ネットワーク上の隠し共有にアクセスできず、業務に支障が出ている方もいるのではないでしょうか。
通常は表示されない管理用共有フォルダが、何らかの理由で無効になっていることが原因かもしれません。
この記事では、Windowsのシステム登録情報を変更して、ネットワーク上の隠し共有を有効化する具体的な手順を解説します。
これにより、必要な共有リソースに円滑にアクセスできるようになります。
【要点】隠し共有を有効化する主要な手順
- レジストリのバックアップ: システム登録情報の変更前に、現在の設定を安全に保存できます。
- AutoShareWks/AutoShareServerの設定: Windowsの管理共有を有効にし、隠し共有へのアクセスを可能にします。
- システムの再起動: レジストリの変更をシステム全体に適用し、設定を反映させます。
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目次
ネットワーク隠し共有の概要と利用前提
ネットワーク隠し共有とは、共有名にドル記号「$」を付加することで、通常のネットワーク参照では一覧に表示されない共有フォルダのことです。
主にシステム管理者や特定のユーザーが、管理目的で利用するファイルやツールを共有するために使用されます。
例えば、Windowsのシステムドライブ全体を共有する「C$」や、システムフォルダを共有する「ADMIN$」などが代表的な管理共有です。
これらを有効にすることで、ネットワーク経由でのシステム管理やトラブルシューティングが容易になります。
隠し共有にアクセスするには、対象のコンピュータに対する管理者権限を持つアカウント情報が必要です。
また、ネットワーク探索が有効になっていることや、ファイアウォールでファイルとプリンターの共有が許可されていることが前提となります。
システム登録情報を編集して隠し共有を有効化する手順
レジストリをバックアップする
レジストリの編集は、システムに重大な影響を与える可能性があります。
必ず事前にバックアップを取得してください。
- レジストリエディターを開く
WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
入力欄に「regedit」と入力し、Enterキーを押します。
「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示された場合は、「はい」をクリックして許可します。 - エクスポートするキーを選択する
レジストリエディターの左ペインで、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parametersのパスへ移動します。 - レジストリキーをエクスポートする
Parametersキーを右クリックし、「エクスポート」を選択します。
保存場所とファイル名を指定し、「保存」をクリックします。
このファイルがレジストリのバックアップとなります。
隠し共有設定を編集する
レジストリエディターで管理共有を有効にするための設定を行います。
- レジストリエディターを開く
WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
入力欄に「regedit」と入力し、Enterキーを押します。
「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示された場合は、「はい」をクリックして許可します。 - 対象のレジストリキーへ移動する
レジストリエディターの左ペインで、次のパスに移動します。HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters - AutoShareWks値を作成または変更する
右ペインの空白領域を右クリックし、「新規」から「DWORD 32ビット値」を選択します。
新しい値の名前を「AutoShareWks」と入力し、Enterキーを押します。
既に「AutoShareWks」が存在する場合は、次のステップに進みます。 - AutoShareWksの値を設定する
作成または既存の「AutoShareWks」をダブルクリックします。
「値のデータ」を「1」に設定し、「OK」をクリックします。
「1」は管理共有を有効にする設定です。 - Windows 10での操作補足
Windows 10の場合も、同様の手順でAutoShareWksの値を「1」に設定します。
サーバーOSの場合は、代わりにAutoShareServerの値を「1」に設定します。
変更を適用するために再起動する
レジストリの変更をシステムに反映させるため、Windowsを再起動する必要があります。
- Windowsを再起動する
スタートメニューを開き、「電源」アイコンをクリックします。
「再起動」を選択して、システムを再起動します。 - 隠し共有へのアクセスを確認する
再起動後、ネットワーク上の別のコンピュータから、対象の隠し共有にアクセスできるか確認します。
エクスプローラーのアドレスバーに\\コンピュータ名\共有名$と入力してアクセスします。
例:\\MyPC\C$
隠し共有有効化時の注意点とよくある誤操作
レジストリ編集の危険性
レジストリはWindowsの重要な設定情報が格納されているデータベースです。
誤った値を設定したり、不要なキーを削除したりすると、システムが起動しなくなるなどの深刻なトラブルにつながる可能性があります。
必ず手順通りに操作し、事前にバックアップを取得することを強く推奨します。
もし問題が発生した場合は、バックアップしたレジストリファイルをインポートして元に戻すことができます。
共有設定の確認不足
レジストリで隠し共有を有効にしても、共有したいフォルダ自体のアクセス許可設定が正しくないと、ネットワークからアクセスできません。
フォルダを右クリックし、「プロパティ」から「共有」タブと「セキュリティ」タブの設定を確認してください。
特に「セキュリティ」タブでは、アクセスを許可するユーザーやグループに「読み取り」や「変更」などの必要な権限が付与されているかを確認してください。
ファイアウォールの影響
Windows Defenderファイアウォールや、導入しているサードパーティ製のファイアウォールがネットワーク共有の通信をブロックしている場合があります。
この場合、レジストリ設定が正しくても隠し共有にアクセスできません。
「コントロールパネル」から「Windows Defender ファイアウォール」を開き、「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」を選択します。
「ファイルとプリンターの共有」の項目にチェックが入っているか確認し、必要であればプライベートネットワークやパブリックネットワークのチェックボックスをオンにしてください。
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隠し共有の自動設定と手動設定の違い
| 項目 | AutoShareWks(ワークステーション自動共有) | AutoShareServer(サーバー自動共有) |
|---|---|---|
| 特徴 | WindowsクライアントOSで管理共有(C$、ADMIN$など)の自動作成と有効化を制御する | WindowsサーバーOSで管理共有(C$、ADMIN$など)の自動作成と有効化を制御する |
| 対象OS | Windows 11、Windows 10などのクライアントOS | Windows ServerシリーズなどのサーバーOS |
| 推奨される利用シーン | クライアントPCの管理やトラブルシューティングで管理共有を一時的または恒久的に有効にしたい場合 | サーバーの遠隔管理やバックアップ作業で管理共有が必要な場合 |
まとめ
この記事で解説したシステム登録情報の変更手順を実行することで、ネットワーク上の隠し共有を有効化できます。
これにより、必要な管理共有にアクセスできるようになり、業務の効率化やトラブル解決に役立ちます。
設定後は、フォルダの共有アクセス許可やファイアウォール設定も合わせて確認し、安全に隠し共有を活用してください。
これらの手順により、Windowsの管理共有機能が適切に機能するようになります。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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