「長文のメールや報告書を書くのが面倒くさい。喋った言葉がそのまま文字になればいいのに……」。
「キーボードの打ちすぎで手首や指が痛い」。
実はWindowsには、スマホの音声入力と同じくらい、いやそれ以上に高精度な「AI音声入力機能」が標準搭載されています。
別途ソフトを買う必要はありません。ショートカットキー「Win + H」を押すだけで、あなたのPCが優秀な書記に早変わりします。
この記事では、音声入力の起動方法と、句読点(、。)まで自動で入力させる設定を解説します。
- ⏱ 所要時間: 起動1秒
- 💻 対象OS: Windows 10 / 11 対応
- 🛠 難易度: 初級(マイク必須)
- ✅ 必要なもの: インターネット接続
こんなシーンで役立ちます
- ブラインドタッチが苦手で入力が遅い
- 手書きのメモをWordに清書したい(読み上げるだけ)
- チャットの返信をサクッと終わらせたい
手順1:ショートカットで「聴き取り」を開始する
Word、メモ帳、ブラウザの検索窓など、文字を入力したい場所をクリックしてから、以下のキーを押します。
[Windows] + [H]
※「Hear(聴く)」のHと覚えましょう
- 画面の下部(または上部)に、マイクのアイコンがついた小さなバーが表示されます。
- 「聞き取り中…」と表示されたら、PCのマイクに向かって喋りかけてください。
- 驚くほどのスピードと精度で、漢字変換まで完璧に行われた文章が入力されていきます。
※初回のみ「オンライン音声認識を使用しますか?」というリンクが出る場合があります。これをクリックして設定をオンにしてください。
手順2:句読点(、。)を自動で入れる設定
デフォルトでは、喋った言葉がひたすら繋がり、「、」や「。」が入らないことがあります。
Windows 11では、これを自動化する設定があります。
- [Win] + [H] で出てきた音声入力バーの左にある [設定(歯車アイコン)] をクリックします。
- [句読点の自動入力] というスイッチを「オン」にします。
これで、「今日はいい天気ですね」と喋るだけで、文末に自動的に「。」がついたり、息継ぎのタイミングで「、」が入るようになります。
手動で入れるコマンド
設定を使わなくても、音声コマンドで入力することも可能です。
- 「てん」と言う → 「、」
- 「まる」と言う → 「。」
- 「かいぎょう」と言う → (改行される)
- 「かぎかっこ」と言う → 「
手順3:認識精度を上げるコツ
「えー」や「あのー」といったフィラー(無駄な言葉)も拾ってしまうほど高感度です。
うまく入力するコツは以下の通りです。
- アナウンサーのようにハキハキと: ボソボソ喋ると誤変換が増えます。
- マイクとの距離: ノートPCの内蔵マイクでも十分ですが、イヤホンマイクを使うとさらに精度が上がります。
- 短文で区切る: 一気に長文を喋るより、一文ずつ区切って喋るほうが修正が楽です。
まとめ:書くより喋るほうが速い時代
音声入力のメリット比較です。
| 入力方式 | 速度 | 疲れ |
|---|---|---|
| キーボード | 個人差あり | 肩・指が疲れる |
| 音声入力 (Win+H) | 圧倒的に速い | 喉以外疲れない |
「思考のスピードで文字が打てる」感覚は、一度味わうと病みつきになります。
誰もいない会議室や自宅でのテレワーク中に、ぜひこっそり [Win] + [H] を試してみてください。生産性が劇的に変わります。
