確定申告の入力を進めていき、いよいよ次の項目へ移ろうと「次へ」ボタンをクリックしたのに、画面がピクリとも動かない。あるいは、ボタンがグレーになっていて押すことすらできない……。そんな状況に陥ったとき、疑われる原因の一つがブラウザの「JavaScript(ジャバスクリプト)」の設定です。普段聞き慣れない言葉かもしれませんが、これはウェブサイトを動かすための『小さなエンジン』のようなもの。このエンジンが止まっていると、確定申告のサイトは正しく計算を行ったり、次のページを表示したりすることができなくなります。本記事では、この目に見えないエンジンを再始動させ、止まってしまった手続きをスムーズに進めるための具体的な手順を詳しく解説します。
【要点】ボタンの反応を復活させ、手続きを正常に動かすための3つの対策
- ブラウザの設定で「動作許可」を与える: サイトを動かすプログラムが動けるよう、設定画面からスイッチを「オン」に切り替える。
- 特定のサイトだけを「特別扱い」する: 全体のセキュリティは保ったまま、国税庁やマイナポータルのサイトだけを許可リストに加える。
- 邪魔をしている外部ソフトを確認する: ブラウザの設定だけでなく、セキュリティソフトが動作を止めていないか点検する。
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目次
1. 導入:なぜ「次へ」ボタンにJavaScriptが必要なのか
確定申告のサイトは、単なる情報の表示板ではありません。あなたが入力した金額をその場で計算したり、入力漏れがないかチェックしたり、あるいはマイナンバーカードの読み取りを準備したりと、裏側で非常に複雑な「仕事」をしています。これらの仕事を一手に引き受けているのが、JavaScriptという仕組みです。もし、あなたのブラウザでこの機能がオフ(無効)になっていると、サイトは「指示を待っているけれど、動くための手足が動かない」という状態になり、結果としてボタンを押しても反応しなくなります。これは故障ではなく、ブラウザの「安全性を高めようとする設定」が、確定申告のような複雑なサイトの動きまで止めてしまっているだけなのです。適切な設定を行うことで、この手足はすぐに動かせるようになります。
2. Google ChromeやMicrosoft Edgeでの設定手順
現在、多くのパソコンで使われているこれらのブラウザでは、設定の深い場所に「スイッチ」が隠されています。以下の手順で、そのスイッチを見つけてみましょう。
2-1. 設定画面への入り方
- ブラウザの画面右上にある「…(3つの点)」アイコンをクリックします。
- メニューの中から「設定」を選択します。
- 左側のメニューにある「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
2-2. 動作の許可を与える
- 中央に表示される項目の中から「サイトの設定」をクリックします。
- 下の方へスクロールし、「コンテンツ」というセクションにある「JavaScript」を探してクリックします。
- 「サイトが JavaScript を使用できるようにする」(または「許可」)にチェックが入っていることを確認します。
もしここが「許可しない」になっていたなら、それが原因です。設定を切り替えたら、確定申告のページに戻り、画面を更新(リロード)してみてください。これでボタンが反応するようになるはずです。
3. iPhoneやMac(Safari)で設定を確認する手順
Apple製品の標準ブラウザであるSafariをお使いの場合、他のブラウザとは少し異なる場所に設定項目があります。
3-1. iPhone・iPadの場合
- ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
- 下の方にスクロールして「Safari」をタップします。
- 一番下にある「詳細」をタップします。
- 「JavaScript」のスイッチが「オン(緑色)」になっているか確認してください。
3-2. Macの場合
- Safariを開いた状態で、メニューバーの「Safari」→「設定(または環境設定)」をクリックします。
- 「セキュリティ」タブを開きます。
- 「JavaScriptを有効にする」というチェックボックスにチェックが入っているか確認してください。
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4. 徹底比較:JavaScriptが「無効」な時の症状と「有効」にした後の違い
設定ひとつで、サイトの挙動がどれほど変わるかをまとめました。
| 確認したい箇所 | 無効(オフ)の状態 | 有効(オン)の状態 |
|---|---|---|
| 「次へ」ボタンの反応 | 押しても無反応、または画面が真っ白 | 即座に次の入力画面へ進む |
| 自動計算機能 | 数字を入れても合計が変わらない | リアルタイムで計算結果が反映される |
| エラー表示 | 入力漏れがあっても教えてくれない | 不足している箇所を赤文字等で警告 |
| カードの読み取り | 読み取り開始ボタンが反応しない | 読み取りソフトが正常に立ち上がる |
5. 特定のサイトだけを「特別扱い(許可)」する方法
「全てのサイトでJavaScriptをオンにするのは不安」という方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、信頼できる確定申告のサイトだけを「例外」として登録することができます。
設定のコツ: 前述のブラウザのJavaScript設定画面に「動作を許可するサイト」や「許可」という項目があります。そこの「追加」ボタンを押し、「[*.]nta.go.jp」(国税庁)や「[*.]myna.go.jp」(マイナポータル)を登録してください。これにより、安全性を保ちながら確定申告の手続きだけを快適に進めることができます。
6. 意外な落とし穴:セキュリティソフトの「動作制限」
ブラウザの設定を完璧にしても、まだボタンが動かない場合があります。この際、裏側で「おせっかい」を焼いているのが、パソコンに入れているセキュリティソフト(ウィルスバスターやノートンなど)です。
6-1. 広告遮断機能(アドブロック)の干渉
セキュリティソフトには、迷惑な広告を止めるための機能がついています。この機能が、確定申告のサイトが動かそうとしているプログラムを「怪しい広告」と見間違えて止めてしまうことがあります。もし設定を変えても動かない場合は、一時的にセキュリティソフトを停止させるか、設定画面で「国税庁のサイトをスキャン対象から除外する」といった調整を行ってみてください。
7. 設定変更後、必ずやるべき「最後の一押し」
スイッチをオンにしただけでは、開いている画面に反映されないことがあります。確実に効果を出すために、以下の2点を行ってください。
- 画面の再読み込み: アドレスバーの近くにある「くるんとした矢印」を押すか、キーボードの「F5」キーを押して、最新の状態に読み込み直します。
- 一度ブラウザを閉じる: 設定がうまく反映されないときは、一度ブラウザの右上の「×」ボタンですべての窓を閉じ、もう一度立ち上げ直すのが最も確実な解決策です。
8. まとめ:目に見えない「手足」を整えて、申告を完遂しましょう
確定申告の手続きという大きな作業の中で、ボタンが反応しないというトラブルは本当に焦るものです。しかし、その原因の多くは、あなたのパソコンが壊れているわけではなく、ただ「JavaScriptという手足」が眠っているだけ。今回解説したように、ブラウザの設定画面からそっとスイッチを入れてあげるだけで、止まっていた時間は再び動き始めます。
パソコンも人間と同じで、複雑な作業をするときには適切な準備が必要です。設定を一つずつ整えて、機械を自分に合わせた状態に導いてあげること。それが、ストレスなく、正確に確定申告を終わらせるための秘訣です。無事に「次へ」の扉が開かれ、あなたの申告書が滞りなく完成することを心から願っています。落ち着いて、もう一度「スイッチ」を確認してみてください。道は必ず開けます。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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