【マイナポータル/確定申告】「電子署名の付与に失敗しました」のメッセージが出る不整合を直す手順

【マイナポータル/確定申告】「電子署名の付与に失敗しました」のメッセージが出る不整合を直す手順
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確定申告書を完成させ、いよいよ送信という最終段階で表示される「電子署名の付与に失敗しました」というエラー。このメッセージは、マイナンバーカード内に格納されている電子証明書を使用して、申告データにデジタル的な印影(署名)を刻印する処理が正常に完了しなかったことを示しています。原因は多岐にわたりますが、多くはブラウザと署名用プログラムの通信不全、あるいは証明書の登録状態に起因する「不整合」です。本記事では、このエラーを解消し、確実に署名プロセスを完了させるための点検項目と修復手順を詳しく解説します。

【要点】電子署名エラーを解消し、送信を成功させるための3つの技術的アプローチ

  • 「公的個人認証サービス利用者ソフト」での動作確認: ブラウザを介さず、OS層でカードと証明書が正しく認識されているかを直接診断する。
  • ブラウザの「ネイティブメッセージングホスト」の正常化: ブラウザと署名プログラムを繋ぐ実行ファイルの通信遮断を解除する。
  • e-Taxへの電子証明書の「再登録」: カード内の新しい証明書情報と、税務署側の管理データを同期させる。

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1. 電子署名が付与できない技術的な背景

電子署名は、申告データが改ざんされていないこと、および送信者が本人であることを証明するための暗号技術です。このプロセスでは、ブラウザ上で動作するJavaScriptと、パソコンにインストールされた署名用プログラム、そしてマイナンバーカード内のICチップが三者間で密接に連携する必要があります。

「失敗しました」と出る場合、この連携のどこかで情報の受け渡しが途絶えています。具体的には、ブラウザが署名プログラムを呼び出せない状態や、プログラムがカード内の「秘密鍵」にアクセスできない状態、あるいは署名に使用した証明書がシステム側で「無効」と判定されている状態が考えられます。


2. 必須確認:JPKI利用者ソフトによるハードウェア診断

まずは、トラブルの切り分けのために「公的個人認証サービス(JPKI)利用者ソフト」を使用して、物理的な読み取り環境を点検します。

2-1. 診断手順

  1. パソコンの「スタート」メニューから「公的個人認証サービス」内にある「利用者ソフト」を起動します。
  2. 「動作確認」ボタンをクリックします。
  3. マイナンバーカードをセットした状態で「実行」を押します。

ここで「成功」と表示されれば、ICカードリーダーとドライバ、およびカード自体の物理的な接続には問題ありません。逆に「失敗」と出る場合は、カードの向き、ICチップの汚れ、あるいはドライバの再インストールが必要な状態です。


3. ブラウザとソフトの連携不全を直す「事前準備セット」の修復

物理的な接続に問題がないにもかかわらずブラウザ上でエラーが出る場合、ブラウザ拡張機能と連携ソフトの間で通信を行う「ネイティブメッセージングホスト」という仕組みが正常に動作していません。

3-1. 再インストールと環境復旧の手順

  1. コントロールパネルの「プログラムのアンインストール」から「e-Tax 共通プログラム」「事前準備セット」に関連する古いソフトを一度すべて削除します。
  2. 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」から最新版の「事前準備セット」をダウンロードします。
  3. インストーラーを右クリックし「管理者として実行」を選択してインストールを行います。
  4. インストール完了後、ブラウザを再起動し、拡張機能の設定画面で「マイナポータル連携サービス」などが「有効」になっていることを確認します。

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4. 徹底比較:署名エラー時のチェックリストと対策

エラーが発生した際の具体的な症状と、対応する処置をまとめました。

発生している症状 推定される原因 具体的な対策
パスワード入力画面が出ない 署名用プログラムの未起動または遮断 事前準備セットの再インストール
入力後にエラーが出る 署名用パスワード(英数字)の相違 パスワードロックの有無を点検
送信時のみ失敗する 証明書の未登録・有効期限切れ e-Taxへの証明書再登録を実施
動作が非常に重い セキュリティソフトによるリアルタイム監視 一時的に監視機能をオフにして再試行

5. 意外な落とし穴:証明書の「紐付け」が古いままの状態

引っ越しで住所が変わったり、カードを更新したりした場合、カード内の証明書は新しくなっていますが、e-Taxのシステム側には「旧カードの証明書」の情報が登録されたままになっています。この状態で署名を付与して送信しようとすると、システム側で不整合を検知し、送信を拒絶されます。

5-1. 証明書の再登録手順

  1. e-Tax(受付システム)またはマイナポータルにログインします。
  2. 「利用者情報の登録・確認」メニューを開きます。
  3. 「電子証明書の登録・更新」を選択します。
  4. 新しいマイナンバーカードを読み取り、署名用パスワードを入力して情報を送信します。

この「情報の更新」を行わずに申告書作成コーナーで送信しようとすると、最後のステップで署名エラーが出る確率が非常に高くなります。


6. ブラウザの「SSL状態」と「キャッシュ」の干渉排除

設定がすべて正しいにもかかわらずエラーが解消されない場合、ブラウザ内に残った古い認証セッションの「残骸」が邪魔をしています。以下の手順でクリーンな状態に戻してください。

  • SSL状態のクリア: インターネットオプション > コンテンツタブ > 「SSL状態のクリア」を実行します。
  • ブラウザプロセスの終了: タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開き、ブラウザのプロセスが完全に残っていないことを確認してから再起動します。

7. 最終手段:スマートフォンの「リーダーモード」による送信

パソコンの環境構築がどうしても解決しない場合、無理にパソコンのカードリーダーで署名をしようとせず、スマートフォンのマイナポータルアプリを「リーダー(読み取り機)」として使用するルートに切り替えてください。

パソコン画面に表示されるQRコードをスマートフォンで読み取り、スマートフォン側で署名付与を行うことで、パソコン側の複雑な設定エラーを完全にバイパスして送信を完了させることが可能です。


8. まとめ:連携プロセスの修復が送信成功への鍵

「電子署名の付与に失敗しました」というメッセージは、あなたの入力データと、マイナンバーカードという物理的な認証デバイスを繋ぐための「情報の通り道」に障害があることを知らせるサインです。物理的な動作確認から始め、連携ソフトの再配置、そしてシステムへの証明書登録状況の確認という順序で一つずつ点検していけば、不整合は必ず解消されます。

署名プロセスは確定申告の最後の難所ですが、ここを乗り越えれば無事に提出が完了します。一つひとつの手順を確実に実行し、正確な電子署名を付与したデータを税務署へ届けてください。晴れやかな気持ちで「送信完了」の画面を見られることを心から応援しています。

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【2026年版】確定申告トラブル完全解決データベース e-Taxの接続エラーやカード読み取り不良など、この記事以外の解決策も網羅しています。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。