【確定申告/e-Tax】公共Wi-Fiや会社内LANで送信できない時のファイアウォール制限解除

【確定申告/e-Tax】公共Wi-Fiや会社内LANで送信できない時のファイアウォール制限解除
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確定申告の手続きを順調に進め、いよいよ最後に「送信」ボタンを押すだけ。しかし、そこで「通信エラー」や「サーバーが見つかりません」といった非情なメッセージが表示され、手続きが止まってしまうことがあります。特に、外出先のカフェの公共Wi-Fiを使っていたり、会社の会議室からネットワーク(社内LAN)を借りて作業をしていたりする場合、その場所の『通信の門番(ファイアウォール)』が、確定申告の特別な通信を「通してはいけない怪しい荷物」と勘違いしてブロックしている可能性があります。せっかく完成させた申告書を届けられないもどかしさは計り知れません。本記事では、公共Wi-Fiや会社内ネットワークで起きる通信制限の正体と、それを回避して確実に送信を完了させるための知恵を詳しく解説します。

【要点】ネットワークの制限を乗り越え、送信を成功させるための3つの点検事項

  • 「専用の窓口」が閉じられていないか確認する: e-Taxの送信には、普段のホームページ閲覧とは異なる「特別な通信経路(ポート)」が必要であることを理解する。
  • 「検閲」が強すぎる場所を避ける: 会社や公共のネットワークは、安全のために特殊な通信を一律で遮断していることが多いため、その理由を知る。
  • 「自分専用の通信路」を確保する: 制限の多いネットワーク設定と戦うよりも、スマートフォンのテザリング機能を使い、壁を飛び越えるのが最も確実な近道である。

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1. 導入:なぜ特定の場所では「送信」だけができないのか

「インターネットは見られるのに、なぜ確定申告の送信だけができないのか」という疑問は、確定申告の時期に最も多く寄せられる悩みの一つです。実は、インターネットの通信には「普通の閲覧用」や「メール用」、そして「重要なデータの送受信用」など、用途に合わせた複数の『窓口(ポート)』が存在します。カフェの公共Wi-Fiや会社のネットワークでは、不特定多数の人が利用するため、ウイルス感染や不正な操作を防ぐために「最低限の窓口(ホームページ閲覧など)」以外をすべて、鉄板で塞いでいることがよくあります。確定申告のシステムは、非常に高い安全性を保つために、普段使いの窓口ではなく、より強固に守られた「特別な窓口」を使ってデータを送ろうとします。しかし、その場所の『門番(ファイアウォール)』が「この窓口から外へ荷物を出すことは禁止されている」と判断すると、送信ボタンを押した瞬間に通信が断たれてしまうのです。


2. 会社内LAN特有の「おせっかい」と「守り」

会社のパソコンやネットワークを使って確定申告を行おうとする場合、個人宅とは比べ物にならないほど厳しい「検閲」が行われています。

2-1. 「プロキシ」という名の検閲官

多くの企業では、社員がどこにアクセスしているかをチェックしたり、怪しいデータを送らせないようにしたりするために「プロキシサーバー」という中継地点を置いています。e-Taxのソフトがこの中継地点のルールを知らないと、そこで荷物が足止めされてしまいます。「プロキシ設定を確認してください」というエラーが出るのは、この中継地点で道に迷っている合図です。

2-2. 会社独自のセキュリティポリシー

また、会社によっては「私的なサイトへのデータ送信」を一律で禁止していることがあります。これはあなたの作業を邪魔したいわけではなく、会社の機密情報を守るためのルールなのですが、それが確定申告という大切な私的手続きまで巻き添えにして止めてしまっている状態です。


3. 公共Wi-Fi(カフェ・ホテル等)に潜む「制限」の正体

街中の無料Wi-Fiやホテルのネット環境は、一見便利ですが、確定申告には不向きな場所が多いです。

  • 特定の動きを「攻撃」とみなす: 確定申告のソフトが本人確認のために行う特殊な通信を、公共Wi-Fiの機器が「サイバー攻撃の予兆」と勘違いして、安全のために遮断することがあります。
  • 時間制限と切断の罠: 送信作業には、データの準備や暗号化の処理に数秒から数十秒の時間がかかります。公共Wi-Fiの中には、一定時間ごとに通信をリセットする仕組みを持つものがあり、送信の途中で「プチッ」と糸が切れるように通信が終わってしまうことがあるのです。

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4. 徹底比較:ネットワーク環境別の送信成功率とリスク

場所によって、どれほどスムーズに申告ができるかを比較しました。

ネットワークの種類 送信の成功率 主な阻害要因 セキュリティリスク
自宅のWi-Fi 極めて高い ほぼなし(設定次第) 低い(最も安全)
会社のLAN 低い ファイアウォール・プロキシ制限 低い(私的利用の是非は別)
公共Wi-Fi 不安定 特定ポートの遮断・通信の瞬断 高い(情報の盗み見に注意)
スマホテザリング 高い 電波状況・データ残量 低い(暗号化されていれば安全)

5. Windowsファイアウォールが「内側」で止めている時の確認

ネットワーク側の門番だけでなく、あなた自身のパソコンの中にいる「用心棒(Windowsファイアウォール)」が、e-Taxのソフトの外出を止めている場合もあります。

5-1. 通信の許可を与える手順

  1. 「スタート」メニューから「コントロールパネル」または「設定」を開き、「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」を探します。
  2. リストの中から、確定申告に関連するソフト(例:公的個人認証サービス、事前準備セット関連など)を見つけます。
  3. それらのソフトの横にある「プライベート」や「パブリック」のチェックボックスに「レ」を入れます

これにより、あなたのパソコンは「このソフトが外の世界と通信することを私は認めます」という許可証を発行したことになります。もし会社や公共のネットワークを使っていて、ここをいじれない(管理者権限がない)場合は、残念ながらそのパソコンでの送信は難しいかもしれません。


6. 最も確実な回避策:スマートフォンの「テザリング」

公共Wi-Fiや社内LANの設定を一つずつ見直し、管理者に交渉するのは現実的ではありません。そこで、最も早く、確実にエラーを回避できるのが、スマートフォンのモバイル回線を利用する方法です。これを「自分専用の通信路」として使いましょう。

6-1. テザリングを活用するメリット

  • 門番がいない: スマートフォンの回線には、公共Wi-Fiのような厳しい「特定通信の遮断」がありません。e-Taxが通りたい窓口(ポート)が最初から開いています。
  • 安全性が高い: 不特定多数が使う公共Wi-Fiと違い、自分だけの通信路なので、マイナンバーカードなどの機密情報を送る際も安心です。
  • 場所を選ばない: カフェでも会議室でも、スマートフォンの電波さえあれば、そこがあなたの「公式な申告会場」になります。

使い方のコツ: 送信の直前だけスマートフォンのテザリングを「オン」にし、パソコンをスマホのWi-Fiに繋ぎ直してください。送信が終わったらまた元に戻せば、スマートフォンのデータ容量を使いすぎることもありません。


7. 盲点:セキュリティソフトの「おせっかい」を忘れない

ネットワークの壁を乗り越えてもまだ送信できない場合、最後に疑うべきはパソコンに入れている「ウイルスバスター」や「ノートン」などのソフトです。これらのソフトには、ブラウザの通信をさらに細かく監視する機能があります。送信時だけ一時的にソフトの保護を「15分間停止」にしてみることで、これまで頑なに拒まれていた通信が、驚くほどあっさり完了することがあります。ネットワークの壁を越えたら、最後の『内側の壁』もチェックしてみてください。


8. まとめ:環境の壁を「飛び越えて」手続きを完遂しましょう

確定申告という大きな山場を乗り越え、最後の送信ボタンを押す瞬間に起きる通信エラー。それは、あなたが使っているネットワークの「用心深さ」が生んだ、ちょっとした行き違いです。ファイアウォールという門番を無理に説得したり、複雑な設定をいじくり回したりして時間を浪費する必要はありません。

設定で解決しないなら、スマートフォンの回線という「新しい道」を使って、その壁をひょいと飛び越えてしまいましょう。道具を賢く使い分け、自分にとって最もスムーズで安全な通り道を見つけること。それが、デジタルな手続きをストレスなく終えるための最大の秘訣です。

あなたの申告書が無事に税務署へと届き、晴れやかな気持ちで春を迎えられることを心から応援しています。落ち着いて、まずは今の通信環境を一度リセットし、自分だけの道(テザリングなど)を確保してみてください。必ず、最後の一歩を歩き切ることができます。

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【2026年版】確定申告トラブル完全解決データベース e-Taxの接続エラーやカード読み取り不良など、この記事以外の解決策も網羅しています。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。