「パソコンを使っていたら、急に画面全体が黄色く(あるいはオレンジ色に)変色してしまった」。
「故障かと思ってケーブルを挿し直しても直らないし、再起動しても黄ばんだまま……」。
焦る必要はありません。それはモニターの故障ではなく、Windowsの「夜間モード(Night light)」という機能がオンになっているだけです。
ブルーライトをカットして目を保護する機能ですが、デザイン作業や写真編集をする人にとっては「色が狂う」だけのお節介機能です。
この記事では、画面の色を元通りの「真っ白」に戻す設定と、二度と勝手に黄色くならないようにする手順を解説します。
- ⏱ 所要時間: 10秒
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11 対応
- 🛠 難易度: 初級(設定オフのみ)
- ✅ 原因: ブルーライト削減機能
あなたの症状はこれですか?
- 画面全体にセピア色のフィルターが掛かったように見える
- 夕方や夜になると自動的に色が変わり、朝になると戻る
- スクリーンショットを撮ってスマホで見ると、正常な色で写っている
目次
手順1:アクションセンターから「夜間モード」を切る
最も手っ取り早いのが、画面右下のクイック設定パネルからの操作です。
- 画面右下の、「音量」や「Wi-Fi」のアイコンがある場所をクリックします。
(またはショートカットキー [Windows] + [A] を押します) - 出てきたパネルの中に「夜間モード」というボタンがあります。
- これが色付き(オン)になっていたら、クリックして「オフ」にします。
ボタンを押した瞬間に、画面がスッと青白い正常な色に戻れば解決です。
手順2:勝手にオンになる「スケジュール」を無効化する
「オフにしたはずなのに、翌日の夕方になったらまた黄色くなった!」という場合、自動スケジュールが組まれています。
これを解除しないとイタチごっこになります。
- デスクトップの何もないところを右クリックし、[ディスプレイ設定] を選びます。
- 一番上にある [夜間モード] という項目の、スイッチではなく「文字の部分(または>矢印)」をクリックします。
- 詳細設定画面に入れます。
- [夜間モードのスケジュール] というスイッチを「オフ」にします。
これで、「日没から日の出まで」といった自動変更が停止され、常に通常の色で表示されるようになります。
手順3:それでも直らない場合の確認箇所
夜間モードを切っても黄色い場合、他の要因が考えられます。
1. アプリ「f.lux」が入っていないか
Windowsに夜間モードが搭載される前から定番だった、ブルーライトカットソフト「f.lux」などがインストールされていませんか?
タスクバーの隠れているインジケーター(^)を確認し、アプリ側で制御されていないか見てください。
2. モニター本体の設定
PC側ではなく、ディスプレイ自体のメニューボタン(モニターの下や裏にある物理ボタン)を押して設定を確認してください。
「Paper Mode」「Low Blue Light」「Warm」といった色温度設定になっていませんか? これを「Standard」や「6500K」に戻してください。
3. ケーブルの接触不良
古いVGA(D-Sub 15ピン)ケーブルを使っている場合、青色のピンが接触不良を起こすと、画面全体が黄色くなります。
ケーブルを挿し直すか、新しいHDMIケーブルなどに交換してみてください。
まとめ:目に優しいが、色には厳しい
原因の切り分けチャートです。
| 症状 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 時間で変わる | 夜間モード | 設定オフ&スケジュール解除 |
| 常に黄色い | モニター設定 | モニター本体のボタン操作 |
| ちらつく・変色 | ケーブル不良 | 挿し直し・交換 |
夜間モードは睡眠の質を上げる良い機能ですが、デザイナーや「色の正確さ」を求める人にとっては大敵です。
自分のPCが「いつの間にか健康志向」になっていないか、一度設定を確認してみてください。
