「毎日仕事終わりにPCをシャットダウンする時、いちいちスタートメニューを開いて、電源ボタンを押して……という3アクションが面倒くさい」。
「スマホみたいに、ボタン一つでスッと電源を切りたい」。
実はWindowsの標準機能を使えば、ダブルクリック一発でシャットダウンを実行する専用アイコンをデスクトップに作ることができます。
この記事では、魔法のコマンド「shutdown /s /t 0」を使って、自分専用の電源ボタンを作成する手順を解説します。
- ⏱ 所要時間: 3分
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11 対応
- 🛠 難易度: 初級(ショートカット作成)
- ✅ 効果: 帰宅時間の短縮
こんな人におすすめ
- シャットダウンの「3クリック」すら惜しい
- マウス操作だけで完結させたい
- 「再起動」ボタンも隣に作っておきたい
目次
手順1:デスクトップに「空のショートカット」を作る
まずは入れ物を作ります。
- デスクトップの何もないところを右クリックします。
- [新規作成] > [ショートカット] を選びます。
- 「ショートカットの作成」というウィンドウが開きます。
手順2:シャットダウンのコマンドを入力する
ここが核心部分です。「項目の場所を入力してください」という欄に、以下の半角英数字を入力します。
shutdown /s /t 0
コマンドの意味
- shutdown: 電源操作の命令
- /s: シャットダウンする(Shutdown)
- /t 0: タイムラグ0秒で(Time 0)
入力したら [次へ] を押し、名前に「シャットダウン」(または「電源オフ」など)と入力して [完了] を押します。
これで、デスクトップに白いアイコンができました。
※注意:これをダブルクリックすると、確認画面なしで即座にPCが終了します。まだ押さないでください。
手順3:アイコンを「電源ボタン」のマークに変える
今のままだと白い紙のようなアイコンで味気ないので、一目で分かる赤い電源マークに変更します。
- 作成したアイコンを右クリックして [プロパティ] を選びます。
- [アイコンの変更] ボタンをクリックします。
(警告が出ても [OK] で進んでください) - 一覧の中から、赤い電源マークを探して選択し、[OK] → [OK] で閉じます。
これで、見た目も完璧な「電源オフボタン」の完成です。
応用:【再起動】ボタンも作る
同じ手順で、「再起動」専用のボタンも作れます。
手順2のコマンドを以下に変えるだけです。
shutdown /r /t 0
- /r: 再起動する(Restart)
アイコンは「緑色の矢印」などにすると分かりやすいでしょう。
注意点:作業中のファイルは保存しておくこと
このボタンは強力です。「/t 0」を指定しているため、クリックした瞬間にシャットダウンプロセスが始まります。
⚠️ 保存していないデータに注意
WordやExcelなどを開きっぱなしでこのボタンを押すと、「保存しますか?」と聞かれる間もなく強制終了される場合があります(アプリによります)。
必ずデータを保存してから押す癖をつけてください。
誤爆防止テクニック
「間違ってダブルクリックしそうで怖い」という場合は、タスクバーに入れておくと安全です。
- 作成したアイコンをタスクバーにドラッグ&ドロップする。
- タスクバーなら「シングルクリック」で発動するため、さらに高速化しますが、誤操作のリスクも上がります。
まとめ:1日3秒の短縮でも、1年で15分
作成するコマンドのまとめです。
| 機能 | コマンド | アイコンの目安 |
|---|---|---|
| シャットダウン | shutdown /s /t 0 | 🔴 赤い電源 |
| 再起動 | shutdown /r /t 0 | 🟢 緑の矢印 |
| ログオフ | shutdown /l | 🟡 鍵マーク |
「帰り際にスッとアイコンを押して、画面が消えるのを見届けずに席を立つ」。
このスマートな退勤スタイルのために、ぜひ導入してみてください。
