「スタートメニューを開いたら、さっきまで編集していたExcelのファイル名や、ダウンロードしたばかりの画像がデカデカと表示されている……」。
Windows 11のスタートメニュー下部にある「おすすめ」セクションは、直近のアクティビティを勝手にリストアップする機能です。
便利な反面、会議での画面共有中や、ふいに後ろから画面を見られた時に、見られたくない作業履歴が丸見えになるという致命的なリスクがあります。
この記事では、この「おすすめ」の中身を空っぽにし、表示エリアを最小限に縮小してプライバシーを守る設定手順を解説します。
- ⏱ 所要時間: 1分
- 💻 対象OS: Windows 11 専用
- 🛠 難易度: 初級(設定変更のみ)
- ✅ 効果: 履歴の非表示、メニューの整理
こんなリスクがあります
- プロジェクター投影中にスタートボタンを押したら、社外秘ファイル名が表示された
- 家族と共用のPCで、個人的に見ていた動画ファイル名がバレた
- 単純にメニュー画面がごちゃごちゃして美しくない
手順1:履歴の表示をすべて「オフ」にする
まずは、「おすすめ」に表示されるデータを根こそぎ遮断します。
- スタートメニューを開き、[設定(歯車アイコン)] をクリックします。
- 左メニューから [個人用設定] を選びます。
- 右側のリストから [スタート] を探してクリックします。
- 以下の3つのスイッチをすべて「オフ」にします。
- [最近追加したアプリを表示する]
- [よく使うアプリを表示する]
- [スタート、ジャンプ リスト、エクスプローラーで最近開いた項目を表示する]
これで、スタートメニューを再度開いてみてください。
「おすすめ」の下にあったファイル名がすべて消え、「おすすめの項目として表示する最近開いたファイルはありません」というメッセージ(あるいは空白)だけになります。
手順2:おすすめエリアを「最小化」する
残念ながら、Windows 11の標準機能では「おすすめ」という枠自体を完全消滅させることはできません。
しかし、表示エリアを小さくして、その分「ピン留め(アイコン)」エリアを広げることは可能です。
- 先ほどと同じ [個人用設定] > [スタート] の画面を開きます。
- 最上部にある「レイアウト」という項目から、一番右の [さらにピン留めを表示する] を選択します。
これで、スタートメニューの「おすすめ」エリアが狭くなり、邪魔な空間が減ります。
(※この設定項目がない場合は、Windows Updateを行って最新バージョンに更新してください)
手順3:特定のファイルだけ個別に消したい場合
「履歴機能は便利だから使いたいけど、この恥ずかしいファイルだけは消したい」という場合の対処法です。
- スタートメニューを開きます。
- 「おすすめ」リストにある消したいファイルを右クリックします。
- [リストから削除] を選択します。
これで、そのファイルだけが履歴から抹消されます(元のファイル自体は消えません)。
まとめ:ビジネスPCでは必須の設定
設定の効果まとめです。
| 設定内容 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| すべてオフ | プライバシー万全 | 履歴から開けない |
| ピン留め優先 | アイコンがたくさん置ける | おすすめ枠は残る |
| 個別削除 | 便利さを維持 | 消し忘れのリスク |
スタートメニューはPCの玄関です。
来客(他人)に見られても恥ずかしくないよう、余計な「おすすめ」は丁重にお断りしておきましょう。
