【Googleドキュメント】Apps Scriptで本文中の固有名詞を辞書チェック!社内表記統一

【Googleドキュメント】Apps Scriptで本文中の固有名詞を辞書チェック!社内表記統一
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社内文書で「データベース」「データベース」「データベース」といった表記ゆれが発生していませんか。手動でのチェックは時間がかかり、見落としも起こりやすいものです。この記事ではGoogleドキュメントとApps Scriptを組み合わせて、本文中の固有名詞を辞書と照合し、自動的に警告を表示する方法を紹介します。スクリプトを導入すれば、表記統一の品質を大幅に向上でき、レビュー業務の効率化にもつながります。

【要点】Apps Scriptで固有名詞の表記を自動チェックする

  • スクリプトエディターの起動: Googleドキュメントの「拡張機能」メニューからApps Scriptエディターを開きます。
  • 辞書データをスクリプト内に定義: 正しい表記と許容されない表記を配列としてスクリプトに記述します。
  • カスタムメニューからチェック実行: スクリプトでカスタムメニューを追加し、ボタンひとつで本文をスキャンして不一致をハイライト表示します。

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なぜApps Scriptで固有名詞チェックが必要なのか

Googleドキュメントには標準でスペルチェック機能が備わっていますが、企業内で使う固有名詞や専門用語の表記ゆれを検出することはできません。例えば「サーバー」「サーバ」「Server」といったバリエーションが混在すると、読み手に違和感を与え、文書の信頼性を損なう恐れがあります。Apps Scriptを使えば、自分たちのルールに基づいた辞書を作れるため、チーム全体で表記を統一できます。また、スクリプトを一度作成すれば、複数の文書で使い回せるため、運用コストも低くなります。

固有名詞チェックスクリプトを作成する手順

ここでは、Googleドキュメント上で動作するApps Scriptの作成手順を説明します。スクリプトは「正規表現」を使って誤った表記を検出し、該当箇所を赤色のハイライトで表示する仕組みです。事前に、文書内で使用する正しい用語一覧を用意しておくとスムーズです。

  1. スクリプトエディターを起動する
    Googleドキュメントを開き、メニューバーの「拡張機能」→「Apps Script」をクリックします。新規プロジェクトが開かれます。
  2. プロジェクトの名前を変更する
    左上の「無題のプロジェクト」をクリックし、わかりやすい名前(例:「固有名詞チェッカー」)に変更します。
  3. 辞書データを定義する
    スクリプトエディタに以下のようなコードを記述します。正しい表記と、誤検出したい表記のペアを配列で定義します。
    var dictionary = [
      {correct: "サーバー", wrong: ["サーバ", "Server"]},
      {correct: "データベース", wrong: ["データベース", "DataBase"]},
      {correct: "クラウド", wrong: ["クラウド", "Cloud"]}
    ];
  4. チェック関数を実装する
    以下のコードを追加して、本文を走査し、誤った表記を見つけたら赤色のハイライトを適用します。
    function checkTerminology() {
      var doc = DocumentApp.getActiveDocument();
      var body = doc.getBody();
      var text = body.getText();
      for (var i = 0; i < dictionary.length; i++) {
        for (var j = 0; j < dictionary[i].wrong.length; j++) {
          var wrongTerm = dictionary[i].wrong[j];
          var regex = new RegExp(wrongTerm.replace(/[.*+?^${}()|[\]\\]/g, '\\$&'), 'gi');
          var match;
          while ((match = regex.exec(text)) !== null) {
            var startOffset = match.index;
            var endOffset = startOffset + match[0].length;
            var textElement = body.findText(match[0]);
            if (textElement) {
              textElement.getElement().asText().setBackgroundColor(startOffset, endOffset - 1, '#FF0000');
            }
          }
        }
      }
    }
  5. カスタムメニューを追加する
    チェックを簡単に実行できるよう、ドキュメントのメニューにボタンを追加します。以下のコードを別の関数として記述します。
    function onOpen() {
      var ui = DocumentApp.getUi();
      ui.createMenu('表記チェック')
        .addItem('固有名詞をチェック', 'checkTerminology')
        .addToUi();
    }
  6. プロジェクトを保存して承認する
    スクリプトエディタで「保存」ボタンをクリックします。初回実行時には権限の承認を求められるため、指示に従ってアクセスを許可します。
  7. ドキュメントでスクリプトを実行する
    ドキュメントに戻り、メニューバーに「表記チェック」が追加されていることを確認します。ドロップダウンから「固有名詞をチェック」をクリックすると、スクリプトが動作して誤表記が赤色でハイライトされます。

スクリプト利用時の注意点とカスタマイズ例

辞書データの更新方法

辞書はスクリプト内に直接記述しているため、新しい用語を追加するには再度スクリプトエディターを開いて配列を編集し、保存する必要があります。頻繁に更新する場合は、Googleスプレッドシートに辞書を外部保存し、スクリプトから読み込むように改造すると便利です。

大量の文書でのパフォーマンス

本文が非常に長い文書では、正規表現のループが複数回実行されるため、処理に時間がかかる場合があります。その場合は、辞書のエントリ数を絞ったり、チェックする範囲を選択テキストのみに限定するなどの対策を検討してください。

誤検出への対処

辞書に登録した誤表記が、固有名詞以外の一般的な単語と一致してしまうことがあります。例えば「Server」が「サーバー」の誤表記リストにあると、文中の「Server(人名)」までハイライトされる可能性があります。そのため、辞書は文書の内容に合わせて慎重に設計し、必要に応じて正規表現で文脈を考慮するロジックを追加してください。

他のスクリプトとの競合

同一のGoogleドキュメントに複数のApps Scriptが紐付いている場合、トリガーやメニューが競合する可能性があります。カスタムメニューの名前や関数名は他のスクリプトと重複しないように命名することをおすすめします。

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スクリプトの動作イメージ(表形式)

正しい表記 検出対象の誤表記 検出例
サーバー サーバ, Server, server 「サーバ」という表記を赤色ハイライト
データベース データベース, データベース 「データベース」を赤色ハイライト
クラウド クラウド, Cloud 「クラウド」を赤色ハイライト

まとめ

この記事では、GoogleドキュメントとApps Scriptを使って、本文中の固有名詞を辞書と照合し、表記ゆれを自動チェックする方法を解説しました。手順に従ってスクリプトを作成すれば、チーム内での表記統一を効率的に実現できます。さらに、辞書をスプレッドシートで管理するなどの応用も可能です。まずは自分のプロジェクトに合わせた辞書を用意し、チェック機能を試してみてください。


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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。

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