「フォルダの中に『report』という名前のファイルがあるけど、これがWordなのかPDFなのか、アイコンだけだと自信がない……」。
「『setup』というファイルを実行したいが、同名のファイルが2つあってどっちが本物か分からない!」。
Windowsの初期状態では、ファイル名の後ろにある「拡張子(.docx や .png など)」が非表示になっています。
これではファイルの種類が一目で判別できず、誤操作の原因になります。
この記事では、隠されている拡張子を常に表示させ、ファイル管理を確実に行うための設定手順を解説します。
- ⏱ 所要時間: 10秒
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11 対応
- 🛠 難易度: 初級(チェックを入れるだけ)
- ✅ メリット: 種類の判別、ウイルス対策
この設定で防げるトラブル
- 「写真.jpg」だと思って開いたらウイルス(.exe)だった
- 名前を変更したらファイルが壊れて開けなくなった
- 同じファイル名が並んでいてどれを開けばいいか分からない
目次
手順1:【Windows 11】表示メニューからオンにする
Windows 11では、エクスプローラー(フォルダの画面)のメニューバーがシンプルになっているため、少し場所が分かりにくいです。
- 何でもいいのでフォルダを開きます(エクスプローラー)。
- 上部メニューにある [表示] をクリックします。
- 一番下の [表示] にマウスを合わせます。
- さらにメニューが出てくるので、[ファイル名拡張子] をクリックしてチェックを入れます。
これだけで、すべてのファイルの後ろに「.txt」などが現れます。
手順2:【Windows 10】「表示」タブでチェックを入れる
Windows 10の場合は、もっと直感的に変更できます。
- 何でもいいのでフォルダを開きます。
- 上部のメニューバー(リボン)にある [表示] タブをクリックします。
- 右側にある [ファイル名拡張子] というチェックボックスにチェックを入れます。
※もし上部にメニューが出ていない場合は、右上の小さな「v(リボンの展開)」ボタンを押してください。
注意点:拡張子を書き換えてはいけない
拡張子を表示させるようになると、ファイル名の変更(リネーム)時に注意が必要です。
⚠️ 拡張子部分は変更しない!
ファイル名を変更する際、「report.docx」の「.docx」の部分まで消してしまったり、「.png」に書き換えたりしてはいけません。
拡張子を変えてもファイルの中身(形式)は変わらないため、パソコンが「どのアプリで開けばいいか」を判断できなくなり、ファイルが開けなくなります。
もし間違えて変更してしまい警告が出た場合は、「変更しますか?」で「いいえ」を選べば元に戻ります。
まとめ:セキュリティのためにも必須
拡張子を表示するメリットです。
| 項目 | 表示なし | 表示あり |
|---|---|---|
| 種類の判別 | アイコン頼み | 文字で確定 |
| 安全性 | 偽装に弱い | 偽装を見抜ける |
| リネーム | 簡単 | 注意が必要 |
「請求書.pdf.exe」といった二重拡張子のウイルスメールに騙されないためにも、新しいPCを買ったら真っ先に設定すべき項目の一つです。
プロや上級者で拡張子を隠している人はまずいません。
