「Wi-Fiに繋がらないと思ったら、タスクバーに飛行機のマーク(機内モード)が表示されている」。
「オフにしようとクリックしても、ボタンが灰色になっていて押せない、あるいは押しても勝手にオンに戻ってしまう……」。
これはWindowsのバグ、またはノートPCの物理スイッチが誤作動している時によく起きるトラブルです。
ネットに繋がらないため検索して調べることもできず、詰んでしまう人が多いこの現象。
この記事では、凍りついた機内モードを強制的に解除し、Wi-Fiを復活させる4つの手順を解説します。
- ⏱ 所要時間: 3分
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11 ノートPC
- 🛠 難易度: 中級(サービス操作あり)
- ✅ 症状: インターネット遮断
今の状態はどれですか?
- アクションセンターの「機内モード」ボタンが反応しない
- 設定画面のスイッチが勝手に「オン」に戻る
- 再起動しても直らない
目次
手順1:物理スイッチ・キーボードを確認する
最も多いのが、知らぬ間にキーボードのショートカットを押してしまい、ハードウェア側でロックされているケースです。
チェックポイント
- キーボードのFキー: [F1] 〜 [F12] の中に、飛行機のマーク(またはアンテナのマーク)が描かれているキーはありませんか?
もしあれば、[Fn] キーを押しながら、そのキーを押してみてください。 - 側面のスイッチ: 古いノートPC(DellやHPなど)の場合、本体の側面や手前に小さなスライドスイッチが付いていることがあります。これが「OFF」になっていないか確認してください。
これで画面上の「機内モード」が消えれば解決です。
手順2:管理サービスを再起動する(効果大)
ボタンがグレーアウトして押せない場合、Windows内部の「無線管理サービス」がフリーズしています。
これを叩き起こします。
- [Windows] + [R] キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
services.mscと入力して [Enter] を押します。- 「サービス」というウィンドウが開きます。
- リストの中から [Radio Management Service] を探します。
- 見つけたら右クリックして、[再起動](停止している場合は [開始])を選びます。
これを行った直後に、機内モードのボタンが押せるようになっているか確認してください。
手順3:放電措置を行う
PC内部の帯電によって、Wi-Fiアダプターが誤作動している可能性があります。
一度完全に電気を抜いてリセットします。
- パソコンをシャットダウンします(再起動ではありません)。
- ACアダプター(電源ケーブル)を抜きます。
- マウスやUSBメモリなど、繋がっている周辺機器をすべて抜きます。
- その状態で、2〜3分放置します。
- 電源ケーブルだけを繋いで、PCを起動します。
これでハードウェアの状態がリセットされ、機内モードが解除されることがあります。
手順4:デバイスマネージャーで無効/有効を切り替える
Wi-Fiのドライバーを一度リフレッシュします。
- スタートボタンを右クリックし、[デバイス マネージャー] を選びます。
- [ネットワーク アダプター] をダブルクリックして展開します。
- 中に [Wi-Fi] や [Wireless] と名のつく項目(Intel、Realtekなど)があります。
- それを右クリックして [デバイスを無効にする] を選びます。
(警告が出ますが「はい」を押します) - 数秒待ってから、もう一度右クリックして [デバイスを有効にする] を選びます。
これにより、無線機能が強制的に再読み込みされ、機内モードの呪縛から解放されることがあります。
まとめ:ボタン連打では直らない
対処法の優先順位です。
| 原因 | 対処法 | 期待度 |
|---|---|---|
| 誤操作 | Fnキー + 飛行機キー | ★★★ |
| バグ | サービス再起動 | ★★★ |
| 帯電 | 完全放電 | ★★☆ |
機内モードが解除できないと、PCはただの「光る箱」になってしまいます。
焦って初期化などを考える前に、まずは [Fn] キー と [Radio Management Service] を確認してください。
