「スタートボタンをクリックしてもメニューが出ない」。
「タスクバーのアイコンがフリーズして、アプリを切り替えられない……」。
パソコンを使っていると稀に起きる現象ですが、これだけの理由でパソコン全体を再起動(シャットダウン)する必要はありません。
実は、デスクトップやタスクバーを管理している「エクスプローラー(Explorer.exe)」というプログラムだけを再起動すれば、書きかけのWordやExcelを落とさずに、画面のフリーズだけを直すことができます。
この記事では、3秒でタスクバーを復活させる手順を解説します。
- ⏱ 所要時間: 10秒
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11 対応
- 🛠 難易度: 初級(タスクマネージャー操作)
- ✅ メリット: 作業中のアプリを閉じなくて済む
こんな状態で困っていませんか?
- マウスカーソルは動くが、タスクバーだけ反応しない
- 画面全体が固まったわけではない(Youtubeなどは再生されている)
- 「くるくる(読み込み中マーク)」が出続けている
目次
手順1:ショートカットで「タスクマネージャー」を呼ぶ
タスクバーが死んでいるので、マウスで右クリックしてメニューを出すことはできません。
キーボードのショートカットを使って、Windowsの司令塔「タスクマネージャー」を強制的に呼び出します。
[Ctrl] + [Shift] + [Esc]
※3つのキーを同時押しします(左手だけで押せます)
これでタスクマネージャーが一発で起動します。
※もし簡易表示(小さい画面)になっている場合は、左下の「詳細」をクリックして広げてください。
手順2:「エクスプローラー」を探して再起動する
リストの中から犯人を見つけ出します。
- 「プロセス」タブのリストをスクロールして、「エクスプローラー」という黄色いフォルダのアイコンを探します。
(※Windowsプロセス、またはアプリの欄にあります) - 見つけたら右クリックします。
- メニューから [再起動] をクリックします。
実行後の挙動
- 一瞬、画面の壁紙やタスクバーが消えて真っ黒(または青)になります。
- 1〜2秒後に、タスクバーやアイコンが再描画されて戻ってきます。
- これでフリーズが解消され、スタートボタンなどが反応するようになります。
※開いていたフォルダは閉じられますが、ChromeやExcelなどのアプリは閉じられずにそのまま残ります。これがPC再起動との最大の違いです。
手順3:もし画面が真っ黒のまま戻らなかったら
稀に、エクスプローラーの再起動に失敗して、タスクバーが消滅したままになることがあります。
その場合は、手動で起動させます。
- タスクマネージャーを開いたままにします。
- 右上の [新しいタスクを実行する](または [ファイル] > [新しいタスクの実行])をクリックします。
- 入力欄に
explorer.exeと入力して [OK] を押します。
これで強制的にデスクトップ画面が復活します。
まとめ:PC再起動は「最後の手段」
フリーズ時の対処法比較です。
| 方法 | 所要時間 | 作業データ |
|---|---|---|
| エクスプローラー再起動 | 約10秒 | 消えない |
| PC再起動 | 数分 | 保存してないと消える |
| 電源長押し | 数分 | 破損リスクあり |
「タスクバーがおかしい」と思ったら、まずは [Ctrl]+[Shift]+[Esc] です。
このショートカットを知っているだけで、トラブル時の復旧スピードが段違いに早くなります。
