確定申告の手続きをMicrosoft Edge(マイクロソフト・エッジ)で進めている際、一番困るのが「ボタンを押したのに次の画面が開かない」という現象です。「ログイン」や「次へ」というボタンをクリックし、読み込みのマークが一瞬出たはずなのに、画面には何の変化もない。あるいは、画面の端に一瞬だけ何かが出た気がしたけれど、すぐに消えてしまった……。こうしたトラブルの正体は、Edgeに標準搭載されている『ポップアップブロック』という機能であることがほとんどです。これは本来、勝手に開く広告を防ぐための親切な機能ですが、確定申告のような重要な手続きにおいては、暗証番号の入力画面や確認用の『別の窓』まで広告と勘違いして閉じ込めてしまいます。本記事では、このエッジの『おせっかい』を解消し、スムーズに申告を進めるための設定手順を詳しく解説します。
【要点】ボタンの反応を復活させ、画面を先に進めるための3つの対策
- アドレスバーの「通知」を見逃さない: 画面の上部に出る「ブロックしました」という小さなアイコンをクリックして、その場ですぐに許可を与える。
- 特定のサイトを「例外」として登録する: 国税庁やマイナポータルのURLをあらかじめ登録し、手続き中だけは自由に窓を開けるようにする。
- ブラウザの「設定画面」から一括管理する: 設定の奥深くにある許可リストを確認し、邪魔をしているルールがないか点検する。
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目次
1. そもそも「ポップアップブロック」とは何か?
「ポップアップ」とは、現在見ているブラウザの画面とは別に、ピョコンと飛び出すように新しく開く小さなウィンドウのことです。確定申告のシステムでは、この仕組みを非常に多用します。例えば、マイナンバーカードの暗証番号を入力する画面、重要事項の確認書類、あるいは送信完了の証明書など、大切な情報の多くが『別の窓』で表示されるように設計されています。一方で、世の中にはこの仕組みを悪用して、勝手に広告を表示させるサイトも存在します。Edgeはこの「悪意のある広告」からあなたを守るために、新しい窓が勝手に開こうとすると自動的にシャッターを下ろしてしまうのです。このシャッターを、確定申告という信頼できる手続きの時だけは、意図的に開けてあげる必要があります。故障ではなく、あなたの情報を守ろうとするブラウザの「防衛本能」が強すぎることが原因なのです。
2. 最も早い解決法:アドレスバーから直接許可する
ボタンを押した直後に、画面の上の方(URLが表示されているあたり)をじっと見てみてください。そこが解決への一番の近道です。
2-1. 「赤いバツ印」のアイコンを探す
ポップアップがブロックされると、Edgeのアドレスバーの右端(お気に入り登録の星マークの近く)に、「ウィンドウが重なったようなマークに赤い×がついたアイコン」が数秒間だけ表示されることがあります。これが「今、窓を開こうとしましたが、私が阻止しました!」というブラウザからの報告です。
2-2. その場で「常に許可」に切り替える
- その赤い×がついたアイコンをクリックします。
- 「(サイトのURL)のポップアップとリダイレクトを常に許可する」という選択肢が表示されるので、そこにチェックを入れます。
- 「完了」ボタンを押し、もう一度サイト上の「ログイン」や「次へ」ボタンを押してみてください。
この方法が最も確実で簡単です。特定のサイトに対してだけ「窓を開けて良いですよ」と許可を与えるため、他の怪しいサイトへの警戒心は維持したまま、確定申告だけをスムーズに進めることができます。
3. 設定画面から「例外リスト」にURLを追加する手順
もしアドレスバーにマークが出ない場合や、あらかじめ完璧に準備しておきたい場合は、Edgeの設定画面から「例外(許可)リスト」に直接登録してしまいましょう。
3-1. ポップアップ設定の場所まで進む
- Edgeの画面右上にある「…(3つの点)」をクリックし、一番下の方にある「設定」を開きます。
- 左側のメニュー一覧から「Cookie とサイトのアクセス許可」を選択します。
- 右側のリストを少し下にスクロールし、「ポップアップとリダイレクト」という項目を探してクリックします。
3-2. 許可するサイトを登録する
「許可」という項目の右側にある「追加」ボタンを押し、以下のURLを一つずつ入力して登録してください。
- [*.]nta.go.jp (国税庁のサイト全体を許可します)
- [*.]myna.go.jp (マイナポータルのサイト全体を許可します)
※URLの頭に `[*.]` を付けることで、そのサイトに関連する全てのページでポップアップが開くようになります。これを登録しておけば、手続きの途中で何度も「ブロック」に悩まされることはなくなります。
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4. 徹底比較:ブロック有効時と許可時の挙動の違い
設定一つで、確定申告の作業効率がどれほど変わるかを整理しました。
| 作業場面 | ブロック有効(初期状態) | 許可済み(推奨) |
|---|---|---|
| ログインボタン押下時 | 画面が全く反応しない。無反応。 | 即座に暗証番号入力窓が開く |
| 帳票データの表示 | PDF画面が隠され、ダウンロードもできない | 別のタブや窓で綺麗に表示される |
| 送信完了の確認 | 完了通知が見られず、送信できたか不安になる | 控えの画面が立ち上がり、安心できる |
| ストレスレベル | 非常に高い(故障かと疑うため) | 皆無(スムーズに完遂可能) |
5. 意外な落とし穴:セキュリティソフトの「独自ブロック」
ブラウザ(Edge)の設定を完璧に「許可」にしても、まだボタンが反応しない場合があります。この時に疑うべきは、パソコンに入れている「ウィルス対策ソフト(ノートンやウィルスバスターなど)」です。これらのソフトには、ブラウザとは別に独自の広告遮断機能がついていることがあり、それがブラウザの設定を上書きして窓を閉じてしまうことがあります。
確認方法: Edgeの設定を変えても変化がない場合は、一時的にセキュリティソフトを停止させるか、セキュリティソフト側の設定画面を開き、「広告ブロック」や「迷惑サイト対策」の項目の中で、国税庁のURLが禁止されていないかを確認してください。ブラウザとセキュリティソフトの『二重の門番』が、あなたの行く手を阻んでいる可能性があります。
6. 設定変更後、必ずやるべき「最後の一押し」
設定を変更した直後は、まだパソコンが古いルールを覚えていることがあります。変更を確実に反映させるために、以下の操作を忘れないでください。
- ページの更新(再読み込み): 画面上の「くるんとした矢印(更新マーク)」を押すか、キーボードの「F5」キーを押して、画面を読み込み直してください。
- ブラウザの再起動: 一度、Edgeの「×」ボタンを押してすべてのウィンドウを閉じ、もう一度最初から立ち上げ直します。これが最も確実です。
7. 確定申告が終わった後のセキュリティについて
「ポップアップを許可したままだと、後で怖いサイトを見たときに危ないのでは?」と不安になるかもしれません。しかし、今回行った設定はあくまで「国税庁やマイナポータルのサイトの中だけ」で有効な許可です。他の無関係なサイトでは引き続きEdgeの鉄壁の守りが働きますので、わざわざ設定を元に戻す必要はありません。むしろ、来年の確定申告をまたスムーズに進めるための「先行投資」として、そのままにしておくことをお勧めします。
8. まとめ:門番の許可を得て、申告書を完成させましょう
確定申告という一分一秒を争う忙しい時期に、ボタンが反応しないというトラブルは本当に心細いものです。しかし、その原因のほとんどは、Edgeという優秀な「門番」が、あなたの情報を守ろうと必死に働いている結果に過ぎません。
まずはアドレスバーの小さな通知に目を向け、もしダメなら設定画面から特定のサイトに「許可」を与えてあげる。このわずか数分の整理整頓だけで、今まで頑なに開かなかった「次への扉」が、嘘のように軽やかに開くようになります。機械に振り回されるのではなく、設定を自分に合わせて整えることで、ストレスなく、そして正確に申告を終えることができます。もう一度、落ち着いてEdgeの画面を確認してみてください。扉の向こう側で、あなたが送信すべき書類が待っています。無事に手続きが完了することを心から応援しています。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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