Windowsでファイルやフォルダの共有設定を変更しようとした際、「アクセスが拒否されました」というエラーメッセージとともに、エラーコード0x80070005が表示され困っている方もいるでしょう。
この問題は、共有設定に必要な権限が不足していることが主な原因です。特にビジネス環境では、共有設定ができないと業務に支障が出ます。
この記事では、共有設定の変更が拒否される原因を解説し、管理者権限の付与やアクセス権限の調整を通じて問題を解決する具体的な手順を説明します。
【要点】共有設定変更時の0x80070005エラー解決のポイント
- フォルダのセキュリティ権限の変更: 共有したいフォルダへのアクセス権限を調整することで、エラー0x80070005を解決できます。
- ユーザーアカウントへの管理者権限の付与: 共有設定を行うユーザーに管理者権限がない場合、アカウントの種類を変更することで問題が解決します。
- 詳細な共有設定の確認: 共有タブでのアクセス許可設定を見直すことで、ネットワーク経由でのアクセス制限を解除できます。
ADVERTISEMENT
目次
共有設定変更が拒否される根本的な原因
共有設定の変更時にエラーコード0x80070005が表示されるのは、「アクセスが拒否されました」という状態を示します。これは、操作を実行しようとしているユーザーアカウントが、対象のファイルやフォルダに対して必要な権限を持っていない場合に発生します。
Windowsのセキュリティモデルでは、ファイルやフォルダには「セキュリティ権限」と「共有権限」の二種類のアクセス制御があります。共有設定を変更するには、これらの権限が適切に設定されている必要があります。
特に、ローカルのセキュリティ権限が不足していると、共有設定の変更自体がシステムによって拒否されてしまいます。通常ユーザーのアカウントでは、デフォルトで重要なシステムファイルや他のユーザーのフォルダへの変更権限が制限されているため、このエラーが発生しやすいのです。
管理者権限の不足が原因となる場合
共有設定の変更は、システムに影響を与える可能性があるため、多くの場合管理者権限を必要とします。使用しているアカウントが標準ユーザーの場合、共有設定の変更操作が許可されません。
この場合、一時的に管理者権限を持つアカウントでサインインし直すか、現在使用しているアカウントに管理者権限を付与する必要があります。管理者権限を付与することで、システムレベルの変更が可能となり、共有設定も問題なく行えるようになります。
ファイルやフォルダのセキュリティ権限の問題
共有設定を行いたい特定のファイルやフォルダ自体に、現在のアカウントが書き込みや変更の権限を持っていないことがあります。これは、親フォルダからの権限継承や、個別のセキュリティ設定によって発生します。
対象のフォルダのプロパティから「セキュリティ」タブを確認し、現在使用しているアカウントまたは「Everyone」グループに対して「フルコントロール」などの適切な権限が付与されているかを確認し、必要に応じて変更する必要があります。この設定が不十分だと、共有設定を試みてもアクセスが拒否される結果となります。
共有設定変更のアクセス権限を付与する手順
共有設定の変更が拒否される問題を解決するためには、主に以下の二つの権限設定を確認し、調整する必要があります。まずは、共有したいファイルやフォルダのセキュリティ権限を変更する手順から説明します。
フォルダのセキュリティ権限を変更する
- 対象フォルダのプロパティを開く
共有設定を変更したいフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択します。 - セキュリティタブに移動する
プロパティウィンドウで「セキュリティ」タブをクリックします。 - 権限の変更を開始する
「グループ名またはユーザー名」の一覧から、現在使用しているアカウントまたは「Everyone」を選択し、「編集」ボタンをクリックします。もし「Everyone」がない場合は、「追加」ボタンをクリックし、オブジェクト名に「Everyone」と入力して「名前の確認」をクリック後、「OK」をクリックして追加します。 - フルコントロール権限を付与する
「Everyone」またはご自身のアカウントを選択した状態で、「Everyoneのアクセス許可」または「ユーザーのアクセス許可」欄にある「フルコントロール」の「許可」チェックボックスをオンにします。その後、「適用」をクリックし、「OK」をクリックして設定を保存します。 - Windows 10での操作の違い
Windows 10でも同様の操作でセキュリティタブから権限を変更できます。表示される画面やボタンの配置はWindows 11とほぼ同じです。
ユーザーアカウントに管理者権限を付与する
現在のユーザーアカウントが標準ユーザーであるために共有設定ができない場合は、管理者権限を付与することで解決できます。この操作は、システム全体のセキュリティに影響を与えるため、慎重に行ってください。
- 設定アプリを開く
スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。 - アカウント設定に進む
左側のナビゲーションメニューから「アカウント」を選択し、「家族とその他のユーザー」をクリックします。 - アカウントの種類を変更する
権限を変更したいアカウント名をクリックし、「アカウントの種類を変更」ボタンをクリックします。 - 管理者を選択する
「アカウントの種類」ドロップダウンメニューから「管理者」を選択し、「OK」をクリックします。 - Windows 10での操作の違い
Windows 10では、「設定」アプリから「アカウント」→「家族とその他のユーザー」または「その他のユーザー」へ進み、アカウントを選択して「アカウントの種類の変更」をクリックします。手順はほぼ同じです。
詳細な共有設定からアクセス許可を設定する
セキュリティ権限だけでなく、共有権限も適切に設定されているか確認します。特にネットワーク経由でのアクセスを許可するには、この設定が重要です。
- 対象フォルダのプロパティを開く
共有設定を変更したいフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択します。 - 共有タブに移動する
プロパティウィンドウで「共有」タブをクリックします。 - 詳細な共有設定を開く
「詳細な共有」ボタンをクリックします。 - このフォルダを共有するを有効にする
「このフォルダを共有する」のチェックボックスをオンにします。 - アクセス許可を設定する
「アクセス許可」ボタンをクリックします。「Everyone」を選択し、「フルコントロール」の「許可」チェックボックスをオンにします。その後、「適用」をクリックし、「OK」をクリックして設定を保存します。 - 設定を確定する
すべてのウィンドウで「適用」および「OK」をクリックして設定を閉じます。
アクセス権限設定後のエラー再発と対処法
上記の手順で権限を付与しても、まだ共有設定の変更が拒否されることがあります。ここでは、その際の追加の確認点や対処法を説明します。
権限変更後もアクセスが拒否される場合
セキュリティ権限や共有権限を付与しても問題が解決しない場合、他の要因が影響している可能性があります。
親フォルダからの権限継承の確認: 共有したいフォルダが、より上位のフォルダから制限された権限を継承している場合があります。フォルダのプロパティの「セキュリティ」タブで、「詳細設定」をクリックし、「継承を無効にする」オプションを確認してください。継承を無効にして、このオブジェクトのアクセス許可を明示的に設定し直すことで解決できることがあります。
ファイアウォールやセキュリティソフトの影響: Windows Defenderファイアウォールやサードパーティ製のセキュリティソフトが、ネットワーク共有をブロックしている可能性も考えられます。一時的にこれらのセキュリティ機能を無効にして、共有設定が変更できるか確認してください。変更できた場合は、セキュリティソフトの設定で共有に関する例外を追加する必要があります。
共有設定の適用範囲を誤ってしまう
共有設定を行う際に、「Everyone」と特定のユーザーグループの違いを理解していないと、意図した共有ができないことがあります。
「Everyone」の利用: 「Everyone」は、ネットワーク上のすべてのユーザー(認証されているか否かに関わらず)を指します。社内ネットワークなど、信頼できる環境でのみ利用を検討してください。セキュリティ上のリスクを考慮し、通常は特定のユーザーまたはグループに限定した共有が推奨されます。
特定のユーザーやグループへの限定: セキュリティを強化するためには、共有するユーザーやグループを具体的に指定することが重要です。共有タブの「アクセス許可」で「追加」をクリックし、共有したいユーザーやグループ名を正確に入力して追加してください。
共有名とセキュリティ権限の混同
「共有」タブで設定する共有名と、「セキュリティ」タブで設定するセキュリティ権限は、それぞれ異なる役割を持つため混同しないようにしましょう。
共有名: ネットワーク上で表示されるフォルダの名前です。これはアクセス制御とは直接関係ありません。
セキュリティ権限: ローカルでのファイルやフォルダへのアクセスを制御します。ネットワーク経由でアクセスする場合も、最終的にはこのセキュリティ権限によって許可されるかどうかが決まります。
両方の設定が正しく行われていることを確認してください。たとえ共有権限で「フルコントロール」を許可しても、セキュリティ権限で制限されていれば、アクセスは拒否されます。
ADVERTISEMENT
共有権限とセキュリティ権限の違い
| 項目 | 共有権限 | セキュリティ権限(NTFS権限) |
|---|---|---|
| 役割 | ネットワーク経由でのアクセスを制御する | ローカルおよびネットワーク経由でのファイル・フォルダへのアクセスを制御する |
| 設定場所 | フォルダのプロパティ「共有」タブの「詳細な共有」内 | フォルダのプロパティ「セキュリティ」タブ |
| 適用範囲 | ネットワーク経由でのアクセスにのみ適用 | ローカルでのアクセスとネットワーク経由でのアクセス両方に適用 |
| 優先順位 | セキュリティ権限と共有権限のうち、より厳しい制限が適用される | 共有権限とセキュリティ権限のうち、より厳しい制限が適用される |
| 主な設定項目 | フルコントロール、変更、読み取り | フルコントロール、変更、読み取りと実行、フォルダの内容の一覧表示、読み取り、書き込み |
この記事で解説した手順を実行することで、Windowsでの共有設定変更時に発生するエラーコード0x80070005を解決し、ファイルやフォルダの共有がスムーズに行えるようになります。
管理者権限の付与やフォルダのセキュリティ権限、共有権限の調整を通じて、適切なアクセス制御を設定できました。
今後は、共有したいファイルやフォルダのプロパティから、これらの権限設定を適切に管理することで、同様のトラブルを未然に防ぎ、安全かつ効率的なファイル共有を実現できるでしょう。
ADVERTISEMENT
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
Windows・PCの人気記事ランキング
- 【Edge】起動時や新しいタブを「Google」にする設定!ニュースを消してシンプルにする方法
- 【直し方】F7でカタカナにならない!ファンクションキーが効かず音量などが変わる時のFnロック解除法
- 【Windows】サブモニターが映らない!HDMIを挿しても「信号なし」になる時の認識・設定手順
- 【Windows】パスワードなしで起動!PIN入力を省略して自動ログイン(サインイン)させる設定手順
- 【Windows】画面がチカチカ・点滅する!グラフィックドライバの更新と設定の見直し
- 【Windows】デスクトップのアイコンが「白い紙」になった!アイコンキャッシュを削除して元に戻すコマンド
- 【PC周辺】2台のモニターで壁紙を「別々」にする方法!Windows11での配置と調整
- 【Windows】デスクトップアイコンの「緑のチェック」は何?OneDriveの同期マークを非表示にする方法
- Windows 11を極限まで軽量化する「不要な標準サービス」停止リスト|PCの動作を爆速化する設定手順とリスク管理の全貌
- 【Windows】Cドライブが赤い!空き容量不足を解消して数GBを一瞬で空ける4つの最強クリーンアップ術
