確定申告の時期、手元のiPhoneを使って手軽にマイナポータルへログインしようとしたものの、何度カードをかざしても「読み取りが開始されない」「エラーで止まってしまう」というトラブルに直面する方が多くいらっしゃいます。特に、長年大切に使ってきた少し古めのiPhone(iPhone 7や8、第2世代SEなど)をお使いの場合、最新の機種に比べて読み取りの感度が繊細であったり、読み取る位置がわずかに異なっていたりすることが原因で、挫折してしまうケースが目立ちます。しかし、古いiPhoneだからといって諦める必要はありません。機種ごとの特性を正しく理解し、読み取りのコツを掴めば、無事に確定申告を完了させることが可能です。本記事では、古いiPhoneでマイナンバーカードが反応しない原因を突き止め、確実に読み取らせるための具体的な対処法を詳しく解説します。
【要点】古いiPhoneでの読み取り成功率を劇的に上げる3つのチェックポイント
- 読み取り位置を「最上部」に固定する: 古いiPhoneはカメラの横付近にセンサーが集中しているため、カードの真ん中をスマホの「頭」に合わせる。
- iOSとアプリを最新の状態に整える: 動作が不安定な原因となる古いOSを更新し、読み取り機能を司るシステムを安定させる。
- 物理的な「距離」をゼロにする: 厚いケースや装飾を一度すべて取り外し、カードとスマホを隙間なく密着させて数秒間静止する。
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目次
1. あなたのiPhoneは対応機種ですか? 動作環境の再確認
まず大前提として、お使いのiPhoneがマイナンバーカードの読み取りに対応しているかを確認しましょう。Appleの製品において、この機能が搭載されたのは「iPhone 7」以降のモデルです。それよりも前の機種(iPhone 6s以前や第1世代のSEなど)では、内部に読み取りのための部品が入っていないため、残念ながら単体でカードを読み取ることはできません。もし対応機種であるにもかかわらず反応しないのであれば、それは故障ではなく「設定」や「かざし方」に問題がある可能性が極めて高いと言えます。また、最新のマイナポータルアプリは、古いiOSのままだと正常に動作しないことが多いため、まずは設定画面から「ソフトウェア・アップデート」を確認することをお勧めします。
2. 古いiPhone特有の「読み取り位置」の正解
最新のiPhoneに慣れている人と、古いiPhoneを使い続けている人で最も勘違いが起きやすいのが「カードを当てる場所」です。今のスマートフォンは背面の中央付近でも反応することが多いですが、少し古いモデルではセンサーの範囲が非常に限られています。
2-1. カメラの横、本体の「頭」がセンサーの窓口
iPhone 7からiPhone Xあたりのモデルをお使いの場合、ICカードを読み取るためのアンテナは本体の最上部(カメラの横あたり)に内蔵されています。カードを背面の真ん中に当てても、全く反応しないのはこのためです。カードの裏面にある金色のチップ部分を、iPhoneの「おでこ」の部分に重ねるように配置してみてください。
2-2. 角度と密着度が成功を分ける
古いセンサーは電波がそれほど強くないため、少しでも浮いていると読み取りに失敗します。机の上にマイナンバーカードを置き、その上にiPhoneの頭をぴったりと重ね、そのまま「10秒間、一ミリも動かさない」という気持ちで待つのがコツです。読み取りが始まると「読み取り中」の表示が出ますが、そこで動かしてしまうと通信が途切れてエラーになります。画面が変わるまで、じっと耐えることが大切です。
3. OSのバージョンと動作の安定性の関係
古いiPhoneを使い続けていると、動作が重くなるのを避けるためにOSの更新を控えている方もいるかもしれません。しかし、確定申告のような高度なセキュリティが必要な手続きでは、古いシステムが足かせになることがあります。
3-1. システムの更新が読み取りを助ける
AppleはOSのアップデートを通じて、BluetoothやNFC(カード読み取り機能)の細かな不具合を常に修正しています。もし読み取りが途中で止まってしまう場合は、システム内部で小さなエラーが起きている可能性があります。一度最新のOSに更新することで、これらの「目に見えない詰まり」が解消され、驚くほどスムーズに読み取れるようになることがあります。ただし、アップデートの際はバッテリー残量と通信環境が安定している場所で行ってください。
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4. 徹底比較:機種別の「読み取りやすさ」と注意点
モデルによって気をつけるべきポイントが異なります。ご自身の機種と照らし合わせてみてください。
| iPhoneのモデル | 読み取り位置の目安 | よくあるトラブルと対策 |
|---|---|---|
| iPhone 7 / 8 / Plus | 本体最上部(カメラ横) | ホームボタン周辺では反応しません。頭部をカードの中心に重ねてください。 |
| iPhone X / XS / XR | 上部のノッチ(凹み)付近 | センサー範囲が狭いため、上下に1ミリずつずらして「正解」を探す必要があります。 |
| iPhone SE(第2世代) | 本体最上部 | バッテリーの劣化により通信が不安定になることがあります。充電しながらの操作を推奨。 |
| iPhone 11 以降 | 背面カメラの横あたり | 比較的に広範囲で反応しますが、やはり最上部を意識するのが確実です。 |
5. 意外な盲点:ケースの材質とバッテリー残量
「設定も位置も完璧なのに読めない」という時、最後に疑うべきは物理的な環境と、iPhoneの体力(バッテリー)です。
5-1. ケースは「脱がせる」のが大原則
古いiPhoneをお使いの方は、画面を守るために厚手のケースや、金属の装飾がついたケース、あるいは背面にリングをつけていることが多いです。しかし、これらは全て電波を妨げる「壁」になります。カード読み取りは、目に見えない微弱な電波で行われています。わずか数ミリの厚みがあるだけで、古いiPhoneのセンサーはカードを見失ってしまいます。確定申告の時だけは、ケースを外した「裸の状態」で読み取りに挑戦してください。これだけで解決するケースが驚くほど多いのです。
5-2. バッテリーが少ないとパワーが落ちる
古いiPhoneはバッテリーが劣化していることが多く、残量が少なくなるとシステムが自動的に節電モードに入ります。このモードでは、ICカードを読み取るための通信パワーも制限されてしまうことがあります。バッテリー残量が20%を切っているような状態では、読み取りエラーが発生しやすくなります。必ず50%以上充電された状態、あるいは充電ケーブルを繋いだままの状態で作業を行ってください。
6. 何度やってもダメな時の「通信リフレッシュ」術
位置も環境も整えたのに、エラーが続いてしまう。そんな時は、iPhoneの通信機能が「眠っている」か「混乱している」可能性があります。以下の操作で、通信機能をリフレッシュさせてみましょう。
- 画面右上(または下)からスワイプしてコントロールセンターを開きます。
- 飛行機のマーク(機内モード)をタップしてオンにします。
- 10秒待ってから、もう一度タップしてオフに戻します。
- ついでにBluetoothも一度オフにしてからオンに戻すと、通信全体が整理整頓されます。
このわずかな操作で、iPhone内部の通信プログラムがリセットされ、今まで頑なに反応しなかったカードを読み取れるようになることがあります。それでもダメな場合は、iPhoneの電源を一度完全に切り、再起動してみてください。再起動は、古いiPhoneにとって最も効果的な「健康診断」になります。
7. どうしても読み取れない場合の代替案
あらゆる方法を試しても、どうしてもお使いのiPhoneがカードを認識してくれないこともあります。確定申告には期限がありますから、いつまでも一台の端末にこだわりすぎるのは危険です。そんな時は、以下のような別の方法を検討しましょう。
- ご家族や友人のスマートフォンを借りる: マイナンバーカードの読み取りは、自分のスマホでなくても可能です。比較的新しい機種を持っている方に協力してもらい、読み取りの瞬間だけ端末を借りることで、自分の確定申告を進めることができます。(※データは自分のパソコン等に保存されますので、プライバシーも守られます)
- コンビニのマルチコピー機を利用する: 一部の手続きや証明書の確認であれば、コンビニの端末で行うことも可能です。
- ID・パスワード方式に切り替える: 税務署で事前に発行してもらった「IDとパスワード」があれば、マイナンバーカードを使わずに電子申請が可能です。もし既にお持ちであれば、そちらのルートへ切り替えるのが最も早道です。
8. まとめ:古いiPhoneでもコツを掴めば大丈夫です
古いiPhoneで確定申告を進めることは、最新の機種に比べれば少しだけ「コツ」が必要かもしれません。しかし、読み取り位置を正しく把握し、ケースを外し、システムを最新に保つという基本的な準備を整えれば、その iPhoneは立派な確定申告の道具として働いてくれます。機械が思い通りに動かないと焦りを感じるものですが、それは故障ではなく、単にiPhoneが「もう少しだけ正確にかざしてほしい」と言っているサインです。
まずは落ち着いて、机の上にカードを置き、その頭にiPhoneをそっと重ねてみてください。画面に「読み取り完了」の文字が出た瞬間の達成感は、きっとその後の申告作業を後押ししてくれるはずです。あなたの確定申告が、大切に使ってきたiPhoneとともに無事に完了することを、心から応援しています。あと少しです、落ち着いてもう一度挑戦してみましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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