Webサイトの表示速度を改善するために、Edgeはキャッシュデータを保存します。このキャッシュデータの保存場所を、高速なSSDから大容量のHDDに変更したい場面があるでしょう。本記事では、Edgeの設定画面からキャッシュ保存先をSSDからHDDに変更する具体的な手順を解説します。変更後の効果を確認する方法も併せて説明します。
【要点】Edgeのキャッシュ保存先をSSDからHDDに変更する
- Edgeのキャッシュ保存場所の変更: Edgeの設定画面からキャッシュデータの保存先をHDDに変更します。
- SSDの空き容量確保: キャッシュをHDDに移すことで、SSDの空き容量を確保できます。
- 効果の確認方法: キャッシュ保存場所の変更後、Edgeの動作やSSDの使用容量の変化を確認します。
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目次
Edgeのキャッシュ保存場所変更の概要
Edgeは、Webサイトの表示を高速化するため、画像やスクリプトなどのデータを一時的にPCのストレージに保存します。これがキャッシュデータです。通常、このキャッシュはOSがインストールされているドライブ(多くの場合SSD)に保存されます。SSDは読み書き速度が速いため、キャッシュの利用効率は高くなります。しかし、SSDの容量が限られている場合、キャッシュデータがSSDの空き容量を圧迫することがあります。この問題を回避するため、キャッシュの保存場所をSSDからHDDに変更する設定が有効です。
Edgeのキャッシュ保存先をHDDに変更する手順
- Edgeを開く
Microsoft Edgeブラウザを起動します。 - 設定画面を開く
画面右上の「・・・」(設定などその他のアイコン)をクリックし、表示されるメニューから「設定」を選択します。 - 「プライバシー、検索、サービス」を選択
左側のメニューから「プライバシー、検索、サービス」をクリックします。 - 「閲覧データをクリア」を探す
画面をスクロールし、「閲覧データをクリア」セクションを探します。「閲覧データをクリアするタイミングごとに」の項目をクリックします。 - 「キャッシュされた画像とファイル」の設定
「閲覧データをクリアするタイミングごとに」画面で、「キャッシュされた画像とファイル」の項目を探します。この項目は、Edgeを終了するたびにクリアされる設定ですが、キャッシュの保存場所変更に直接関連するものではありません。キャッシュの保存場所を変更するには、より詳細な設定が必要です。 - edge://settings/clearBrowserData を利用
アドレスバーに「edge://settings/clearBrowserData」と入力してEnterキーを押します。これにより、直接「閲覧データをクリア」画面が表示されます。 - 「詳細設定」タブを選択
表示された画面の上部にある「詳細設定」タブをクリックします。 - 「キャッシュされた画像とファイル」の項目を確認
「詳細設定」タブ内に「キャッシュされた画像とファイル」の項目があります。この項目の設定を変更するわけではありません。 - Edgeのキャッシュフォルダの場所を特定
Edgeのキャッシュフォルダは、通常以下のパスにあります。
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default\Cache
(Windows 10の場合も同様です。)
このパスは、Edgeの設定画面から直接変更することはできません。 - シンボリックリンク(mklink)を使用して保存場所を変更
Edgeの設定画面ではキャッシュ保存場所を直接変更できません。そのため、コマンドプロンプトを使用し、シンボリックリンク(mklinkコマンド)を作成して、キャッシュフォルダをHDD上の任意の場所に移動させる方法が一般的です。
注意: この操作はシステムファイルに関わるため、誤った操作はEdgeの動作に影響を与える可能性があります。必ず事前にEdgeを終了し、慎重に実行してください。
1. Edgeを終了する。
2. コマンドプロンプトを管理者として実行する。 「スタート」メニューで「cmd」と検索し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
3. 現在のキャッシュフォルダを移動する。 例えば、HDDの「D:\EdgeCache」フォルダに移動させる場合、以下のコマンドを実行します。move "C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default\Cache" "D:\EdgeCache"
※`{ユーザー名}`はご自身のユーザー名に置き換えてください。移動先のパスは任意に設定できます。
4. シンボリックリンクを作成する。 以下のコマンドを実行し、元のキャッシュフォルダの位置に新しい保存場所へのリンクを作成します。mklink /d "C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default\Cache" "D:\EdgeCache"
5. Edgeを起動して確認する。 Edgeを起動し、通常通りWebサイトを閲覧します。
キャッシュ保存場所変更の効果確認
キャッシュ保存場所を変更した後、その効果を確認するにはいくつかの方法があります。
SSDの使用容量の変化を確認する
最も直接的な確認方法は、SSDの使用容量の変化を見ることです。EdgeでWebサイトを閲覧し、キャッシュが生成されるにつれて、SSDの空き容量が減少していないか、またはHDDの使用容量が増加しているかを確認します。エクスプローラーでSSD(通常Cドライブ)とHDD(例: Dドライブ)のプロパティを確認することで、容量の変化を把握できます。
Edgeの動作速度を確認する
キャッシュの保存場所を変更したことで、Webサイトの表示速度に変化がないかを確認します。頻繁にアクセスするサイトや、画像が多いサイトを開き、以前と比較して表示速度が変わらないか、あるいは遅くなっていないかを体感で判断します。ただし、ネットワーク環境やサーバー側の応答速度など、他の要因も表示速度に影響するため、キャッシュ保存場所の変更のみで劇的な速度向上や低下が起こるとは限りません。
キャッシュフォルダの場所を確認する
シンボリックリンクが正しく機能しているかを確認するため、エクスプローラーで本来のキャッシュフォルダのパス(例: C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default\Cache)を開きます。そこにフォルダではなく、リンクであることを示すアイコン(通常は矢印が付いています)が表示されているか確認します。そのリンクを開くと、実際にデータが保存されているHDD上のキャッシュフォルダ(例: D:\EdgeCache)の内容が表示されれば、設定は成功です。
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注意点とよくある誤操作
シンボリックリンク作成時の注意点
mklinkコマンドは、管理者権限が必要です。権限がない状態で実行するとエラーになります。また、リンク先のパスが存在しない、または間違っている場合もリンクは作成できません。移動元のキャッシュフォルダを削除する前に、必ずシンボリックリンクが正しく作成されたことを確認してください。
Edgeのアップデートによる影響
Edgeのアップデートによって、キャッシュの管理方法や保存場所の構造が変更される可能性があります。アップデート後に問題が発生した場合は、シンボリックリンクを再設定する必要があるかもしれません。その際は、一度リンクを削除し、再度上記の手順で設定し直してください。
パフォーマンスへの影響
HDDはSSDに比べて読み書き速度が遅いため、キャッシュへのアクセス頻度が高い場合、Webサイトの表示速度が遅くなる可能性があります。特に、SSDの空き容量に余裕がある場合は、無理にキャッシュをHDDに移す必要はありません。SSDの容量不足を解消したい場合に限定して検討するのが良いでしょう。
EdgeとChromeのキャッシュ保存場所
EdgeとChromeは、どちらもChromiumベースのブラウザであるため、キャッシュの保存場所や管理方法に類似性があります。どちらのブラウザも、デフォルトではOSのユーザープロファイルフォルダ内にキャッシュが保存されます。Edgeと同様に、Chromeでも設定画面から直接キャッシュ保存場所を変更する機能は提供されていません。そのため、Chromeでキャッシュ保存場所を変更したい場合も、mklinkコマンドを使用したシンボリックリンクの作成が一般的な解決策となります。ただし、ChromeのキャッシュフォルダのパスはEdgeとは異なるため、個別に確認が必要です。
| 項目 | Edge | Chrome |
|---|---|---|
| キャッシュ保存場所の直接変更 | 不可 | 不可 |
| デフォルトの保存場所 | ユーザープロファイルフォルダ内 | ユーザープロファイルフォルダ内 |
| 保存場所変更の一般的な方法 | mklinkコマンドによるシンボリックリンク作成 | mklinkコマンドによるシンボリックリンク作成 |
| パフォーマンス | SSD利用時高速、HDD移動時低下の可能性 | SSD利用時高速、HDD移動時低下の可能性 |
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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