確定申告の電子申請(e-Tax)において、スマートフォンをICカードリーダーとして利用する際、「カードをかざしてください」という案内が出て指示通りにしているのに、何度も「読み取りに失敗しました」というエラーが出てしまうことがあります。一度エラーが出始めると、何度試してもうまくいかず、時間ばかりが過ぎていく……。そんな状況に陥り、パソコンやスマートフォンの電源を何度も入れ直している方も多いのではないでしょうか。実は、スマートフォンの電源を完全に切らなくても、通信環境を劇的に改善し、読み取りの成功率を高める「機内モードのON/OFF」という裏ワザがあります。本記事では、なぜ通信のリセットが読み取りエラーに効くのかという理由から、具体的な操作手順、注意点までを詳しく解説します。
【要点】読み取り失敗のループを抜け出すための通信リセット術
- 「機内モード」で通信を一度遮断する: Wi-Fi、Bluetooth、NFC(近距離無線通信)など、読み取りを妨げる可能性がある電波を一度すべてリセットする。
- 数秒待ってから復旧させる: 通信機能を休ませることで、スマートフォンの内部で起きている細かなプログラムの渋滞を解消する。
- 最適なタイミングで再試行する: 通信が安定した直後に読み取りを行うことで、エラーが発生しにくいクリーンな環境を作る。
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目次
1. なぜ「読み取り失敗」が何度も繰り返されるのか
確定申告のカード読み取りにおいて、スマートフォンは非常に繊細な動きをしています。マイナンバーカード内の情報を読み取る際には、スマートフォン内部の「NFC(近距離無線通信)」という機能がフル稼働しますが、この機能は周囲の電波環境や、スマートフォンの中で動いている他のアプリの影響を非常に受けやすい性質を持っています。一度読み取りに失敗すると、スマートフォンの内部では「失敗した」という情報や、中途半端に通信を試みようとする処理が残ってしまうことがあります。この状態のまま何度カードをかざしても、スマートフォンは「前の処理が終わっていない」あるいは「通信の通り道が塞がっている」と判断してしまい、再びエラーを吐き出してしまうのです。これが、読み取り失敗が延々と続く「エラーのループ」の正体です。
2. 「機内モード」が通信リセットに最適な理由
「スマートフォンの再起動をすればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、再起動には数分の時間がかかりますし、開いていたブラウザの画面が消えてしまい、確定申告の入力作業が最初からやり直しになってしまうリスクがあります。そこで有効なのが「機内モード」の活用です。
2-1. 通信機能をまとめて「仕切り直し」できる
機内モードをONにすると、スマートフォンは外部との通信(電話、インターネット、Bluetooth、そしてICカード読み取り用のNFCなど)をすべて強制的に遮断します。これは、通信に関するプログラムを一度すべて終了させ、リセットボタンを押すような効果があります。その後に機内モードをOFFにすることで、すべての通信機能が「まっさらな状態」で立ち上がり直します。これにより、読み取りを邪魔していた細かなエラーの残りカスが一掃され、スムーズな認証が可能になるのです。
3. 実践:機内モードON/OFFによるリセット手順
操作は非常に簡単です。カードをかざす直前に行うことで、最も高い効果を発揮します。
3-1. 手順のステップ
- スマートフォンの画面を上から(または下から)スワイプして、クイック設定パネル(コントロールセンター)を表示させます。
- 飛行機のマークがついた「機内モード」をタップしてONにします。
- 画面上の電波マークが消えたことを確認し、そのまま10秒程度待ちます。
- もう一度「機内モード」をタップしてOFFにします。
- Wi-Fiやモバイル通信のマークが戻り、インターネットが繋がったことを確認します。
このわずか数十秒の作業で、スマートフォンの内部環境は読み取りに適したクリアな状態に整います。再びマイナポータルやe-Taxの画面に戻り、読み取りを開始してみてください。
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4. 徹底比較:不調を改善するための「リセット方法」の違い
通信のリセットにはいくつかの段階があります。状況に合わせて使い分けてください。
| リセット方法 | 効果の範囲 | メリット・デメリット |
|---|---|---|
| NFCスイッチの入れ直し | 読み取り機能のみ | 最も手軽だが、ネット環境の不備は直せない |
| 機内モードのON/OFF | 通信機能全般 | 早い。入力中のデータを維持したままリセット可能 |
| スマートフォンの再起動 | システム全体 | 時間はかかるが確実。ただし作業が中断される |
5. 機内モードリセットが特に有効なケース
この裏ワザは、以下のような特定のトラブルが発生している時に特に効果を発揮します。
5-1. 通信が途中で「固まった」とき
カードを読み取った後に「通信中…」という表示が出たまま動かなくなってしまった場合、スマートフォンの通信経路が何らかの理由で渋滞を起こしています。機内モードで一度強制的に通信を切ることで、この渋滞を解消できます。
5-2. Bluetoothでパソコンと繋いでいるとき
スマートフォンをパソコンのカードリーダー代わりとしてBluetoothで接続している場合、接続が不安定になることがよくあります。機内モードのON/OFFはBluetoothの再接続も促すため、ペアリングがうまくいかない時の特効薬になります。
6. 合わせて行いたい「読み取り成功率」アップのコツ
通信環境をリセットした後は、以下の点にも気をつけることで、さらに確実に読み取りを成功させることができます。
- 不要なアプリを閉じる: 通信環境だけでなく、スマートフォンの頭脳(メモリ)も整理しましょう。使っていない他のアプリを完全に終了させることで、NFCの処理に集中させることができます。
- カバーやケースを外す: 物理的な距離も重要です。通信環境を整えても、厚いケースが電波を遮っていては意味がありません。
- バイブレーションや通知に備える: 読み取り中に電話やメッセージが届くと、通信が乱れてエラーになることがあります。機内モードから復帰した直後、他の通知が来る前に素早く読み取りを行うのがコツです。
7. 注意点:機内モードを戻し忘れないこと
非常にシンプルな裏ワザですが、一点だけ注意があります。機内モードをONにしたままでは、インターネットに繋がりませんので、当然ながら確定申告の手続きを進めることはできません。必ず「OFFに戻して、インターネット(Wi-Fiや4G/5G)が繋がったこと」を確認してから、次の操作に進んでください。焦っていると、機内モードのまま読み取りボタンを押してしまい、「ネットワークエラー」という別のトラブルを招いてしまうことがあります。
8. まとめ:詰まった時は、まず「通信の深呼吸」を
確定申告という一年に一度の慣れない作業の中で、機械が思い通りに動かないことは非常に大きなストレスになります。特に、何度も繰り返される読み取り失敗は、作業を投げ出したくなる原因にもなりかねません。しかし、そんな時は一度立ち止まって、スマートフォンの「機内モード」を数秒間ONにしてみてください。それは、スマートフォンに「深呼吸」をさせて、頭の中を整理させるような作業です。
通信環境という目に見えない通り道を整えてあげるだけで、今まで頑なにカードを拒んでいたスマートフォンが、驚くほどスムーズに反応してくれるようになります。再起動という大掛かりな手順に頼る前に、まずはこの手軽な「裏ワザ」を試してみてください。無事にカードが読み取られ、あなたの確定申告が「送信完了」の画面までたどり着くことを心から願っています。落ち着いて操作すれば、必ず解決できます。もう一度、リフレッシュしたスマートフォンで挑戦してみましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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