイク」と呼ばれる機能です。散らかった机の上を手で払いのけるような爽快感があります。
まとめ:Win+Dは「パニックボタン」
ウィンドウ操作のショートカット比較です。
| ショートカット | 動作 | 復元 |
|---|---|---|
| Win + D | デスクトップ表示 | ◯ 同じキーで戻る |
| Win + M | 全最小化 | △ Win+Shift+Mが必要 |
| Win + Home | アクティブ以外消す | ◯ 同じキーで戻る |
作業効率化はもちろんですが、「見られたくない画面を瞬時に隠す」という護身術としても、[Win] + [D] は最強の武器になります。
左手だけで押せるよう、指の配置を練習しておきましょう。
