【Windows】特定の描画仕組みで発生するエラーの互換モード設定手順

【Windows】特定の描画仕組みで発生するエラーの互換モード設定手順
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古いアプリケーションや特定の描画機能を使う際、画面表示が乱れたり、予期せぬエラーが発生したりして業務が滞ることはありませんか。これらの問題は、Windowsの進化とアプリケーションの互換性不足が原因で発生することがよくあります。この記事では、特定の描画エラーを解決するための互換モード設定手順を、Windows 11を基準に詳しく解説します。この手順で、お使いのアプリケーションを安定して動作させることができます。

【要点】描画エラーを解決しアプリを安定させるには

  • アプリケーションの互換モード設定: 特定の描画エラーを解消し、古いアプリを最新のWindowsで正常に動作させます。
  • グラフィックドライバーの更新: 描画に関する問題を根本的に改善し、最新の描画機能を活用できます。
  • 管理者として実行設定: 権限不足によるエラーを防ぎ、アプリケーションがシステムリソースへアクセスできるようにします。

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特定の描画エラーが起きる根本的な原因

Windowsのバージョンアップに伴い、グラフィック描画の仕組みも大きく進化しています。古いアプリケーションが最新のOS環境に対応できない場合、描画エラーが発生します。特に、DirectXやGDIなどの描画APIのバージョンが合わないと、画面が正しく表示されないことがあります。互換モードは、こうした古いアプリケーションが、過去のWindows環境で動作しているかのようにOSに認識させる機能です。

グラフィックドライバーの不整合

グラフィックドライバーが古い、または破損している場合も描画エラーの原因です。ドライバーはハードウェアとOSをつなぐ重要なソフトウェアであり、不整合があると正しく描画できません。最新のOSに古いドライバーを使用すると、描画処理に問題が生じることがあります。

アプリケーションの権限不足

特定の描画処理には、管理者権限が必要な場合があります。権限が不足していると、アプリケーションが描画に必要なシステムリソースにアクセスできず、エラーが発生することがあります。特にシステムに深く関わる描画処理でこの問題が顕著に現れます。

描画エラーを解決する互換モード設定手順

特定のアプリケーションで描画エラーが発生する場合、以下の手順で互換モードを設定し、問題を解決できる可能性があります。この手順はWindows 11を基準に解説します。

  1. 問題のアプリケーションを特定する
    まず、描画エラーが発生するアプリケーションの実行ファイル(.exeファイル)を探します。通常はスタートメニューやデスクトップのショートカットから、ファイルの場所を開けます。
  2. プロパティを開く
    アプリケーションの実行ファイルを右クリックし、表示されるコンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。ショートカットの場合は、「ショートカット」タブの「ファイルの場所を開く」をクリックして実行ファイルを探してからプロパティを開いてください。
  3. 互換性タブを選択する
    プロパティウィンドウが開いたら、上部にあるタブの中から「互換性」タブをクリックして選択します。
  4. 互換モードを設定する
    「互換モード」セクションにある「互換モードでこのプログラムを実行する」のチェックボックスをオンにします。その後、ドロップダウンリストから、アプリケーションが正常に動作していたと思われるWindowsのバージョンを選択します。例えば、Windows 7やWindows 8などです。
  5. 高DPI設定の変更を調整する
    「高DPI設定の変更」ボタンをクリックし、「高DPIスケール設定を上書きします」にチェックを入れ、「拡大縮小の実行元」を「システム」または「アプリケーション」に設定してみます。これにより、高解像度ディスプレイでの表示のぼやけやずれを解消できる場合があります。
  6. 設定を適用し、アプリケーションを実行する
    「適用」ボタンをクリックし、次に「OK」ボタンをクリックしてプロパティウィンドウを閉じます。その後、アプリケーションを再度実行し、描画エラーが解決されたか確認します。

Windows 10での互換モード設定の補足: Windows 10でも基本的な操作手順は同じです。プロパティウィンドウの「互換性」タブから設定を行います。高DPI設定の変更ダイアログも同様に利用できます。

管理者として実行する設定

アプリケーションがシステムリソースにアクセスする際に権限不足でエラーが発生する場合、以下の手順で常に管理者として実行する設定を試してください。

  1. プロパティを開く
    描画エラーが発生するアプリケーションの実行ファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  2. 互換性タブを選択する
    プロパティウィンドウの上部にある「互換性」タブをクリックします。
  3. 管理者として実行するにチェックを入れる
    「設定」セクションにある「管理者としてこのプログラムを実行する」のチェックボックスをオンにします。
  4. 設定を適用する
    「適用」ボタンをクリックし、次に「OK」ボタンをクリックしてプロパティウィンドウを閉じます。これにより、アプリケーションは常に管理者権限で起動されるようになります。

互換モード設定を試しても直らない場合の対処法

互換モード設定を試しても描画エラーが解決しない場合、他の原因が考えられます。以下の対処法を順に試してみてください。

グラフィックドライバーが最新でない場合

古いグラフィックドライバーは、描画エラーの一般的な原因です。ドライバーを最新の状態に更新することで、問題が解決することがあります。

  1. デバイスマネージャーを開く
    スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. ディスプレイアダプターを展開する
    デバイスマネージャーウィンドウで「ディスプレイアダプター」の項目をダブルクリックして展開します。
  3. ドライバーを更新する
    お使いのグラフィックアダプターを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。「ドライバーを自動的に検索」を選択すると、Windowsが最新のドライバーを検索してインストールします。
  4. メーカーサイトからダウンロードする
    自動検索で最新版が見つからない場合、グラフィックカードのメーカー(NVIDIA、AMD、Intelなど)の公式サイトから、お使いのモデルに合った最新ドライバーを直接ダウンロードしてインストールしてください。

システムファイルが破損している場合

Windowsのシステムファイルが破損していると、描画処理に影響が出ることがあります。システムファイルチェッカー(SFC)と展開イメージのサービスと管理(DISM)ツールを使って修復を試みます。

  1. コマンドプロンプトを管理者として実行する
    スタートボタンを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
  2. SFCコマンドを実行する
    コマンドプロンプトウィンドウで「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押します。システムファイルの整合性チェックが始まり、破損したファイルが修復されます。
  3. DISMコマンドを実行する
    SFCコマンドの完了後、続けて以下のコマンドを順に入力し、Enterキーを押します。
    DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
    DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
    DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
    これらのコマンドは、Windowsイメージを修復し、SFCが正しく機能するための準備を整えます。
  4. パソコンを再起動する
    すべてのコマンドの実行が完了したら、パソコンを再起動し、問題が解決したか確認します。

Windows Updateが適用されていない場合

Windows Updateは、セキュリティの向上だけでなく、システムの安定性や互換性の改善も行います。最新のアップデートが適用されていない場合、描画エラーが発生することがあります。

  1. 設定アプリを開く
    スタートボタンをクリックし、「設定」アイコン(歯車マーク)を選択します。
  2. Windows Updateを確認する
    設定ウィンドウの左側メニューから「Windows Update」を選択します。「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックし、利用可能な更新プログラムがあればインストールします。
  3. パソコンを再起動する
    更新プログラムのインストールが完了したら、パソコンを再起動して変更を適用します。

描画設定が最適でない場合

Windows 11には、アプリケーションごとにグラフィックパフォーマンスを設定する機能があります。特定のアプリケーションで描画が重い、またはエラーが出る場合に、この設定を調整することで改善が見込めます。

  1. 設定アプリを開く
    スタートボタンをクリックし、「設定」アイコンを選択します。
  2. ディスプレイ設定に移動する
    設定ウィンドウの左側メニューから「システム」を選択し、次に「ディスプレイ」をクリックします。
  3. グラフィック設定を開く
    関連設定の項目にある「グラフィック」をクリックします。
  4. アプリケーションを追加し、オプションを設定する
    「アプリの一覧」セクションで、描画エラーが発生するアプリケーションを「参照」ボタンから追加します。追加後、そのアプリケーションをクリックし、「オプション」ボタンを選択します。「省電力」「高パフォーマンス」の中から「高パフォーマンス」を選択し、「保存」をクリックします。

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互換モード設定オプションとその効果の比較

互換モード設定には複数のオプションがあり、それぞれ異なる描画エラーや動作の問題に対応します。各オプションの意味と、それがどのような効果をもたらすかを理解することで、より適切な設定を選択できます。

項目 説明 効果
互換モード プログラムの実行環境を特定のWindowsバージョンに合わせる 古いOS用に設計されたアプリケーションの動作改善
高DPI設定の変更 高いDPIスケールでの表示問題を修正する テキストやUIのぼやけ、サイズずれの解消
管理者としてこのプログラムを実行する プログラムを管理者権限で実行する 権限不足によるエラーの防止
256色モードで実行 プログラムを256色モードで表示する 古いゲームやアプリケーションの色表示の問題を修正
640 x 480の画面解像度で実行 プログラムを640 x 480の解像度で表示する 古いゲームやアプリケーションの解像度問題を修正
デスクトップコンポジションを無効にする Aeroなどの視覚効果を無効にしてプログラムを実行する 描画パフォーマンスの向上や特定の表示エラーの回避
視覚テーマを無効にする Windowsの視覚テーマを無効にしてプログラムを実行する 古いアプリケーションの表示の乱れや互換性の問題の解消

まとめ

この記事で解説した互換モード設定手順により、Windows 11環境で発生する特定の描画エラーを解決し、古いアプリケーションも安定して利用できるようになったはずです。グラフィックドライバーの更新やシステムファイルの修復、Windows Updateの適用も、描画問題を改善するための重要な手段です。これらの設定を適切に活用し、業務効率を向上させてください。今後、同様の描画エラーが発生した際には、今回紹介した互換モード設定から順に確認し、問題を解決しましょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。