Midjourneyで生成した画像をストックフォトサイトで販売したいと考える方は増えています。しかし、各サイトの規約は複雑で、無断でアップロードするとアカウント停止や権利侵害のリスクがあります。この記事では、PIXTAやShutterstockなどの主要ストックフォトサイトがAI生成画像に求める条件を解説します。これで安全に販売するための確認ポイントを押さえられます。
【要点】AI生成画像をストックフォトに販売する際の規約確認ポイント
- 著作権の所在: Midjourneyの生成画像の著作権は、有料プランでは原則としてユーザーに帰属しますが、販売には追加の条件がある場合があります。
- AI生成物の開示義務: 多くのストックフォトサイトは、AI生成画像であることを明示するよう求めています。隠してアップロードすると削除やアカウント停止の対象です。
- 被写体の権利クリアランス: 実在の人物や建物、ロゴが写り込んでいる場合、別途モデルリリースやプロパティリリースが必要です。AIが生成した場合も同様に扱われます。
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目次
なぜストックフォトサイトの規約確認が重要なのか
MidjourneyなどのAI画像生成サービスは、学習データに含まれる著作物や肖像を元に画像を作り出します。そのため、生成画像が既存の権利を侵害していないか、あるいは販売先のストックフォトサイトがAI生成画像をどのように扱うかを理解しておく必要があります。PIXTA、Shutterstock、Adobe Stockなどの主要サイトはそれぞれ独自のポリシーを持っており、条件を満たさない画像は拒否されたり、最悪の場合アカウント停止になることもあります。特に、AI生成画像の販売に関する規約は頻繁に更新されるため、利用前に必ず最新版を確認しましょう。例えば、ShutterstockではAI生成画像の販売を許可する一方で、生成に使用したツールとプロンプトの開示を求めています。PIXTAでは2023年からAI生成作品の受け入れを開始しましたが、一定の品質基準や独自性が求められます。このように、各サイトの要件を事前に把握することが、トラブルを避けるための第一歩です。
販売までに確認すべき5つのステップ
- Midjourneyの利用規約を確認する
Midjourneyの利用規約では、有料プランのユーザーは生成画像の商用利用が認められています。ただし、生成画像の著作権は有料会員に帰属するものの、ストックフォト販売に関しては「生成画像を他の画像生成AIの学習に使わない」などの追加条件があります。この条件に違反しないよう、購入したプランの詳細を必ず読みましょう。 - 各ストックフォトサイトのガイドラインを読み込む
PIXTA、Shutterstock、Adobe Stockの公式サイトで「AI生成画像」または「Generative AI」に関するポリシーページを探します。例えばShutterstockでは「AI生成コンテンツの投稿に関するポリシー」という専用ページがあります。ここにアップロード時に必要な情報や禁止事項が記載されています。 - 生成プロンプトと使用ツールを記録する
多くのサイトは、画像がどのAIツールで生成されたか、どんなプロンプトを使ったかを提出するよう求めます。Midjourneyの場合は、/infoコマンドでジョブIDやバージョン情報を確認でき、それをスクリーンショットで保存しておくと便利です。この情報は販売時や権利主張の際に役立ちます。 - 生成画像の独自性を確認する
Midjourneyは同じプロンプトでも毎回異なる画像を生成しますが、他のユーザーと似た画像が生まれる可能性があります。類似画像が既にストックフォトサイトに存在しないか、簡易検索して確認しましょう。特に抽象的なコンセプトや人気のテーマは重複しやすいです。 - 必要なリリース書類を用意する
実在の人物らしき顔が写っている場合はモデルリリース、特定の建造物やブランドロゴが含まれる場合はプロパティリリースが必要です。AIが生成した場合でも、被写体が既存の実在物に酷似していると判断されれば、リリースがないと販売できません。Midjourneyの設定で「–no person」などのオプションを入れて、人物が写らないようにする対策も有効です。
見落としがちな3つの落とし穴
落とし穴1: 著作権譲渡とライセンスの混同
Midjourneyの有料プランでは生成画像の所有権がユーザーにありますが、これは著作権が完全に譲渡されるわけではありません。例えば、Midjourney自体は生成画像をサービスの改善やマーケティングに使用する権利を残しています。そのため、ストックフォトに販売する画像の独占的な権利をサイトに譲渡できない場合があります。Shutterstockでは「画像の独占的権利」を求められることは少ないですが、Adobe Stockでは一部のプランで排他的ライセンスが要求されることがあります。契約前にライセンス形態をしっかり確認しましょう。
落とし穴2: AI生成画像の開示忘れ
PIXTAやShutterstockでは、AI生成画像であることを明示しないでアップロードすると、規約違反とみなされます。例えば、Shutterstockの審査では「この画像はAIで生成されましたか?」という質問に「はい」と答えるチェックボックスがあります。ここで「いいえ」を選択すると、後日発覚した場合にアカウント停止や報酬の没収が発生します。必ず正直に申告しましょう。
落とし穴3: 類似画像による差し替えリスク
Midjourneyは同じプロンプトから大量に画像を生成できます。しかし、ストックフォトサイトでは「実質的に同一の画像」を複数販売することを禁止している場合があります。似たような構図の画像を何枚もアップロードすると、重複とみなされて削除される可能性があります。特に背景のみが微妙に違うだけの画像は注意が必要です。プロンプトを変えてバリエーションを出す際も、有意な違いがあるかどうかを確認しましょう。
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主要ストックフォトサイトのAI生成画像要件比較
| 項目 | PIXTA | Shutterstock | Adobe Stock |
|---|---|---|---|
| AI生成画像の受付 | 可(2023年4月より) | 可(2022年10月より) | 可(2023年より) |
| 開示義務 | 必須(「AI生成」タグ付与) | 必須(チェックボックス) | 必須(審査時に申告) |
| プロンプト提出 | 不要 | 必要(任意だが推奨) | 必要(審査時に提出) |
| モデルリリース | 実在人物に酷似する場合必要 | 実在人物に酷似する場合必要 | 実在人物に酷似する場合必要 |
| 排他的ライセンス | 非排他的が基本 | 非排他的が基本 | 一部プランで排他的可能 |
この表は各サイトの代表的な要件をまとめたものです。実際の規約は変更される可能性があるため、必ず公式の最新情報を確認してください。また、上記の他に「AI生成画像のみのコレクション」を設けているサイトもあります。販売時には適切なカテゴリに分類しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1: Midjourneyの無料トライアルで生成した画像も販売できますか?
Midjourneyの無料トライアル(使用期間中)で生成した画像は、商用利用が禁止されています。そのため、ストックフォトサイトに販売することはできません。有料プランに加入している状態で生成した画像のみが販売対象となります。無料トライアルの画像を販売するとライセンス違反になり、アカウント停止のリスクがあります。
Q2: ストックフォトサイトに販売した後、他のサイトでも同じ画像を販売できますか?
多くのストックフォトサイトは非排他的ライセンスを採用しており、同一画像を複数のサイトで販売することを許容しています。ただし、PIXTAやShutterstockでは「他サイトで販売中」であることを明示する必要は基本的にありません。一方、Adobe Stockの一部のプランでは排他的ライセンスが選択できるため、その場合は他のサイトでの販売が禁止されます。契約時にライセンスの種類を確認しましょう。
Q3: 画像に写っている人物が実在の有名人に似ています。販売できますか?
実在の有名人に酷似する画像は、肖像権やパブリシティ権の侵害となる可能性が高いため、ほとんどのストックフォトサイトで販売できません。AIが偶然似た顔を生成した場合でも、販売は避けるべきです。もし販売したい場合は、被写体が実在の人物ではないことを証明できる情報(例: 明らかに架空のキャラクターであること)を添えて審査を受ける必要がありますが、多くの場合却下されます。安全のため、有名人に似た顔が生成されないようにプロンプトに「–no celebrity」「–no realistic face」などを追加しましょう。
まとめ
Midjourneyの画像をPIXTAやShutterstockなどのストックフォトサイトに販売するには、各サイトのAI生成画像に関する規約を詳細に確認することが不可欠です。特に、著作権の所在、開示義務、被写体の権利クリアランスの3点は見落としがちな落とし穴です。この記事で紹介した5つのステップを実践し、比較表を参考にしながら、常に最新の公式規約をチェックしてください。また、Midjourneyの利用規約自体もアップデートされるため、月に一度は見直すことをおすすめします。安全に販売を始めるために、まずは一つのサイトに絞って少ない点数からテスト投稿してみましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
