【確定申告/e-Tax】スマホで作った申告データをパソコンに引き継いで送信する全手順

【確定申告/e-Tax】スマホで作った申告データをパソコンに引き継いで送信する全手順
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確定申告書等作成コーナーは、スマートフォンとパソコンの双方で「.data形式」のファイルを用いた高いデータ互換性を保持しています。移動中や空き時間にスマートフォンで入力した一時保存データを、最終的に画面の大きいパソコンで精査し、ICカードリーダライタを用いたマイナンバーカード認証で送信するという運用は、作業効率と精度の観点から非常に合理的です。本記事では、モバイルOSからデスクトップOSへのデータ移行プロセス、ブラウザ間のセッション継承、および移行時に発生しやすい技術的エラーの回避法について、全手順を詳しく解説します。

【要点】スマホからPCへのデータ引き継ぎを完遂するための3つの技術的要件

  • 「.data形式」のファイルを物理的に移行する: ログイン情報やクラウド保存ではなく、入力値がパッキングされたバイナリファイルを直接メールやクラウドストレージ経由でPCへ転送する。
  • PC側のブラウザ環境(Edge/Chrome)を最新にする: スマホ版作成コーナーで生成された最新のXMLスキーマを、PC側のスクリプトが正しく解釈できるようにブラウザを更新する。
  • 「保存したデータから作成」メニューを起点にする: PC版コーナーのトップ画面から正規のインポートルーチンを通すことで、データの整合性チェックを走らせる。

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1. スマホとPC間のデータ互換性を支える技術構造

確定申告書等作成コーナーで生成される「.data」ファイルは、内部的にはXML形式をベースとした構造化データです。OSのアーキテクチャ(iOS/Android/Windows/macOS)に依存しない標準的な文字エンコーディング(UTF-8等)を採用しているため、デバイスを跨いだデータのマイグレーションが可能です。

1-1. クロスプラットフォーム対応のXMLスキーマ

スマホ版とPC版のコーナーは、同じ年度であれば共通のデータ定義(スキーマ)を参照しています。これにより、スマホで入力した「所得金額」や「源泉徴収税額」のタグ情報が、PC側の入力フィールドに1対1でマッピングされます。

1-2. ファイルのバイナリ整合性

データの移行中に文字コードが変換されたり、拡張子が変更されたりすると、PC側のプログラムが「不正なデータ」として検知し、読み込みを拒絶します。移行プロセスでは、ファイルのバイナリ情報を改変せずに転送することが求められます。


2. ステップ1:スマートフォン側でのデータ保存と出力

まずはスマートフォン上の作成コーナーで、現在の入力状態をファイルとして書き出します。

  1. 入力画面の下部にある「入力中のデータを保存する」(または「中断して保存」)ボタンをタップします。
  2. 画面の指示に従い、「.dataファイルを保存」を選択します。
  3. iOSの場合は「ファイル」アプリ内のフォルダ、Androidの場合は「ダウンロード」フォルダ等、指定したディレクトリにファイルが格納されます。

技術的注意: iPhoneのSafari等を使用している場合、ファイルがiCloud Driveに保存されることがあります。PC側からアクセス可能なストレージを選択するか、保存完了画面から直接メール添付等のアクションへ遷移してください。


3. ステップ2:パソコンへのデータ転送手続き

スマホ内のファイルをPCへ移動させる代表的な手法と、その際の注意点です。

  • メール添付: スマホからPC宛にメールを送信し、PC側で添付ファイルをダウンロードします。最も汎用的ですが、ファイル名が r6syotoku.data 等のまま重複しないよう注意してください。
  • クラウドストレージ(Google Drive / iCloud / OneDrive): 同期フォルダを介して移行します。同期が完了する前にPC側で開こうとすると、0バイトの空ファイルとして認識されるエラーが発生することがあります。
  • 有線接続・AirDrop: 通信環境に左右されず、バイナリの破損リスクが最も低い物理転送手法です。

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4. ステップ3:パソコン側でのインポートと送信

PCへ移動させたデータを、確定申告書等作成コーナーのシステムへ読み込ませます。

  1. PCのブラウザで国税庁「確定申告書等作成コーナー」にアクセスします。
  2. トップ画面の「保存したデータから作成」ボタンをクリックします。
  3. 「作成再開」を選択し、「ファイルを選択」ボタンから、スマホから移行した .data ファイルを指定します。
  4. 「保存データ読込」を実行すると、スマホで中断した時点の画面がPC上で再現されます。

5. 徹底比較:デバイス間の機能差と移行メリット

スマホで入力し、PCで送信する運用の優位性を以下の表にまとめました。

機能・項目 スマートフォン(入力) パソコン(精査・送信)
カメラによるOCR 対応(源泉徴収票等の読込) 非対応(一部機種除く)
画面解像度・操作性 制限あり(スクロール多用) 高い(複数ウィンドウ表示可)
添付書類の管理 ファイル選択が煩雑 ドラッグ&ドロップ対応
認証安定性 NFC位置調整がシビア リーダライタ固定で安定

6. 移行時に発生するエラーコードとデバッグ方法

引き継ぎが正常に行われない場合、以下の技術的要因を検討してください。

6-1. エラー:HUB0002(データ形式の不備)

転送中にデータの末尾が欠落(トランケーション)したり、エンコーディングが破損したりした際に発生します。対策として、ファイルを .zip 形式に圧縮して転送し、PC側で解凍することで、通信経路による改変を防ぐことが可能です。

6-2. バージョン・ミスマッチ

スマホ版で「令和6年分」を作成し、PC版で「令和5年分(前年用)」のコーナーを開いている場合に発生します。URLの年度識別子が正しいか、あるいはコーナーのトップページに表示されている「令和〇年分」の記載を再確認してください。


7. 意外な落とし穴:マイナポータル連携情報の消失

スマホで「マイナポータル連携」を完了させてからデータを保存しても、PC側で再開した際に再度認証を求められることがあります。

理由: セッション情報の多くは .data ファイルに含まれますが、セキュリティトークンや一部の一時的なCookieはファイルにエクスポートされません。PC側でインポートした直後に、再度PCブラウザでのマイナポータルログイン(またはもっとつながる機能の再認証)を行うことで、データの取得・同期が正常に再開されます。


8. まとめ:マルチデバイス運用による申告プロセスの最適化

スマートフォンとパソコンのデータ引き継ぎは、e-Taxの柔軟なデータ設計を活用した実務的な解決策です。モバイルデバイスの機動力(OCR機能等)と、デスクトップ環境の安定した認証・大画面での検証機能を組み合わせることで、確定申告という複雑なタスクの負荷を分散させることが可能になります。

「.dataファイルのバイナリ維持」と「適切なインポートメニューの選択」という2つの技術的要件を遵守すれば、デバイスの壁を越えたシームレスな申告が実現します。最新のブラウザ環境を整えた上で、各デバイスの特性を活かした効率的な作業フローを構築してください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。