「デスクトップに置いてあるChromeやExcelのアイコンが、突然『白い紙(無地のファイル)』のような表示になってしまった」。
「再起動しても直らないし、ショートカットを作り直しても白いまま……」。
これはWindowsを長く使っていると発生する典型的な不具合で、アイコンの画像を管理している「IconCache.db」というファイルが壊れたことが原因です。
この記事では、壊れたキャッシュファイルを強制削除し、正常なアイコン表示を一瞬で取り戻すための修復コマンドを解説します。
- ⏱ 所要時間: 3分
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11 対応
- 🛠 難易度: 中級(コマンド操作あり)
- ✅ リスク: なし(キャッシュは自動生成されます)
あなたのアイコンはこれですか?
- 特定のアプリだけでなく、複数のアイコンが同時に白くなった
- ダブルクリックすれば正常にアプリは起動する
- 右クリックして「最新の情報に更新」を押しても直らない
目次
手順1:コマンドプロンプトでキャッシュを削除する
手動でファイルを消すこともできますが、隠しフォルダの奥深くにあるため、コマンドを使って一撃で消すのが最も安全で早いです。
1. コマンドプロンプトを開く
- スタートメニューの検索窓に
cmdと入力します。 - 検索結果に出た「コマンド プロンプト」をクリックして起動します。
(黒い画面が出ればOKです)
2. 修復コマンドを実行する
以下のコマンドをコピーして、黒い画面に貼り付け(Ctrl+V)、[Enter] キーを押してください。
▼ 以下の4行をまとめてコピー
taskkill /f /im explorer.exe
cd /d %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Windows\Explorer
del iconcache*
start explorer.exe
cd /d %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Windows\Explorer
del iconcache*
start explorer.exe
何が起きるか?(パニックにならないで!)
- 1行目: 画面の表示機能(エクスプローラー)を一時停止します。一瞬、背景やタスクバーが消えて真っ黒になりますが、正常な動作です。
- 2〜3行目: 壊れたアイコンキャッシュファイルをすべて削除します。
- 4行目: エクスプローラーを再起動し、画面を元に戻します。
画面が復活したタイミングで、デスクトップのアイコンが正常な画像に戻っているはずです。
手順2:手動で削除する場合(コマンドが怖い人向け)
黒い画面を使いたくない場合は、フォルダを辿って手動で消します。
- 何でもいいのでフォルダを開きます。
- アドレスバー(上のパスが表示されている場所)に以下を貼り付けて [Enter] を押します。
%userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Windows\Explorer - ファイル一覧の中に「iconcache_」から始まるファイルがたくさんあります(iconcache_16.db, iconcache_32.dbなど)。
- これらをすべて選択して削除します。
※「使用中です」と出て消せないファイルがあっても、消せるものだけ消せばOKです。 - PCを再起動します。
手順3:特定の1つだけ白い場合の直し方
「全部ではなく、Google Chromeのアイコンだけが白い」という場合は、キャッシュではなくそのショートカット自体が壊れています。
- 白いアイコンを右クリックして [プロパティ] を開きます。
- [アイコンの変更] ボタンをクリックします。
- 一覧から元のアイコンを選んで [OK] → [OK] を押します。
これでも直らない場合は、一度そのショートカットをごみ箱に捨てて、スタートメニューからドラッグ&ドロップして作り直すのが早いです。
まとめ:定期的に壊れる消耗品
アイコン異常の原因と対策まとめです。
| 範囲 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 全体的に白い | キャッシュ破損 | コマンドで全削除 |
| 1個だけ白い | リンク切れ | ショートカット再作成 |
アイコンキャッシュは、PCを使っていると自然にゴミが溜まって壊れるものです。
「白くなったら掃除の合図」だと思って、サクッとコマンドで綺麗にしてしまいましょう。
