Windowsの標準アプリが予期せず停止したり、正常に動作しなかったりする場合、原因特定に困ることがあります。
このようなトラブルは、Windowsが自動的に記録している動作ログを確認することで、発生状況やエラーの詳細を把握できます。
この記事では、イベントビューアーを使って標準アプリの動作ログを調べ、トラブルの原因を特定する具体的な手順を解説します。
【要点】標準アプリの動作ログからトラブル原因を探すには
- イベントビューアーの起動: Windowsのシステムツールであるイベントビューアーを起動し、ログ記録画面を開きます。
- アプリケーションログの確認: アプリケーションの動作エラーや警告が記録される「Windowsログ」内の「アプリケーション」ログを選択します。
- ログの絞り込みと詳細確認: フィルタ機能で特定のアプリや期間、エラーレベルに絞り込み、イベントの詳細情報を確認して原因のヒントを得ます。
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目次
イベントビューアーとは? アプリケーションログの役割を理解する
Windowsでは、システムやアプリケーションの重要な動作を「イベント」として記録しています。
このイベントを一覧で確認できるツールが「イベントビューアー」です。
イベントは、情報、警告、エラー、成功の監査、失敗の監査といったレベルに分類され、それぞれにイベントIDが割り当てられています。
特に「アプリケーション」ログには、インストールされているソフトウェアやWindows標準アプリが生成するエラー、警告、情報イベントが記録されます。
アプリがクラッシュしたり、特定の機能が動作しなかったりした際、このアプリケーションログを確認することで、何がいつ発生したのか、どのようなエラーコードが出力されたのかといった詳細な情報を取得できます。
これにより、問題の根本原因を特定し、適切な対処法を見つけるための重要な手がかりが得られます。
Windows標準アプリの動作ログを確認する手順
ここでは、イベントビューアーを使って標準アプリの動作ログを確認する具体的な手順を説明します。
- イベントビューアーを起動する
Windows11のスタートボタンを右クリックし、「イベントビューアー」を選択して起動します。
Windows10の場合は、スタートボタンを右クリックし、「イベントビューアー」を選択します。または、検索ボックスに「イベントビューアー」と入力して起動できます。 - アプリケーションログを選択する
イベントビューアーの左ペインで、「Windowsログ」を展開し、「アプリケーション」を選択します。
中央ペインにアプリケーションに関する大量のイベントが一覧表示されます。 - ログをフィルタリングする
特定のアプリの動作ログや、エラーイベントのみを確認するためにログを絞り込みます。
右ペインの「現在のログをフィルター」をクリックします。
「イベントレベル」で「エラー」と「警告」にチェックを入れます。
「イベントソース」で、問題が発生している標準アプリのソースを選択します。
例えば、「Microsoft-Windows-AppModel-Runtime」や「Application Error」などが該当する場合があります。
「時間」で「過去1時間」や「過去24時間」を選択し、問題発生時に絞り込むと効率的です。
設定後、「OK」をクリックしてフィルターを適用します。 - イベントの詳細を確認する
フィルターされたログの中から、問題発生時刻に近いイベントをダブルクリックします。
「全般」タブにイベントの詳細情報が表示されます。イベントID、ソース、タスクカテゴリ、問題発生時の説明文を確認します。
「詳細」タブでは、XML形式のより詳細な情報も確認できます。
特に、イベントIDやエラーコードは、オンラインで検索することで解決策を見つける手がかりになります。 - ログ情報をコピーする
イベントの詳細情報が必要な場合は、右ペインの「イベントのコピー」を選択し、クリップボードにコピーできます。
これをメモ帳などに貼り付けて保存したり、サポート担当者へ情報提供したりする際に活用できます。
ログ確認時の注意点とよくある誤解
イベントビューアーでのログ確認は強力なツールですが、いくつかの注意点や誤解があります。
ログが多すぎて目的のイベントを見つけられない
イベントビューアーには非常に多くのログが記録されるため、目的のイベントを見つけるのが難しい場合があります。
「現在のログをフィルター」機能は、この問題を解決するための重要な機能です。
「イベントレベル」で「エラー」や「警告」に絞り込み、「イベントソース」で問題のあるアプリに関連する項目を選択してください。
また、「キーワード」欄にアプリ名やエラーメッセージの一部を入力することで、さらに効果的に絞り込めます。
エラーログが見つからない場合がある
アプリの動作がおかしいにもかかわらず、イベントビューアーにエラーログが記録されていない場合があります。
この場合、まず「警告」レベルのイベントも確認してください。エラーの前兆となる情報が記録されていることがあります。
また、特定のアプリはイベントビューアーではなく、独自のログファイルを生成する場合があります。アプリの設定やインストールフォルダ内を確認してみるのも有効です。
Windows標準アプリであれば、通常はイベントビューアーに記録されますが、サードパーティ製アプリではその限りではありません。
ログの内容が理解できない
イベントログには専門的な用語やエラーコードが含まれることがあり、その内容をすぐに理解するのは難しいかもしれません。
重要なのは「イベントID」と「ソース」です。
これらの情報をインターネット検索エンジンで検索することで、同じ問題に遭遇したユーザーの解決策や、Microsoftの公式ドキュメントが見つかる場合があります。
エラーメッセージや説明文をそのまま検索するのも効果的です。
アプリケーションログ以外のログも確認する
アプリの動作不良が、システム全体の問題に起因している可能性もあります。
その場合、「システム」ログや「セキュリティ」ログも確認することが重要です。
例えば、ディスクエラーやドライバーの問題が「システム」ログに記録され、それがアプリの動作に影響を与えている可能性も考えられます。
関連するログを複合的に確認することで、より広い視点から問題の原因を探ることができます。
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Windows 11とWindows 10でのイベントビューアーの起動方法の違い
イベントビューアーの基本的な機能はWindows11とWindows10で共通ですが、起動方法には若干の違いがあります。
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| スタートメニューからのアクセス | スタートボタンを右クリックし、「イベントビューアー」を選択 | スタートボタンを右クリックし、「イベントビューアー」を選択 |
| 検索機能での起動 | タスクバーの検索アイコンをクリックし、「イベントビューアー」と入力して起動 | タスクバーの検索ボックスに「イベントビューアー」と入力して起動 |
| ファイル名を指定して実行 | Windowsキー + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「eventvwr.msc」と入力して実行 | Windowsキー + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「eventvwr.msc」と入力して実行 |
まとめ
この記事で解説したイベントビューアーの活用により、Windows標準アプリの動作不良発生時に、その原因を特定するためのログ情報を確認できるようになりました。
イベントIDやエラーメッセージを基に、より具体的な解決策をインターネットで検索したり、サポート窓口へ正確な情報を提供したりできます。
定期的にイベントログを確認する習慣を身につけることで、未然にトラブルを防ぐヒントを得ることも可能です。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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