Googleドキュメントで多くのユーザーと共有していると、不要になったユーザーの権限を一人ずつ解除する作業が発生します。特にプロジェクト終了後やメンバーの入れ替わりが多い場合、手作業では時間と手間がかかりすぎてしまいます。この記事では、Google Apps Scriptと共有設定の変更を活用して、複数ユーザーの共有を一括で解除する方法を詳しく解説します。標準機能だけでは難しい一括削除も、ここで紹介する手順で効率的に行えるようになります。
【要点】Googleドキュメントの共有解除を一括で行うには、Apps Scriptか共有リンクの変更が効果的です。
- Google Apps ScriptのremoveEditorsメソッド: 複数ユーザーの編集者権限を一度に削除できます。スクリプトをコピーして実行するだけで、手動操作を大幅に減らせます。
- 共有リンクを「制限付き」に変更: リンクを知っている全ユーザーのアクセス権を即座に無効にします。共有相手全員を対象とする場合に最も簡単な方法です。
- 共有設定画面からの個別削除: ユーザー数が少ない場合は、標準の共有ダイアログで×ボタンをクリックして一人ずつ削除します。効率は落ちますが、確実な方法です。
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目次
なぜ共有解除を一括で行う必要があるのか
Googleドキュメントの共有設定画面では、複数のユーザーを一括選択して削除するチェックボックスが用意されていません。そのため、数十人以上のユーザーを解除する場合は、一人ひとり×アイコンをクリックする必要があり、非常に非効率です。また、間違って必要なユーザーを削除しないように注意しながら行うため、精神的な負担も大きくなります。そこで、Google Apps Scriptを使うか、共有リンクの設定を変更することで、これらの問題を解決できます。Apps Scriptはプログラムの知識がなくても、用意されたコードをコピーして実行するだけで利用できるため、初心者でも安心です。一方、共有リンクの変更は対象が全ユーザーに限定されますが、ボタン一つで完了する手軽さがあります。
Apps Scriptで一括解除する具体的な手順
ここでは、Google Apps Scriptを使って特定のユーザーを一括で削除する方法を説明します。事前に、解除したいユーザーのメールアドレスをリストアップしておいてください。
- スクリプトエディタを開く
Googleドキュメントのメニューから「拡張機能」→「Apps Script」を選択します。新しいタブでスクリプトエディタが開きます。 - スクリプトを記述する
エディタに以下のコードを貼り付けます。function bulkRemoveEditors() {
var doc = DocumentApp.getActiveDocument();
var editors = ['user1@example.com', 'user2@example.com']; // 削除したいメールをカンマ区切りで並べる
editors.forEach(function(email) {
doc.removeEditor(email);
});
} - メールアドレスを編集する
リスト内の’user1@example.com’などを実際のユーザーのメールアドレスに書き換えます。複数ある場合はカンマで区切って追加します。 - スクリプトを保存して実行する
フロッピーディスクアイコンをクリックして保存し、実行ボタン(▶)を押します。初回は権限の承認を求められるので、画面の指示に従って許可します。 - 実行結果を確認する
スクリプトが正常に終了すると、指定したユーザーが編集者一覧から削除されます。ログにエラーがないかも確認してください。
注意:スクリプトは閲覧者・コメント権限にも対応
上記のコードは編集者権限の削除のみです。閲覧者やコメント権限を削除する場合は、doc.removeViewer(email)やdoc.removeCommenter(email)に置き換えてください。複数種類の権限を同時に削除する場合は、各メソッドを続けて記述します。
共有設定の変更による全ユーザー一括解除
ドキュメントの共有リンクを「リンクを知っている全員」から「制限付き」に変更すると、共有リンクを持っている全ユーザーのアクセス権を一括で削除できます。特定のユーザーだけを残したい場合には適しませんが、すべての共有を解除したいときには最も迅速な方法です。
- 共有設定を開く
Googleドキュメントの画面右上にある「共有」ボタンをクリックします。 - 一般アクセスを変更する
表示されたダイアログの下部にある「リンクを知っている全員」をクリックし、「制限付き」に変更します。 - 変更を保存する
「完了」をクリックすると、共有リンクが無効になり、リンクを知っている全員がアクセスできなくなります。既に個別に招待されていたユーザーは残ります。
この方法では、あらかじめ個別に追加していたユーザーは削除されません。個別ユーザーも含めてすべて削除するには、先ほどのApps Scriptを併用するか、手動で個別削除を行う必要があります。
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注意点とよくある失敗
Apps Scriptの権限エラーが発生する
スクリプトを初めて実行するときは、権限承認が必要です。承認画面で「許可」をクリックしなければ正しく動作しません。また、スクリプトが自分のアカウントで動作するため、自分がそのドキュメントのオーナーである必要があります。オーナーでない場合は編集者権限でも削除できないユーザーがいます。
一度に削除できるユーザー数に上限がある
Apps Scriptの実行にはGoogleのサービス制限があり、短期間に大量のAPI呼び出しを行うとエラーになる場合があります。目安として、1回の実行で50人程度までに抑えると安全です。それ以上の場合は、複数回に分けて実行するか、スクリプト内でUtulities.sleep()を使って間隔を空けることで対策できます。
共有リンクの変更が意図しない影響を与える
「リンクを知っている全員」を「制限付き」に変更すると、まだ共有が必要なユーザーも一時的にアクセスできなくなります。また、その後に個別に招待し直す手間が発生します。この操作を行う前に、本当にすべての一般アクセスをブロックしてよいか確認してください。
各解除方法の比較
| 方法 | 一括解除の可否 | 所要時間 | 対象 |
|---|---|---|---|
| Apps Script | 特定ユーザーを一括解除可能 | 数分(準備含む) | 編集者・閲覧者・コメント権限 |
| 共有リンクの変更 | 全ユーザー一括解除(一般アクセスのみ) | 数十秒 | リンクを知っている全ユーザー |
| 手動で個別削除 | 不可(一人ずつ) | ユーザー数に比例 | すべての権限 |
目的や状況に応じて最適な方法を選んでください。特に、特定のユーザーだけを効率よく削除したい場合はApps Scriptが、全ユーザーを一度に締め出したい場合は共有リンクの変更がおすすめです。
まとめ
Googleドキュメントの共有解除を一括で行う方法として、Apps Scriptを使ったスクリプト実行と共有リンクの設定変更を紹介しました。標準の共有画面では一括削除ができませんが、これらの方法を活用することで数十人以上のユーザーを短時間で処理できます。特にApps Scriptは、ユーザーのメールアドレスリストを編集するだけで実行できるため、繰り返し使う業務に便利です。次のステップとして、所有権の一括変更やフォルダ単位での権限管理にも応用してみてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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