寝る前にiPhoneを見ていると、画面が眩しくて目がチカチカしたり、眠れなくなったりした経験はありませんか? これはスマホの画面から出ている強い光「ブルーライト」が、脳を覚醒させてしまうからです。iPhoneには、夜間だけ自動で画面を優しいオレンジ色(暖色)に切り替える「Night Shift(ナイトシフト)」という機能があります。目の健康を守り、安眠を手に入れるための必須設定を解説します。
- ⏱ 解決時間: 2分
- 📱 対象機種: iPhone 5s 以降(iOS 9.3以降)
- 🛠 難易度: 初級(一度設定すれば全自動)
- ✅ 期待効果: 目の疲れの軽減、寝つきの改善、ブルーライトの遮断
目次
1. なぜ「夜のブルーライト」はシニアにとって有害なのか?
ブルーライトは太陽光にも含まれる非常にエネルギーの強い光です。日中に浴びるのは良いのですが、夜に浴びると脳が「今は昼だ」と勘違いし、睡眠ホルモンの分泌を止めてしまいます。特にシニア世代は、目の水晶体が光の影響を受けやすく、ブルーライトを浴び続けることで加齢黄斑変性などのリスクが高まるとも言われています。画面を「暖色」にすることは、単なる気休めではなく、医学的にも意味のある自衛手段なのです。
2. Night Shiftを「自動」でオンにする手順
毎日決まった時間に画面が切り替わるように設定するのが最もスマートです。
- [設定]アプリを開き、[画面表示と明るさ]をタップします。
- [Night Shift]を選択します。
- [時間指定]のスイッチをオンにします。
- [日の入りから日の出まで]にチェックを入れます。
※もし特定の時間(例:夜21時から朝7時まで)にしたい場合は、その下の時間指定メニューから自分の生活リズムに合わせて変更してください。
3. 色の「暖かさ」を自分好みに調整する
オレンジ色が強すぎて違和感がある場合は、同じ画面の下部にあるスライダで調整可能です。
- [暖かく](右側)へ動かす: ブルーライトをより強力にカットしますが、画面がかなりオレンジっぽくなります。
- [冷たく](左側)へ動かす: 色の変化は少ないですが、ブルーライトのカット率は下がります。
まずは中央から少し右寄りに設定し、数日間試してみるのがおすすめです。
4. 今すぐ眩しさを抑えたい時の「コントロールセンター」操作
夜間に限らず、雨の日や暗い室内で「今すぐ画面を優しくしたい」時は、以下のクイック操作が便利です。
- 画面の右上隅から下に指をスライドさせます(ホームボタンがある機種は下から上にスライド)。
- 太陽のマーク(明るさ調整)のバーを長く押し(長押し)ます。
- 右下にある[Night Shift]ボタンをタップしてオンにします。
5. まとめ:ブルーライト対策の合わせ技
Night Shift以外にも、併用するとさらに効果的な設定をまとめました。
| 設定名 | 効果 | やり方 |
|---|---|---|
| ダークモード | 画面全体を黒基調にし、光の量を物理的に減らします。 | [画面表示と明るさ] > [外観モード] > ダーク |
| True Tone | 周囲の照明に合わせて画面の色味を自然に調整します。 | [画面表示と明るさ] > [True Tone] をオン |
iPhoneは世界で最も「目に優しい」設定が充実しているスマホです。Night Shiftを自動化するだけで、夜の読書やニュースチェックが驚くほど快適になります。あなたの目と、大切な睡眠時間を守るために、今すぐこの設定を完了させてください。
