【Windows】印刷待ちデータの一時保管場所を手動で空にして詰まりを解消する手順

【Windows】印刷待ちデータの一時保管場所を手動で空にして詰まりを解消する手順
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業務中にプリンターから印刷ができなくなり、印刷ジョブが詰まって困る場面があるかもしれません。

これは、印刷データの一時保管場所である印刷スプーラーに問題が発生している可能性が高いです。

この記事では、Windows 11で詰まった印刷データを手動で空にする手順を解説します。

この手順を実行することで、印刷機能の正常な回復を目指せます。

【要点】印刷詰まりを解消する3ステップ

  • 印刷スプーラーサービスの停止: 現在処理中の印刷ジョブを停止し、印刷キューを強制的にリセットします。
  • スプールフォルダのファイル削除: 破損した、または詰まっている印刷データを物理的に削除し、プリンターの負荷を取り除きます。
  • 印刷スプーラーサービスの開始: 印刷機能を再起動し、新しい印刷ジョブを受け入れられる状態に戻します。

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印刷データが詰まる根本的な原因

印刷スプーラーとは、コンピューターから送られた印刷データを一時的に保存し、プリンターに順序良く送る役割を担うWindowsの機能です。

この機能により、複数のアプリケーションから同時に印刷指示を出しても、プリンターが一度に処理しきれない場合でもスムーズな印刷が可能です。

印刷スプーラーに問題が発生すると、印刷ジョブが処理されずに「保留中」や「エラー」の状態で詰まってしまいます。

このような詰まりは、主に以下の原因で発生します。

破損した印刷データの存在

印刷スプーラーに送られた印刷データ自体が破損していると、スプーラーがそのデータを処理できず、後続の印刷ジョブも停止してしまいます。

これは、アプリケーションの不具合やネットワークの不安定さによってデータが不完全に転送された場合に起こりやすい状況です。

プリンタードライバーの不具合

プリンタードライバーは、コンピューターとプリンターの間で通信を仲介するソフトウェアです。

ドライバーが古かったり、破損していたりすると、印刷スプーラーがプリンターと正しく連携できなくなり、印刷ジョブが詰まります。

特にWindows Update後にドライバーの互換性問題が発生することがあります。

印刷スプーラーサービスの停止または応答停止

印刷スプーラーは「Print Spooler」というWindowsサービスによって動作しています。

このサービス自体が何らかの理由で停止したり、応答しなくなったりすると、印刷機能全体が停止します。

多くの場合、これが印刷詰まりの直接的な原因となります。

印刷待ちデータを手動で空にする手順

ここでは、Windows 11を基準に印刷スプーラーをリセットし、詰まった印刷データを削除する手順を解説します。

Windows 10でも基本的な操作方法は同じですが、一部のメニュー名称やアイコンが異なる場合があります。

  1. 「サービス」管理ツールを開く
    Windowsの検索ボックスに「サービス」と入力し、検索結果から「サービス」アプリを選択して開きます。
    または、WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログに「services.msc」と入力してEnterキーを押します。
  2. 「Print Spooler」サービスを探して停止する
    「サービス」ウィンドウが表示されたら、サービスの一覧の中から「Print Spooler」を見つけます。
    「Print Spooler」を右クリックし、表示されるメニューから「停止」を選択します。
    サービスの状態が「実行中」から「停止」に変わったことを確認します。
    もし停止できない場合は、後述の「印刷スプーラーサービスが停止できない」の対処法を参照してください。
  3. スプールフォルダ内のファイルを削除する
    エクスプローラーを開き、アドレスバーに「C:\Windows\System32\spool\PRINTERS」と入力してEnterキーを押します。
    このフォルダ内に印刷待ちのデータファイルが保存されています。
    フォルダ内のファイルをすべて選択し、キーボードのDeleteキーを押して削除します。
    確認メッセージが表示されたら「はい」を選択して削除を実行します。
    削除できないファイルがある場合は、再度手順2で「Print Spooler」サービスが完全に停止しているか確認してください。
  4. 「Print Spooler」サービスを開始する
    手順2で開いた「サービス」ウィンドウに戻ります。
    「Print Spooler」サービスを右クリックし、表示されるメニューから「開始」を選択します。
    サービスの状態が「停止」から「実行中」に変わったことを確認します。
    これで印刷スプーラーが再起動し、新しい印刷ジョブを受け入れられる状態になります。
  5. 印刷ジョブの再送信と動作確認を行う
    プリンターの電源を一度切り、数秒待ってから再度入れ直します。
    印刷したいドキュメントを再度開き、印刷指示を行います。
    問題なく印刷が開始されるか確認してください。

印刷詰まりが解消しない場合の追加対処法

上記の手順を実行しても印刷詰まりが解消しない場合や、途中で問題が発生した場合は、以下の対処法を試してください。

スプールフォルダのファイルが削除できない

スプールフォルダ内のファイルが削除できない場合、主な原因は「Print Spooler」サービスが完全に停止していないことです。

また、管理者権限がない環境では削除が制限されることもあります。

以下の手順で再度確認してください。

  1. サービスの状態を再確認する
    「サービス」管理ツールで「Print Spooler」サービスの状態が「停止」になっていることを再度確認します。
    もし「実行中」になっている場合は、再度「停止」操作を実行します。
  2. 管理者権限でエクスプローラーを開く
    「スタート」ボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
    「cmd」と入力し、CtrlキーとShiftキーを押しながらEnterキーを押して、管理者権限のコマンドプロンプトを開きます。
    コマンドプロンプトで「explorer」と入力してEnterキーを押すと、管理者権限でエクスプローラーが開きます。
    このエクスプローラーでスプールフォルダにアクセスし、ファイルの削除を試します。

印刷スプーラーサービスが停止できない

「サービス」管理ツールから「Print Spooler」サービスを停止できない場合、サービスがフリーズしている可能性があります。

この場合は、コマンドプロンプトから強制的に停止させることができます。

  1. 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
    Windowsの検索ボックスに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  2. サービスを強制停止するコマンドを実行する
    コマンドプロンプトウィンドウで「net stop spooler」と入力し、Enterキーを押します。
    「Print Spoolerサービスを停止しました。」というメッセージが表示されれば成功です。
    その後、「サービス」管理ツールに戻り、「Print Spooler」サービスの状態が「停止」になっているか確認してください。

印刷キューが空になっても印刷できない

スプールフォルダを空にし、印刷スプーラーを再起動しても印刷できない場合、プリンタードライバーやプリンター本体に問題がある可能性が高いです。

以下の対処法を試してください。

  1. プリンタードライバーを再インストールする
    「設定」アプリを開き、「Bluetoothとデバイス」から「プリンターとスキャナー」を選択します。
    問題のプリンターを選択し、「削除」をクリックしてデバイスを削除します。
    その後、プリンターメーカーのウェブサイトから最新のプリンタードライバーをダウンロードし、インストールし直します。
  2. プリンターの接続と本体を確認する
    プリンターとコンピューターを接続しているUSBケーブルやネットワークケーブルが正しく接続されているか確認します。
    ワイヤレス接続の場合は、Wi-Fiの接続状況を確認してください。
    プリンター本体にエラー表示が出ていないか、用紙やインクが正しくセットされているか確認します。
    プリンターの電源を完全に切り、コンセントを抜いて数分待ってから再度電源を入れ直す「コールドブート」も有効な場合があります。

Windows 10での操作の違い

Windows 10での印刷詰まり解消手順は、Windows 11とほぼ同じです。

「サービス」管理ツールの開き方や「Print Spooler」サービスの停止・開始方法は共通しています。

スプールフォルダのパスも同じ「C:\Windows\System32\spool\PRINTERS」です。

ただし、「設定」アプリのメニュー構成やアイコンのデザインが若干異なる場合があります。

例えば、プリンターの削除は「設定」の「デバイス」から行います。

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Windows 11とWindows 10のサービス管理画面の比較

項目 Windows 11 Windows 10
「サービス」アプリの探し方 検索ボックスに「サービス」と入力して選択 検索ボックスに「サービス」と入力して選択
「Print Spooler」サービスの状態確認 「サービス」ウィンドウで「状態」列を確認 「サービス」ウィンドウで「状態」列を確認
プリンターの削除画面 「設定」>「Bluetoothとデバイス」>「プリンターとスキャナー」 「設定」>「デバイス」>「プリンターとスキャナー」
スプールフォルダのパス C:\Windows\System32\spool\PRINTERS C:\Windows\System32\spool\PRINTERS

この記事で解説した手順を実行することで、Windowsの印刷詰まりの多くは解消できるでしょう。

印刷スプーラーのリセットとスプールフォルダのクリアは、プリンター関連のトラブルシューティングの基本的な手順です。

もし解決しない場合は、プリンタードライバーの再インストールやプリンター本体の確認も合わせて実施してください。

これにより、業務中の印刷トラブルを迅速に解決し、作業をスムーズに進められます。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。