【iPhone・iPad】iPadの「ロックダウンモード」の用途と有効化する手順・影響の解説

【iPhone・iPad】iPadの「ロックダウンモード」の用途と有効化する手順・影響の解説
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iPadやiPhoneを標的とした高度なサイバー攻撃からデバイスを保護したいと考える場合があるでしょう。

Appleは、このような特定の脅威に対応するため「ロックダウンモード」を提供しています。

この記事では、ロックダウンモードの目的、有効化の手順、そして有効化によるデバイスへの影響を解説します。

これにより、セキュリティレベルを高めるための適切な判断が可能になります。

【要点】iPadのロックダウンモードの概要と設定方法

  • ロックダウンモードの目的: 高度なサイバー攻撃からiPhoneおよびiPadを保護します。
  • 有効化の手順: 設定アプリからロックダウンモードをオンにできます。
  • 有効化の影響: 特定の機能が制限され、セキュリティが強化されます。

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ロックダウンモードとは?高度なサイバー攻撃からiPadを保護する仕組み

ロックダウンモードは、ごく一部のユーザーを標的とした非常に高度なサイバー攻撃からiPhoneとiPadを保護するためのセキュリティ機能です。

このモードは、ジャーナリスト、政府関係者、人権活動家など、国家レベルの支援を受けた攻撃者から狙われる可能性のある個人向けに設計されています。

ロックダウンモードを有効にすると、デバイスの機能が厳しく制限されます。これは、悪用される可能性のある機能を無効化することで、攻撃対象領域を最小限に抑えるためです。

このモードは、悪意のあるソフトウェア、いわゆるスパイウェアやマルウェアがデバイスに侵入する経路を遮断する目的があります。

一般的なユーザーが遭遇する脅威とは異なり、この種の攻撃は非常に洗練されており、通常のセキュリティ対策では防ぎきれない場合があります。

そのため、ロックダウンモードは極めて高いセキュリティレベルを提供するために、一部の利便性を犠牲にする設計になっています。

iPadでロックダウンモードを有効化する手順

  1. 設定アプリを開く
    iPadのホーム画面から「設定」アプリをタップします。
  2. 「プライバシーとセキュリティ」を選択
    設定メニューを下にスクロールし、「プライバシーとセキュリティ」をタップします。
  3. 「ロックダウンモード」をタップ
    画面を一番下までスクロールし、「ロックダウンモード」をタップします。
  4. 「ロックダウンモードをオンにする」をタップ
    ロックダウンモードの説明画面が表示されます。「ロックダウンモードをオンにする」をタップします。
  5. 確認と再起動
    ロックダウンモードをオンにするための確認画面が表示されます。「ロックダウンモードをオンにする」を再度タップし、デバイスを再起動します。
  6. パスコードを入力
    デバイスの再起動後、パスコードを入力してサインインします。

ロックダウンモードをオフにする場合も、同様の手順で「ロックダウンモードをオフにする」を選択し、デバイスの再起動を行います。

ロックダウンモード有効化によるiPadへの影響と制限

メッセージアプリの制限

メッセージアプリでは、画像以外のほとんどの添付ファイルの種類がブロックされます。これにはPDFファイルやZIPファイルなどが含まれます。

また、メッセージ内のリンクのプレビュー機能も無効になります。これは、悪意のあるリンクがプレビュー生成時に脆弱性を突くことを防ぐためです。

この制限により、悪意のあるコードを含むファイルや、偽装されたリンクからの攻撃を防ぐことができます。

FaceTimeの着信制限

FaceTimeの着信は、過去に発信者が通話をしていた相手からのみ許可されます。つまり、見知らぬ相手からのFaceTime通話は自動的に拒否されます。

この制限は、標的型攻撃において、FaceTimeの脆弱性を利用してデバイスに侵入しようとする試みを防ぐ目的があります。

これにより、意図しない情報漏洩やデバイス乗っ取りのリスクが低減されます。

SafariなどのWebブラウザの機能制限

SafariなどのWebブラウザでは、特定のWeb技術や複雑なフォントの読み込みが無効になります。特に、JavaScriptのJIT Just-In-Time コンパイルが無効化されます。

この制限は、Webサイトを閲覧する際に悪意のあるスクリプトが実行されることを防ぐためです。複雑なWebコンテンツの表示に影響が出る可能性があります。

ゼロデイ攻撃など、Webブラウザの脆弱性を悪用した攻撃のリスクを大幅に低減できます。

写真アプリの共有アルバム利用制限

写真アプリの共有アルバム機能は、ロックダウンモード中は利用できなくなります。既存の共有アルバムも表示されなくなり、新しい共有アルバムを作成することもできません。

この制限は、共有アルバムを介した悪意のあるコンテンツの送受信や、共有機能の脆弱性を突く攻撃を防ぐための措置です。

友人や家族との写真共有が必要な場合は、ロックダウンモードを一時的に解除する必要があります。

有線接続の制限

ロックが解除されていないiPadをコンピュータやアクセサリに接続する際、有線接続が動作しなくなります。USB-Cなどの物理的なポート経由でのデータ転送が制限されます。

この制限は、物理的な接続を介してデバイスに不正アクセスを試みる攻撃や、悪意のある充電器などからマルウェアが注入されることを防ぐ目的があります。

デバイスのメンテナンスやバックアップなどで有線接続が必要な場合は、iPadのロックを解除した状態で行う必要があります。

プロファイルのインストール制限

構成プロファイルのインストールや、モバイルデバイス管理 MDM への登録は、ロックダウンモード中はできません。

この制限は、悪意のあるプロファイルがデバイス設定を不正に変更したり、攻撃者がデバイスを遠隔操作したりすることを防ぐためのものです。

企業や学校などでMDMを利用している場合、ロックダウンモードを有効にするとデバイス管理機能が利用できなくなる可能性があります。

Appleサービスの一部制限

Appleの特定のサービスや機能も制限を受ける場合があります。例えば、共有シートからAirDropでファイルを受け取る機能が制限されることがあります。

これにより、AirDropなどの無線通信を悪用した攻撃のリスクを低減します。

ロックダウンモードは、デバイス全体の攻撃対象領域を極限まで縮小することを目的としています。

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ロックダウンモード有効時と無効時の機能制限の比較

項目 ロックダウンモード有効時 ロックダウンモード無効時
メッセージの添付ファイル 画像以外の添付ファイルはブロックされる 全ての種類の添付ファイルが利用可能
FaceTimeの着信 過去に発信者が通話した場合のみ許可 全ての着信が許可される
Webブラウジング 特定のWeb技術や複雑なフォントが無効 全てのWeb技術やフォントが利用可能
写真の共有アルバム 共有アルバムは利用できない 共有アルバムが利用可能
有線接続 ロック解除されていない状態での有線接続は動作しない ロック解除されていない状態でも有線接続が動作する
プロファイルのインストール 構成プロファイルのインストールはできない 構成プロファイルのインストールが可能

ロックダウンモードは、高度なサイバー攻撃からiPhoneやiPadを保護する強力な機能です。

有効化により一部の機能が制限されるものの、セキュリティレベルは大幅に向上します。

この記事で解説した手順で、ロックダウンモードの有効化と影響を理解できます。

特別な脅威に晒されていると感じる場合は、このモードの活用を検討してください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。