【確定申告/e-Tax】給与所得の源泉徴収票XMLデータが読み込めない時のファイル名確認

【確定申告/e-Tax】給与所得の源泉徴収票XMLデータが読み込めない時のファイル名確認
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確定申告書等作成コーナーには、勤務先から電子的に交付された「給与所得の源泉徴収票(XML形式)」を取り込んで自動入力する機能が備わっています。しかし、ファイルを指定してインポートを試みた際に「指定されたファイルが正しくありません」や「データの読み込みに失敗しました」というエラーが発生することがあります。この原因の多くはデータ内容の不備ではなく、ファイル名に使用されている文字種や、ファイルが保存されているパス(フォルダ階層)の文字列が、e-Taxのバリデーション(妥当性確認)に抵触していることにあります。本記事では、XMLデータを正常にインポートするためのファイル名の命名規則と、システム上の制限事項について詳しく解説します。

【要点】XMLデータの読み込みエラーを解消するための3つの確認項目

  • ファイル名を「半角英数字」のみに書き換える: 日本語(全角文字)や特殊記号、スペースが含まれていると、ブラウザのアップロード処理においてファイルパスが正しく解析されない。
  • 拡張子が「.xml」であることを再確認する: ダウンロード時に誤って付与された「.txt」や、Windowsの設定で隠れている「二重拡張子」を修正する。
  • 保存場所を「デスクトップ」などの浅い階層へ移動する: フォルダ名に特殊な文字が含まれていたり、パスの総文字数が制限を超えていたりする場合の読み込み失敗を回避する。

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1. e-Taxシステムにおけるファイル名の技術的制約

e-Taxのインポート機能は、ブラウザを介してローカルファイルを読み取り、サーバー側で定義されたXMLスキーマ(データの設計図)と照合するプロセスを踏みます。この際、セキュリティと文字コードの互換性を確保するため、扱えるファイル名には厳格なバリデーションルールが適用されています。

1-1. 文字エンコーディングの不整合

ファイル名に全角文字や機種依存文字(丸囲み数字等)が含まれていると、ブラウザがサーバーへ送信する「Multipart/form-data」のリクエストヘッダー内で文字化けが発生します。システム側はこれを「不正なファイル指定」と判断し、中身を解析する前に処理を遮断します。

1-2. ファイル名の長さ制限

オペレーティングシステム(OS)の制限とは別に、e-Taxのプログラム内部で定義されているバッファサイズ(データの格納領域)を超えた長いファイル名は、メモリエラーや不正アクセスの検知対象となる場合があります。


2. エラーを回避するための具体的な命名ルール

インポートを確実に成功させるためには、以下のルールに従ってファイルをリネーム(名前の変更)してください。

  • 推奨される文字: 半角の「a~z」「A~Z」「0~9」のみを使用してください。
  • 使用を避けるべき文字: 全角文字(漢字・ひらがな・カタカナ)、半角スペース、および & $ % # 等の記号。
  • 単語の区切り: もし区切りが必要な場合は、半角のアンダースコア _ またはハイフン - を使用してください。

3. 徹底比較:インポート可能なファイル名と不可能な例

比較項目 正常に読み込める例 エラーの原因となる例
文字種 gensen2025.xml 源泉徴収票.xml(全角文字)
スペース gensen_data.xml gensen data.xml(半角空白)
拡張子 data.xml data.xml.txt(二重拡張子)
記号 gensen-01.xml gensen(1).xml(半角括弧)

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4. 意外な落とし穴:二重拡張子と表示設定

Windowsの初期設定では「登録されている拡張子は表示しない」設定になっていることがあります。これにより、ファイル名が gensen.xml.xmlgensen.xml.txt となっていることに気付かず、読み込みエラーが発生するケースが多発しています。

4-1. 拡張子の確認手順

  1. エクスプローラーを開き、上部の「表示」タブをクリックします。
  2. 「表示」セクション内の「ファイル名拡張子」にチェックを入れます。
  3. ファイル名が .xml で終わっているか、末尾に別の拡張子が隠れていないかを確認します。

5. 「保存場所(フォルダパス)」による読み込み不全

ファイル名が正しくても、そのファイルが置かれている場所(パス)が原因でエラーになることがあります。

  • ディレクトリ名の全角文字: C:\Users\太郎\Documents\... のように、ユーザー名やフォルダ名に全角文字が含まれていると、一部のブラウザやJava実行環境においてパスの参照に失敗します。
  • パスの長さ(MAX_PATH制限): 階層が深すぎると、システムが指定する最大パス長(一般的に260文字程度)を超えてしまい、ファイルオープンが拒絶されます。

対処: 読み込みエラーが出る場合は、ファイルを一度 Cドライブ直下の「temp」フォルダ や、デスクトップの最上位階層 へ移動させた上で、再度インポートを試みてください。


6. XMLデータ自体が破損している場合の識別方法

ファイル名やパスを修正しても読み込めない場合は、ファイル内部のXML構造が破損している可能性があります。

  1. ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」>「メモ帳」等を選択します。
  2. 冒頭が <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> で始まっているか確認します。
  3. HTMLタグ(<html>等)が含まれている場合、それはデータそのものではなく「ダウンロード失敗時のエラーページ」を保存したものである可能性があります。その場合は、勤務先のポータルサイト等から再度ダウンロードを行ってください。

7. 複数のXMLデータを一括取り込みする際の注意

副業などで複数の源泉徴収票がある場合、一つずつ読み込む必要があります。このとき、ファイル名が同一(例:gensen.xmlgensen(1).xml)だと、ブラウザがキャッシュを読み込んでしまい、2枚目が1枚目のデータで上書きされる挙動を示すことがあります。必ず gensen_A.xmlgensen_B.xml のように明確に異なる英数字の名前にリネームして管理してください。


8. まとめ:環境の「ノイズ」を排除して読み込ませる

XMLデータの読み込みエラーは、多くの場合、中身の数値的なエラーではなく、ファイルシステムという物理的な層での不適合によって引き起こされます。コンピュータにとって解釈しやすい「半角英数字のファイル名」と「簡潔な保存パス」を整えることで、システムは迷うことなくデータを抽出し、あなたの申告書へ流し込むことが可能になります。

リネームというわずかな手間で、手入力による転記ミスや膨大な時間のロスを防ぐことができます。エラーが出た際はまず、そのファイルが「機械にとって読みやすい名前」になっているかを点検してください。正確なデータの取り込みが、確定申告を迅速かつ正確に終えるための第一歩となります。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。