Windows Update中にエラーコード0x80070643が表示され、更新プログラムのインストールが進まない場合、業務に大きな支障が出ます。
このエラーは、Windows回復環境(Windows RE)パーティションの容量不足が根本的な原因です。
この記事では、Windows REパーティションを拡張し、このエラーを解決する具体的な手順を解説します。
【要点】Windows Updateエラー0x80070643の解決策
- 重要なデータのバックアップ: パーティション操作前のデータ損失リスクに備え、必ず実行します。
- diskpartコマンド: コマンドプロンプトから回復パーティションを再構築し、容量不足を解消します。
- reagentcコマンド: Windows回復環境の有効化と無効化を切り替えて、パーティション操作を可能にします。
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目次
Windows Updateエラー0x80070643の発生原因
Windows Updateエラー0x80070643は、更新プログラムのインストール中に発生する一般的な問題です。特に、Windows回復環境(Windows RE)の更新に関連する際に多く見られます。
このエラーの主な原因は、Windows REパーティションの容量不足です。Windowsは、システム回復やトラブルシューティングのためにWindows REと呼ばれる特殊な環境を使用します。この環境は、ディスク上の専用パーティションに格納されています。
Windows UpdateがWindows REの更新を試みる際、既存のパーティションが小さすぎて新しい回復イメージを格納できないと、インストールが失敗し、エラーコード0x80070643が表示されます。これは、特にWindows 10からWindows 11にアップグレードしたシステムや、長期間使用しているシステムで発生しやすい傾向があります。
Windows REパーティションを拡張してエラーを修復する手順
Windows Updateエラー0x80070643を解決するには、Windows REパーティションの容量を拡張する必要があります。この操作は、コマンドプロンプトとdiskpartコマンドを使用して実行します。
事前準備:重要なデータのバックアップ
ディスクパーティションの操作は、システムに重大な変更を加えるため、予期せぬデータ損失のリスクが伴います。作業を開始する前に、必ず重要なファイルを外部ドライブやクラウドストレージにバックアップしてください。これにより、万が一の事態に備えることができます。
diskpartコマンドでパーティションを操作する手順
- 管理者としてコマンドプロンプトを開く
Windowsのスタートボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックして許可します。 - Windows回復環境を無効にする
コマンドプロンプトで「reagentc /disable」と入力し、Enterキーを押します。これはWindows REパーティションを操作するために必要です。 - diskpartを起動する
コマンドプロンプトで「diskpart」と入力し、Enterキーを押します。これにより、diskpartユーティリティが起動し、ディスク操作が可能になります。 - ディスクの一覧を表示する
diskpartプロンプトで「list disk」と入力し、Enterキーを押します。システムに接続されているディスクの一覧が表示されます。通常、OSがインストールされているのは「ディスク 0」です。 - OSがインストールされているディスクを選択する
「select disk 0」と入力し、Enterキーを押します。環境によってはOSディスクが異なる場合もあるため、適切なディスク番号を選んでください。 - パーティションの一覧を表示する
「list part」と入力し、Enterキーを押します。選択したディスク上のすべてのパーティションが表示されます。Windows REパーティションは通常「回復」と表示され、サイズが500MB〜1GB程度の小さなパーティションです。 - Windows REパーティションを特定し選択する
パーティション一覧から、種類が「回復」で、サイズが小さいパーティションを探します。例えば、パーティション番号が「4」だった場合、「select part 4」と入力し、Enterキーを押します。 - Windows REパーティションを削除する
「delete partition override」と入力し、Enterキーを押します。これにより、選択した回復パーティションが強制的に削除されます。 - Windows REパーティションの隣接領域を確認する
再度「list part」と入力し、Enterキーを押します。削除した回復パーティションの隣に、Cドライブなどのデータパーティションがあることを確認します。回復パーティションは通常、Cドライブの後に配置されています。 - Cドライブを縮小して空き領域を作成する
データパーティション(通常はCドライブ)を選択し、縮小します。例えば、Cドライブがパーティション番号「3」だった場合、「select part 3」と入力します。次に、「shrink desired=700 minimum=700」と入力し、Enterキーを押します。これにより、700MBの空き領域がCドライブの後に作成されます。Windows 11では推奨サイズが700MB以上、Windows 10では500MB以上が目安です。 - 新しいWindows REパーティションを作成する
「create partition primary id=de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd501702542 gpt」と入力し、Enterキーを押します。これにより、新しい回復パーティションが作成されます。GPTディスクの場合、このIDはWindows REパーティションの標準IDです。 - パーティション属性を設定する
「gpt attributes=0x8000000000000001」と入力し、Enterキーを押します。これにより、回復パーティションの特別な属性が設定されます。 - diskpartを終了する
「exit」と入力し、Enterキーを押します。diskpartユーティリティが終了し、コマンドプロンプトに戻ります。 - Windows回復環境を有効にする
コマンドプロンプトで「reagentc /enable」と入力し、Enterキーを押します。これにより、新しい回復パーティションがWindowsによって認識され、Windows回復環境が有効になります。 - PCを再起動してWindows Updateを再実行する
PCを再起動し、再度Windows Updateを実行します。これにより、エラー0x80070643が解消され、更新プログラムが正常にインストールされるはずです。
Windows REパーティション拡張時の注意点と別の対処法
Windows REパーティションの拡張は効果的な解決策ですが、慎重な操作が求められます。ここでは、作業時の注意点と、問題が解決しない場合の追加情報について解説します。
間違ったパーティションを操作した場合
diskpartコマンドは強力であり、誤ったパーティションを削除したり、縮小したりすると、データ損失やシステムが起動しなくなる可能性があります。
特に、OSがインストールされているCドライブや、重要なデータが保存されているパーティションを誤って操作しないよう、パーティション番号や種類を慎重に確認してください。不明な場合は、必ず専門家に相談することをお勧めします。
diskpartコマンド入力ミスによるトラブル
コマンドの入力ミスは、予期せぬ結果を引き起こします。
例えば、「delete partition override」コマンドは、選択したパーティションを警告なしに削除します。コマンドを入力する際は、一文字ずつ正確に確認し、スペースの有無なども含めて慎重に実行してください。不安な場合は、コマンドをコピー&ペーストして使用することも有効です。
Windows 10でのパーティション構成の違い
Windows 11とWindows 10では、ディスクのパーティション構成に若干の違いがある場合があります。
Windows 10では、回復パーティションがCドライブの直後にない場合や、MSRパーティションの配置が異なる場合があります。そのため、「list part」コマンドで表示されるパーティション番号や種類が、本記事の手順と異なる可能性があります。ご自身のシステムのパーティション構成をよく確認し、適切なパーティションを選択するようにしてください。
その他の原因でエラーが続く場合
Windows REパーティションの拡張後もエラー0x80070643が続く場合、原因は他にある可能性があります。
例えば、破損したシステムファイル、Windows Updateコンポーネントの破損、またはセキュリティソフトウェアの干渉などが考えられます。この場合は、システムファイルチェッカーの実行や、Windows Updateトラブルシューティングツールの使用など、別の対処法を検討する必要があります。
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Windows 11とWindows 10の回復パーティション推奨サイズの違い
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| 回復パーティションの推奨最小サイズ | 700MB | 500MB |
| パーティションの配置 | 通常Cドライブの直後 | Cドライブの直後またはMSRパーティションの後 |
| 更新プログラムの要件 | より大きな容量を要求する場合がある | 現在の回復環境のサイズに依存 |
まとめ
この記事では、Windows Updateエラー0x80070643が発生した際に、Windows REパーティションを拡張して修復する詳細な手順を解説しました。
diskpartコマンドとreagentcコマンドを正確に実行することで、容量不足が原因の更新失敗を解消できます。
作業前には必ずデータバックアップを行い、慎重にパーティション操作を進めることで、Windowsシステムの安定稼働を維持し、業務をスムーズに継続できるでしょう。
更新プログラムのインストールを再試行し、システムの最新状態を保ってください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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