【Edge】更新をグループポリシーで指定バージョンに固定する手順

【Edge】更新をグループポリシーで指定バージョンに固定する手順
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Edgeの自動更新は常に最新のセキュリティ機能とパフォーマンスを提供しますが、特定の業務アプリケーションとの互換性問題を引き起こす場合があります。

このような状況では、Edgeの更新を一時的に指定したバージョンに固定することが求められます。

この記事では、グループポリシーを使用してEdgeの更新バージョンを固定する具体的な手順を解説します。

この設定により、システム管理者はEdgeのバージョンアップサイクルを制御し、安定した業務環境を維持できます。

【要点】Edgeの更新バージョンをグループポリシーで固定する

  • Edge管理用テンプレートの導入: グループポリシーエディターでEdgeの設定項目を追加し、詳細な制御を可能にします。
  • 更新ポリシーの構成: 特定のEdgeバージョン番号を指定し、自動更新をそのバージョンで停止させます。
  • グループポリシーの適用: 設定変更をシステム全体に強制的に反映させ、Edgeの更新挙動を制御します。

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Edgeの更新バージョン固定が必要な理由と機能概要

Edgeは通常、セキュリティ強化や新機能の追加のため、自動的に最新バージョンへ更新されます。

しかし、企業環境では特定のWebアプリケーションやシステムが、Edgeの最新バージョンで正しく動作しないケースがあります。

このような互換性問題を回避し、業務の安定性を確保するために、Edgeのバージョンを固定する運用が選択されます。

グループポリシーを使用することで、組織内の複数のWindowsデバイスで一貫したEdgeのバージョンを維持できます。

この機能は、システム管理者にとって重要な制御オプションです。

バージョン固定の前提条件

Edgeの更新バージョンをグループポリシーで固定するには、いくつかの前提条件があります。

まず、Windows 11またはWindows 10のPro、Enterprise、Educationエディションが必要です。

これらのエディションには、ローカルグループポリシーエディターが搭載されています。

また、Active Directoryドメイン環境下では、ドメインコントローラーから一元的にポリシーを配布できます。

操作を実行するには、管理者権限を持つユーザーアカウントでWindowsにサインインしている必要があります。

お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Microsoft Edgeトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

グループポリシーでEdgeの更新バージョンを固定する手順

Edgeの更新バージョンを固定するには、まずEdge用の管理用テンプレートファイルを導入します。

その後、グループポリシーエディターで具体的な設定を行います。

手順1: Edge管理用テンプレートのダウンロードと展開

Edgeのグループポリシー設定を有効にするには、専用の管理用テンプレートをシステムに導入する必要があります。

  1. 管理用テンプレートのダウンロード
    Webブラウザで「Microsoft Edge for Business」のページにアクセスします。
    「チャネル/バージョン」と「ビルド」を選択し、「ポリシーファイル」のセクションからダウンロードボタンをクリックして、Edgeの管理用テンプレートファイルをダウンロードします。
    ファイル形式は「ZIP」を選択してください。
  2. ファイルの展開
    ダウンロードしたZIPファイルを右クリックし、「すべて展開」を選択して任意の場所に展開します。
    展開されたフォルダ内に「.admx」と「.adml」ファイルが含まれています。
  3. テンプレートファイルの配置
    展開したフォルダの中から、「msedge.admx」と「msedgeupdate.admx」ファイルを「C:\Windows\PolicyDefinitions」フォルダにコピーします。
    次に、「ja-JP」フォルダ内の「msedge.adml」と「msedgeupdate.adml」ファイルを「C:\Windows\PolicyDefinitions\ja-JP」フォルダにコピーします。
    これらの操作には管理者権限が必要です。

手順2: ローカルグループポリシーエディターでの設定

テンプレートファイルを配置したら、ローカルグループポリシーエディターを開いて設定を行います。

  1. ローカルグループポリシーエディターを開く
    Windows 11またはWindows 10の検索ボックスに「gpedit.msc」と入力し、「ローカルグループポリシーエディター」を起動します。
  2. 対象のポリシーパスへ移動
    左側のペインで「コンピューターの構成」を展開し、「管理用テンプレート」→「Microsoft Edge Updates」→「Applications」→「Microsoft Edge」の順に進みます。
  3. 「ターゲットバージョンを上書きする」ポリシーの設定
    右側のペインで「ターゲットバージョンを上書きする」をダブルクリックします。
    設定ダイアログで「有効」を選択し、「オプション」セクションの「ターゲットバージョンプレフィックス」に固定したいEdgeのバージョン番号を入力します。
    例えば「120.0.2210.133」のように正確なバージョンを指定します。
    入力後、「適用」をクリックし「OK」をクリックします。
  4. 「更新ポリシーを上書きする」ポリシーの設定
    同じ「Microsoft Edge」の項目内で、「更新ポリシーを上書きする」をダブルクリックします。
    設定ダイアログで「有効」を選択し、「オプション」セクションの「ポリシー」ドロップダウンリストから「更新を無効にする」を選択します。
    これにより、指定したバージョン以降の自動更新が停止します。
    入力後、「適用」をクリックし「OK」をクリックします。
  5. 「更新チャネルを上書きする」ポリシーの設定(推奨)
    安定したバージョンを維持するため、「更新チャネルを上書きする」をダブルクリックします。
    設定ダイアログで「有効」を選択し、「オプション」セクションの「チャネル」ドロップダウンリストから「Stable」を選択します。
    これにより、Edgeが常に安定版チャネルを維持するようになります。
    入力後、「適用」をクリックし「OK」をクリックします。

手順3: グループポリシーの適用

設定したグループポリシーをシステムにすぐに適用するには、以下のコマンドを実行します。

  1. コマンドプロンプトを管理者として実行
    Windowsの検索ボックスに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  2. ポリシー更新コマンドの実行
    コマンドプロンプトで「gpupdate /force」と入力し、Enterキーを押します。
    これにより、グループポリシーの変更が直ちに適用されます。
    「コンピューターポリシーの更新が正常に完了しました。」と表示されれば成功です。
  3. Edgeの再起動とバージョンの確認
    Edgeをすべて閉じてから再度起動します。
    アドレスバーに「edge://version」と入力してEnterキーを押すと、現在のEdgeのバージョンを確認できます。
    指定したバージョンに固定されていることを確認してください。

Edgeのバージョン固定に関する注意点と関連トラブル

Edgeのバージョンを固定することは、業務の安定性には寄与しますが、いくつかの注意点や潜在的なリスクも伴います。

固定バージョンの選定とサポート期間

Edgeのバージョンを固定する際は、どのバージョンに固定するかを慎重に選ぶ必要があります。

あまりに古いバージョンに固定すると、セキュリティアップデートが提供されなくなり、既知の脆弱性が未修正のまま残るリスクが高まります。

MicrosoftはEdgeの各バージョンについてサポート期間を設けていますので、サポート期間内のバージョンを選択することが重要です。

定期的に固定しているバージョンがサポート期間内であるかを確認し、必要に応じて新しい互換性のあるバージョンへ更新を検討してください。

セキュリティリスクの増大

Edgeのバージョンを固定すると、最新のセキュリティパッチが適用されなくなります。

これは、Webブラウザを介したサイバー攻撃に対して脆弱になることを意味します。

特に、インターネットに直接接続する環境では、このリスクは無視できません。

バージョン固定は一時的な措置として利用し、互換性問題が解決され次第、速やかに最新バージョンへの更新を再開することを推奨します。

セキュリティ対策ソフトの導入やファイアウォールの設定強化など、多層的なセキュリティ対策を講じることも重要です。

更新の再開方法

Edgeのバージョン固定を解除し、自動更新を再開したい場合は、設定したグループポリシーを無効化または「未構成」に戻します。

ローカルグループポリシーエディターで、「ターゲットバージョンを上書きする」と「更新ポリシーを上書きする」のポリシー設定を「未構成」に戻してください。

その後、再度「gpupdate /force」コマンドを実行し、Edgeを再起動することで、自動更新が再開されます。

Edgeは最新バージョンへの更新を自動的にダウンロードし、適用を試みます。

バージョン番号の指定ミス

「ターゲットバージョンプレフィックス」に誤ったバージョン番号を指定した場合、Edgeの更新が意図した通りに機能しないことがあります。

例えば、存在しないバージョンや、不正確な形式の番号を入力すると、Edgeは更新を停止するか、予期しない動作をする可能性があります。

正確なバージョン番号は、Edgeの「edge://version」ページで確認できます。

入力する際は、桁数やピリオドの位置など、形式が正しいか十分に確認してください。

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Edgeの更新ポリシー設定とレジストリ値の関連

グループポリシーで設定した内容は、最終的にWindowsのレジストリに反映されます。

このセクションでは、グループポリシーで設定した内容がどのレジストリキーに対応するかを説明します。

直接レジストリを編集することは推奨されませんが、設定が正しく適用されているかの確認に役立ちます。

グループポリシー項目 レジストリパス レジストリ値名 設定内容
ターゲットバージョンを上書きする HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\EdgeUpdate TargetVersionPrefix 固定したいEdgeのバージョン文字列
更新ポリシーを上書きする HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\EdgeUpdate\{8A69D345-D564-463C-AFF1-A69D9E530F96} UpdatePolicy 0: 更新を無効にする
更新チャネルを上書きする HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\EdgeUpdate\{8A69D345-D564-463C-AFF1-A69D9E530F96} TargetChannel stable: 安定版チャネル

上記のレジストリパスと値は、グループポリシーが正しく適用された場合に設定されます。

レジストリを直接編集する前に、必ずレジストリのバックアップを取得してください。

レジストリエディターを開き、「ファイル」メニューから「エクスポート」を選択することで、現在のレジストリの状態を保存できます。

誤ったレジストリ編集はシステムに深刻な問題を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

まとめ

この記事では、Edgeの更新をグループポリシーで指定バージョンに固定する手順を解説しました。

この設定により、業務アプリケーションの互換性維持やシステム検証環境の安定化が実現します。

ただし、セキュリティリスクを考慮し、固定期間を最小限に抑え、定期的なセキュリティレビューとバージョンアップの検討を忘れないでください。

Edge管理用テンプレートの導入と「ターゲットバージョンを上書きする」ポリシーの設定を適切に行うことで、Edgeの更新サイクルを効果的に制御できます。

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この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。