「2つの画面を行き来しようとすると、境界線でマウスカーソルが引っかかって隣の画面に行けない」。
「特定の位置を通らないと移動できない『見えない壁』がある……」。
これは、大きさや解像度が違うモニターを並べている時によく起きる現象です。
Windows上では「大きい画面」と「小さい画面」として認識されているため、サイズの違う凸凹(デコボコ)部分に壁ができているのです。
この記事では、この段差をなくしてマウスをスルスル移動できるようにする設定テクニックを解説します。
- ⏱ 所要時間: 1分
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11 対応
- 🛠 難易度: 初級(ドラッグ操作のみ)
- ✅ 効果: ストレスゼロの移動
なぜ引っかかるのか?
- ノートPC(画面小)と外部モニター(画面大)を繋いでいる
- 4KモニターとフルHDモニターを混在させている
- 画面の四隅を通る時だけ引っかかる
目次
手順1:【Windows 11】「カーソルを簡単に移動させる」をオンにする
Windows 11の最新版には、この問題を解決するための神機能がひっそりと追加されています。
まずはこれが使えるか確認しましょう。
- デスクトップの何もないところを右クリックし、[ディスプレイ設定] を選びます。
- [マルチ ディスプレイ(複数のディスプレイ)] という項目をクリックして展開します。
- [ディスプレイ間でカーソルを簡単に移動させる] というチェックボックスがあれば、オン(チェック)に入れます。
これだけで、解像度が違ってもソフト側で補正してくれ、どこからでも隣の画面に行けるようになります。
※項目がない場合は、次の「手順2」を行ってください。
手順2:ディスプレイの配置を「中央揃え」にする
Windows 10や、上記機能が使えない場合の物理的な解決策です。
設定画面上のモニターの並び方を微調整して、壁を最小限にします。
- 同じく [ディスプレイ設定] を開きます。
- 画面上部に、「1」「2」と書かれた四角い図が表示されています。
- この図をマウスでドラッグして動かせるのをご存知ですか?
- 小さい方の画面(1)を、大きい方の画面(2)の「ちょうど真ん中の高さ」に来るように配置します。
- [適用] を押します。
これで、どちらの画面から移動しても、必ず相手の画面の中央付近にカーソルが入るようになるため、「端っこでガツッ!」となる確率が大幅に減ります。
手順3:【最終手段】ソフト「LittleBigMouse」を使う
「4K(3840×2160)とフルHD(1920×1080)など、解像度差が激しすぎて調整しきれない!」という場合は、無料ソフトの力を借ります。
「LittleBigMouse」というフリーソフトを使えば、解像度が違っても「画面の大きさが同じ」であるかのようにカーソル移動を自動補正してくれます。
GitHubなどで公開されているので、どうしてもストレスが限界な方は導入を検討してください。
まとめ:見えない壁は「設定」で壊せる
対処法の選び方です。
| OS / 状況 | 推奨設定 | 効果 |
|---|---|---|
| Windows 11 | 簡単移動オン | ◎ 完全解決 |
| Windows 10 | 配置の微調整 | ◯ ほぼ解決 |
| サイズ差大 | 外部ソフト | ◎ 強制解決 |
マルチモニターは作業効率を上げるための道具なのに、移動でストレスを感じていては本末転倒です。
まずは設定画面を開いて、モニターの配置をグリグリ動かしてみることから始めてください。
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関連動画: [Windows 11 – Arrange 2 screens, extend display, duplicate display, make this my main display](https://www.youtube.com/watch?v=xfz2Bvrd2Eg)
この動画では、Windows 11でのディスプレイ配置の変更方法やメインディスプレイの設定手順が視覚的に解説されています。
http://googleusercontent.com/youtube_content/16
