「地図を見ているのに、自分がどっちを向いているか分からない」「歩き出したら地図と逆方向に進んでいた」。Googleマップを使い慣れないシニア世代から最も多く聞かれる悩みがこれです。原因は、地図が常に「北」を上に固定されていることにあります。これを、自分が歩いている方向に合わせて地図が自動で回転する『ヘディングアップ(進行方向上)』設定に変えるだけで、道迷いは激減します。基本操作から、さらに便利なストリートビューの活用法まで詳しく解説します。
- ⏱ 習得時間: 3分(その場ですぐ試せます)
- 📱 対象アプリ: Google マップ(iPhone / Android 共通)
- 🛠 難易度: 初級(アイコンを1回押すだけ)
- ✅ 期待効果: 自分が向いている方向と地図が一致し、直感的に歩けるようになる
目次
1. 迷子の原因は「地図の向き」にある
多くの人は、紙の地図を見る時、自分が進む方向を上に持ち替えて読みます。しかし、スマホの地図アプリは標準設定では「上が北」に固定されています。自分が南に向かって歩いている場合、画面上の右と左が現実とは逆になってしまい、混乱を招くのです。これを解決するのが「コンパスモード」です。
2. 魔法のボタン:地図を進行方向に回す手順
Googleマップの画面上にある、小さな「羅針盤」や「自分マーク」を操作します。
- Googleマップを開き、右下の[現在地マーク(青い丸や的のようなアイコン)]をタップして、自分の位置を中央に表示させます。
- もう一度、同じ [現在地マーク] をタップします。
- すると、青い丸から「扇形のビーム」が前方に出ます。これが、あなたが今向いている方向です。
- 画面の右上付近に[コンパス(赤と白の針)]が出現し、あなたがスマホを回すと地図も一緒にくるくると回転し始めます。
この状態になれば、画面の「上」があなたの「前」です。右に曲がる道があれば、現実でも右に曲がるだけ。これだけで、地図を読むストレスが大幅に軽減されます。
3. 【上級編】それでも不安な時の「ストリートビュー」併用術
「地図上の線だけでは、曲がり角がどこか分からない」。そんな時は、実際の街並みを写真で見られるストリートビューが最強の味方になります。
- 目的地の近くを指で長押しします。
- 画面の左下に現れる小さな写真の四角い枠をタップします。
- 画面が実際の風景写真に切り替わります。
シニア向け活用術: 出かける前に、曲がる予定の角にある「コンビニ」や「看板」を写真で確認しておきましょう。「赤い看板の酒屋さんを右」と目印を決めておくだけで、歩く時の安心感が違います。
4. どっちの設定がいい?「ノースアップ」と「ヘディングアップ」比較
| モード名 | 画面の挙動 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ノースアップ | 常に上が「北」で固定 | 全体の地理関係を把握したい、地図に強い人 |
| ヘディングアップ | 常に上が「進行方向」 | 今すぐ目的地に行きたい、方向音痴を自覚している人 |
5. まとめ:スマホを回せば地図も回る
Googleマップは、あなたが使いやすいように形を変えてくれる道具です。「地図は北が上」という古い常識は捨てて、「自分が進む方が上」というデジタルならではの便利さを享受してください。まずは近所の散歩で、現在地マークを2回押して地図が回る感覚を練習してみるのがおすすめです。これさえ覚えれば、知らない街へのお出かけが、冒険のように楽しくなるでしょう。
