iPadに保存されたWebサイトやアプリのパスワードを確認したい場合があるかもしれません。また、そのパスワードを編集したり、不要な情報を削除したいと考えることもあります。
iPadOS 17以降を搭載したiPadでは、新しく追加された「パスワード」アプリを使って、これらのパスワード管理を簡単に行うことができます。
この記事では、「パスワード」アプリの基本的な使い方から、パスワードの確認、編集、削除、手動での追加方法までを詳しく解説します。
【要点】iPadの「パスワード」アプリでできること
- 保存済みパスワードの確認: Face IDまたはTouch IDで認証後、iCloudキーチェーンに保存されたWebサイトやアプリのパスワードを一覧で確認できます。
- パスワード情報の編集・削除: ユーザー名やパスワードの変更、WebサイトのURLの修正、不要になったパスワード情報の削除が可能です。
- 新しいパスワードの手動追加: 自動保存されなかったWebサイトやアプリのパスワードを、手動で「パスワード」アプリに追加して管理できます。
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目次
iPadの「パスワード」アプリでできることと前提
iPadOS 17以降を搭載したiPadでは、「パスワード」という専用アプリが導入されました。このアプリは、これまで「設定」アプリの奥深くに隠されていたパスワード管理機能を独立させたものです。これにより、Webサイトやアプリのログイン情報をより簡単に、そして安全に管理できるようになりました。
「パスワード」アプリは、iCloudキーチェーンと連携しています。iCloudキーチェーンとは、ユーザー名やパスワード、クレジットカード情報などを暗号化してiCloudに保存し、同じApple IDでサインインしているすべてのAppleデバイス間で安全に同期する機能です。そのため、iPadで保存したパスワードはiPhoneやMacでも利用できます。
アプリへのアクセスには、Face IDやTouch ID、またはデバイスのパスコードによる認証が必要です。これにより、第三者による不正なアクセスを防ぎ、パスワード情報の安全性を保ちます。
「パスワード」アプリ利用の前提条件
「パスワード」アプリを利用するには、iPadがiPadOS 17以降にアップデートされている必要があります。また、iCloudキーチェーンが有効になっていることが重要です。iCloudキーチェーンが有効でない場合、パスワードの保存や同期が行われません。
保存されたパスワードを確認する手順
iPadに保存されているWebサイトやアプリのパスワードは、「パスワード」アプリから簡単に確認できます。ここでは、その具体的な手順を説明します。
- 「パスワード」アプリを開く
ホーム画面にある「パスワード」アプリのアイコンをタップします。 - Face IDまたはTouch IDで認証する
アプリを開くと、Face IDやTouch IDによる認証が求められます。認証を完了してください。認証に失敗した場合や、Face ID/Touch IDを設定していない場合は、iPadのパスコードを入力します。 - パスワードの一覧を表示する
認証が成功すると、iCloudキーチェーンに保存されているWebサイトやアプリのパスワードが一覧表示されます。 - 確認したいパスワードを選択する
一覧の中から、確認したいWebサイトやアプリの項目をタップします。検索バーを使って特定のパスワードを探すこともできます。 - パスワードの詳細を確認する
選択した項目の詳細画面が表示されます。ここにWebサイトのURL、ユーザー名、そしてパスワードが表示されます。パスワードは初期状態で伏せられています。表示するには、パスワード部分をタップします。 - パスワードをコピーする
パスワードの横にあるコピーアイコンをタップすると、パスワードをクリップボードにコピーできます。これにより、他のアプリやWebサイトに貼り付けることが可能です。
パスワード情報を編集・削除する手順
保存されたパスワードの情報が古くなった場合や、不要になった場合は、「パスワード」アプリから編集・削除できます。ここでは、その具体的な手順を説明します。
- 「パスワード」アプリを開き認証する
ホーム画面から「パスワード」アプリを起動し、Face ID、Touch ID、またはパスコードで認証を完了します。 - 編集・削除したいパスワードを選択する
パスワードの一覧から、編集または削除したいWebサイトやアプリの項目をタップします。 - 「編集」をタップする
パスワードの詳細画面の右上にある「編集」をタップします。 - パスワード情報を編集する
編集モードに入ると、WebサイトのURL、ユーザー名、パスワード、認証コードなどの各項目を変更できます。変更したい項目をタップして、新しい情報を入力します。 - 変更を保存する
情報の編集が完了したら、画面右上の「完了」をタップして変更を保存します。 - パスワードを削除する
パスワード情報を削除したい場合は、詳細画面の下部にある「パスワードを削除」をタップします。確認のメッセージが表示されるので、再度「パスワードを削除」をタップすると、そのパスワード情報がiCloudキーチェーンから削除されます。
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新しいパスワードを手動で追加する手順
Webサイトやアプリによっては、ログイン時にパスワードが自動保存されない場合があります。そのような場合は、「パスワード」アプリに手動で新しいパスワード情報を追加できます。ここでは、その具体的な手順を説明します。
- 「パスワード」アプリを開き認証する
ホーム画面から「パスワード」アプリを起動し、Face ID、Touch ID、またはパスコードで認証を完了します。 - 「+」ボタンをタップする
パスワードの一覧画面の右上にある「+」ボタンをタップします。 - 「新しいパスワード」を選択する
表示されるオプションから「新しいパスワード」を選択します。 - 情報を入力する
「Webサイト」「ユーザー名」「パスワード」の各項目に情報を入力します。 - Webサイトを入力する
「Webサイト」の欄には、パスワードを保存したいWebサイトのURLを入力します。例えば、「example.com」のように入力します。 - ユーザー名を入力する
「ユーザー名」の欄には、そのWebサイトやアプリで使用するログインIDやメールアドレスを入力します。 - パスワードを入力する
「パスワード」の欄には、設定したいパスワードを入力します。強力なパスワードを生成したい場合は、パスワード入力欄の横に表示される「強力なパスワードを自動生成」のオプションを利用できます。 - 「完了」をタップして保存する
すべての情報の入力が完了したら、画面右上の「完了」をタップして新しいパスワード情報を保存します。
パスワード管理時の注意点と関連トラブル
「パスワード」アプリを安全かつ便利に使うための注意点や、よくあるトラブルとその対処法について解説します。
Face ID/Touch IDで認証できない場合
「パスワード」アプリを開く際に、Face IDやTouch IDでの認証がうまくいかないことがあります。これは、指紋認証や顔認証の登録が正しく行われていない場合や、一時的なシステムの問題が原因となる場合があります。
対処法:
- パスコードを入力する
Face IDやTouch IDでの認証が失敗した場合でも、iPadのパスコードを入力すればアプリにアクセスできます。 - Face ID/Touch IDの設定を確認する
設定アプリを開き、「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」の項目で、Face IDやTouch IDが正しく設定されているかを確認します。必要に応じて再登録を検討してください。
iCloudキーチェーンの同期がうまくいかない場合
複数のAppleデバイス間でパスワードが同期されない、または一部のパスワードが表示されないという問題が発生することがあります。これはiCloudキーチェーンの設定が正しくない場合や、ネットワーク接続の問題が考えられます。
対処法:
- iCloudキーチェーンの設定を確認する
設定アプリを開き、「ユーザー名」→「iCloud」→「パスワードとキーチェーン」の順に進み、「iCloudキーチェーン」がオンになっていることを確認します。 - Apple IDをサインアウト・サインインする
一時的な不具合の場合、iPadからApple IDを一度サインアウトし、再度サインインすることで改善されることがあります。この操作を行う前に、重要なデータのバックアップを推奨します。 - インターネット接続を確認する
iCloudキーチェーンはインターネット接続を介して同期されます。Wi-Fiまたはモバイルデータ通信が安定しているか確認してください。
iPadOS 16以前のデバイスでのパスワード確認方法
iPadOS 16以前のiPadを使用している場合、「パスワード」アプリは提供されていません。しかし、パスワードの確認は可能です。
対処法:
- 「設定」アプリから確認する
設定アプリを開き、「パスワード」の項目をタップします。ここからFace IDやTouch ID、またはパスコードで認証することで、保存されているパスワードの一覧を確認できます。 - iPadOSをアップデートする
可能であれば、iPadOSを最新バージョン(iPadOS 17以降)にアップデートすることで、「パスワード」アプリを利用できるようになります。
「パスワード」アプリとiCloudキーチェーンの役割の違い
「パスワード」アプリとiCloudキーチェーンは密接に関連していますが、それぞれ異なる役割を持っています。ここでは、両者の違いを明確にします。
| 項目 | 「パスワード」アプリ | iCloudキーチェーン |
|---|---|---|
| 役割 | パスワード情報をユーザーが視覚的に確認・管理するためのインターフェース | パスワードやクレジットカード情報などを安全に保存・同期する基盤システム |
| 提供開始OS | iPadOS 17 | iOS 7 / OS X Mavericks |
| 機能 | パスワードの確認、編集、削除、手動追加の操作を提供する | パスワードの自動入力、自動生成、デバイス間同期を行う |
| データ保存場所 | iCloudキーチェーンに保存されたデータを表示 | 暗号化された状態でiCloudに保存 |
| アクセス方法 | ホーム画面の専用アプリからFace ID/Touch IDでアクセス | 「設定」アプリの「パスワード」項目からもアクセス可能 |
このように、「パスワード」アプリはiCloudキーチェーンに保存された情報をより使いやすくするための「窓口」のような存在です。iCloudキーチェーンがデータの保存と同期を行い、パスワードアプリはそのデータをユーザーが直接操作するための手段を提供します。
まとめ
iPadOS 17から導入された「パスワード」アプリを使うと、Webサイトやアプリのパスワードを効率的に管理できます。この記事で解説した手順により、保存されたパスワードの確認、編集、削除、そして新しいパスワードの手動追加ができるようになったはずです。
定期的にパスワードを見直し、不要な情報を整理することで、より安全にiPadを利用できます。
今後は「パスワード」アプリを活用し、セキュリティを強化した上で、より快適なデジタルライフを送るためのパスワード管理を実践してください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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