マスクとメガネを同時に着用していると、iPhoneのFace IDがうまく認識されない場合があります。
このような状況では、ロック解除やアプリ認証に時間がかかり、不便を感じるかもしれません。
iPhoneのFace IDには、マスクとメガネを同時着用しても認識精度を高める設定があります。
この記事では、Face IDの認識精度を向上させる具体的な設定手順を解説します。
設定を適切に行うことで、よりスムーズなFace IDの利用が可能になります。
【要点】Face IDのマスクとメガネ同時着用時の認識精度向上設定のポイント
- Face IDをリセットする: 顔データが正しく登録されていない場合に、初期状態に戻し再登録します。
- 「マスク着用時Face ID」を設定する: マスク着用時の顔の特徴をFace IDに学習させます。
- 「メガネを追加」で情報を登録する: 普段使用するメガネをFace IDに認識させます。
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目次
マスクとメガネ着用時のFace ID認識の仕組みと対応モデル
Face IDは、iPhoneのTrueDepthカメラシステムが顔の3Dデータを正確にスキャンし、認証を行う生体認証機能です。このシステムは、顔の約3万点以上の目に見えないドットを照射し、その反射を分析して顔の深度マップと赤外線画像を生成します。生成された顔データは、登録済みのFace IDデータと比較照合され、本人であるかを判断します。
マスクを着用すると、顔の下半分が隠れてしまうため、Face IDは認証に必要な顔の特徴点の多くを失います。そのため、iOS 15.4以降では「マスク着用時Face ID」という新機能が導入されました。この機能は、マスク着用時でも顔の上半分、特に目の周りの特徴をより詳細に認識し、認証精度を高めるために設計されています。目の形状、眉、鼻筋の上部などの特徴を重点的に分析することで、マスクを着用した状態での認証を可能にします。
メガネを着用している場合、フレームやレンズが顔の特徴に影響を与える可能性があります。特に、メガネのフレームが目の周囲の重要な特徴点を隠したり、レンズの反射がTrueDepthカメラの認識を妨げたりすることがあります。このため、Face IDの設定には、普段使用するメガネを登録するオプションが用意されています。メガネを登録することで、Face IDはメガネを着用した状態での顔の特徴を学習し、より正確な認証を実現します。
この「マスク着用時Face ID」機能は、iPhone 12、iPhone 13、iPhone 14、iPhone 15シリーズなど、iPhone 12以降のモデルで利用できます。また、iOS 15.4以降のバージョンにアップデートされていることが必須条件です。対応モデルとiOSバージョンを満たしていることを確認してください。iPadではFace IDは搭載されていますが、現時点ではiPadOSで「マスク着用時Face ID」機能は提供されていません。
マスクとメガネ同時着用時のFace ID認識精度を向上させる設定手順
マスクとメガネを同時に着用した状態でのFace IDの認識精度を向上させるためには、Face IDを一度リセットし、改めて「マスク着用時Face ID」と「メガネを追加」の設定を行うことが最も効果的です。以下の手順で設定を進めてください。
Face IDのリセットと「マスク着用時Face ID」の設定
- 設定アプリを開く
iPhoneのホーム画面から灰色の歯車アイコンの「設定」アプリをタップして開きます。 - 「Face IDとパスコード」を選択する
設定画面を下にスクロールし、「Face IDとパスコード」の項目をタップします。セキュリティ保護のため、iPhoneのパスコードの入力を求められた場合は、正確に入力して認証を進めます。 - Face IDをリセットする
「Face IDとパスコード」画面に表示される「Face IDをリセット」の項目をタップします。この操作により、現在iPhoneに登録されているすべてのFace ID顔データが完全に削除され、初期状態に戻ります。 - 「Face IDを設定」を開始する
Face IDのリセット後、「Face IDを設定」という青い文字の項目が表示されるので、これをタップします。画面の指示に従い「開始」をタップし、顔の登録プロセスを開始します。 - 最初のFace IDスキャンを行う
iPhoneを顔から約25〜50cm離し、画面に表示される円の中に顔全体が収まるように位置を調整します。顔をゆっくりと円を描くように動かし、最初のスキャンを完了させます。 - 2回目のFace IDスキャンを行う
最初のスキャンが完了すると、再度顔を円を描くように動かす指示が表示されます。同様にゆっくりと顔を動かし、2回目のスキャンを完了させます。これにより、顔のさまざまな角度からのデータが正確に記録されます。 - 「マスク着用時Face ID」をオンにする
Face IDの初期設定が完了したら、画面に表示される「マスク着用時Face ID」の項目をオンに切り替えます。この機能は、マスク着用時の顔の特徴をFace IDに学習させるためのものです。 - マスク着用時の顔を登録する
画面の指示に従い、実際にマスクを着用した状態で顔をスキャンします。顔をゆっくりと円を描くように動かし、2回スキャンを完了させます。この際、マスクが鼻と口をしっかりと覆っていることを確認してください。 - 設定完了の確認
すべてのスキャンが完了すると、「Face IDが設定されました」というメッセージが表示されます。「完了」をタップして設定を終了します。
使用するメガネの追加登録
- 「Face IDとパスコード」画面に戻る
Face IDの基本設定が完了したら、再度「設定」アプリから「Face IDとパスコード」画面を開きます。パスコードの入力が必要な場合は、入力して進みます。 - 「メガネを追加」をタップする
「マスク着用時Face ID」の項目下にある「メガネを追加」の項目をタップします。このオプションは、普段使用するメガネをFace IDに認識させるために利用します。 - メガネを着用してスキャンする
画面の指示に従い、普段使用しているメガネを着用した状態で顔をスキャンします。顔をゆっくりと円を描くように動かし、2回スキャンを完了させます。メガネがずれないように注意してください。 - 複数のメガネを登録する
もし複数の異なるメガネ(例:普段使いのメガネとPC用メガネなど)を使い分けている場合は、この手順を繰り返してそれぞれのメガネをFace IDに登録できます。これにより、どのメガネを着用していても認識精度を維持できます。 - 設定完了
すべてのメガネの登録が完了したら、設定は終了です。これで、マスクとメガネを同時着用した状態でのFace IDの認識精度が向上します。
Face ID設定時の注意点と認識がうまくいかない場合の対処
Face IDの認識精度を最大限に高めるためには、いくつかの注意点があります。設定がうまくいかない場合や、認証に失敗する場合の対処法を把握しておきましょう。
顔の登録角度や距離が適切でない場合
Face IDの登録プロセスでは、iPhoneを顔から適切な距離に保ち、画面に表示される円の中に顔全体が収まるようにする必要があります。iPhoneを顔に近づけすぎたり、遠すぎたりすると、TrueDepthカメラが正確な3Dデータを取得できず、登録が不完全になる可能性があります。特に、スキャン中に顔を速く動かしすぎると、データが正確に記録されません。
認識精度が低いと感じる場合は、落ち着いて再度Face IDをリセットし、登録をやり直すことを推奨します。iPhoneを目の高さに持ち、顔から約25〜50cmの距離を保ち、画面の指示に従ってゆっくりと顔を動かすように心がけてください。顔の角度を変えながら、顎から頭頂部まで、そして左右の耳元まで、広範囲のデータが取得されるように意識します。
マスクやメガネの着用方法による影響
「マスク着用時Face ID」は、顔の上半分の特徴を頼りに認証を行います。そのため、マスクの着用方法が認識精度に大きく影響します。マスクが鼻や頬の大部分をしっかりと覆っている必要があります。マスクがずれて鼻が出ている、または目元が隠れるほど上に上がっている場合は、認証に失敗することがあります。また、マスクの素材や柄によっては、顔の特徴の認識を妨げる可能性もゼロではありません。
メガネについても同様です。メガネのフレームが大きすぎて目の周りの特徴を隠してしまう場合や、レンズに強い反射がある場合は、TrueDepthカメラの認識を妨げる可能性があります。特に、度数が非常に強いレンズや、特殊なコーティングが施されたレンズは、影響を与えることがあります。サングラスや色付きのレンズは、通常Face IDでは認証できません。メガネを着用する際は、顔にフィットし、目元がはっきりと見えるように正しく着用することが重要です。
iPhoneのモデルとiOSバージョンの制限
「マスク着用時Face ID」機能は、iPhone 12以降のモデルに搭載されているTrueDepthカメラの性能を最大限に活用するために設計されています。したがって、iPhone SE(第2世代、第3世代)やiPhone 11以前のモデルでは、この機能は残念ながら利用できません。また、この機能はiOS 15.4以降のバージョンで提供されています。
お使いのiPhoneが対応モデルであるか、そしてiOSが最新バージョンにアップデートされているかを確認してください。確認するには、「設定」→「一般」→「情報」の順にタップします。ここで「モデル名」と「ソフトウェアバージョン」を確認できます。もしiOSが古い場合は、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から最新のiOSにアップデートすることで、機能が利用可能になる場合があります。
Face IDの定期的な再登録と清潔な状態の維持
人の顔は、加齢、体重の変化、髪型、メイクの変化などにより、時間の経過とともにわずかに変化する場合があります。Face IDの認識精度が以前よりも低下したと感じたら、定期的にFace IDをリセットし、改めて顔データを登録し直すことを推奨します。特に、外見に大きな変化があった場合は、再登録が非常に効果的です。
また、TrueDepthカメラのレンズ部分が汚れていると、顔データの読み取り精度が低下する可能性があります。レンズ部分に指紋や汚れが付着していないか確認し、柔らかい布で優しく拭き取って清潔な状態を保つことも重要です。iPhoneの画面やカメラレンズを清潔に保つことで、Face IDだけでなく、他のカメラ機能の性能も維持できます。
この記事では、iPhoneのFace IDでマスクとメガネを同時着用した際の認識精度を向上させる設定手順を解説しました。
Face IDのリセットから「マスク着用時Face ID」の設定、そして使用するメガネの追加登録までを行いました。
これにより、マスクとメガネを着用したままでも、Face IDがスムーズに機能するようになります。
iPhone 12以降のモデルとiOS 15.4以降のバージョンで利用できる機能です。
Face IDの認識精度に不満がある場合は、ぜひ今回紹介した設定を試してみてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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