人類史上「もっとも子沢山の人物」は誰なのか【ムーレイ・イスマーイール】

2024年5月23日 2024年5月23日

人類史上もっとも子沢山の人物は誰か

歴史には特に多くの子供をもうけた人物がいます。ここでは、記録に残る最も子沢山な男性と女性について紹介します。

ムーレイ・イスマーイール・イブン・シャリーフ(1645-1727)は、モロッコのサイディア朝のスルタンであり、人類史上最も多くの子供を持った男性として知られています。

ムーレイ・イスマーイール (Moulay Ismail) は1672年にサイディア朝のスルタンとして即位し、1727年まで統治しました。彼の治世はモロッコの中央集権化と安定に大きく貢献しました。彼は厳格な統治者であり、軍事力を強化し、内乱を鎮圧することで国家の統一を維持しました。

ムーレイ・イスマーイールには約888人の子供がいたとされています。これは複数の妻や側室との間に生まれた子供たちの総数で、子供の人数が1171人だったとするウィーン大学の研究もあります。彼の子供たちは広範囲にわたる血縁関係を築き、モロッコの貴族社会に大きな影響を与えました。

ムーレイ・イスマーイールの多くの子供たちは、彼の死後もモロッコの政治と社会に深く関わりました。彼の子孫は、サイディア朝の継続に重要な役割を果たし、王朝の存続と発展に貢献しました。

チンギス・ハン(1162-1227)は、モンゴル帝国の創始者であり、彼もまた非常に多くの子供を持ったとされています。

チンギス・ハン (Genghis Khan) (本名:テムジン)は、1206年にモンゴルの諸部族を統一し、モンゴル帝国を建国しました。彼の軍事的才能と指導力により、モンゴル帝国はユーラシア大陸にわたる広大な領土を支配しました。

チンギス・ハンには公式には16人の息子がいたとされていますが、彼の多くの妻や側室から生まれた非公式の子供たちも含めると、その数は数百人に達する可能性があります。さらに、遺伝学的研究によれば、チンギス・ハンの遺伝子を受け継ぐ男性は、現在でも約1600万人いると推定されています。

チンギス・ハンの子孫たちは、モンゴル帝国の各地で重要な役割を果たしました。彼の息子たちは帝国の各地域を統治し、その影響力は長い間続きました。特に有名なのは彼の孫であるフビライ・ハン (Kublai Khan) で、彼は中国の元朝を建国しました。

ヴァレンティナ・ヴァシリエヴァ(1707-1782)は、ロシアの農婦であり、人類史上最も多くの子供を産んだ女性として知られています。

ヴァレンティナ・ヴァシリエヴァ (Valentina Vassilyeva) は、18世紀のロシアの農村で生活していた女性です。彼女の夫はフェオドール・ヴァシリエフ (Feodor Vassilyev) という農夫で、彼らは一緒に農業を営んでいました。

ヴァレンティナ・ヴァシリエヴァは、合計69人の子供を産んだとされています。彼女の出産は、16回の双子、7回の三つ子、4回の四つ子を含むものでした。この驚異的な出産記録は、18世紀のロシア政府の記録にも残されています。

ヴァレンティナ・ヴァシリエヴァの多くの子供たちは、ロシアの農村社会において重要な役割を果たしました。彼らの多くは農業を継続し、地元の経済とコミュニティの発展に寄与しました。