【電池】1日持たないスマホのバッテリー!「位置情報」を正しく制限して寿命を延ばす方法

「朝100%だったのに、お昼過ぎには半分以下になっている」「何もしていないのにスマホが熱い」。バッテリーの持ちが悪くなる最大の犯人は、実はあなたの居場所を常に監視している「位置情報(GPS)」機能です。地図や天気予報など、便利な反面、設定を間違えると常に電気を食い続ける『金食い虫』ならぬ『電気食い虫』になります。どのアプリに許可を与え、どのアプリを制限すべきか。シニア世代でもわかる「バッテリー長持ち設定」の極意を解説します。

1. なぜ「位置情報」は電池を激しく消費するのか?

スマホが自分の場所を特定するには、宇宙にある衛星(GPS)からの微弱な電波を探し続けたり、周囲のWi-Fi電波をスキャンしたりします。これには非常に大きな電力を使います。特に、多くのアプリが「あなたが今どこにいるか」を**『バックグラウンド(画面を閉じていても)』**で常に確認し合っている状態が、電池切れの根本原因です。

2. 100点満点の節約術:「このアプリ、今必要?」の仕分け

全ての位置情報を切る必要はありません。アプリごとに許可のレベルを使い分けましょう。

iPhoneでの設定手順

1. [設定] > [プライバシーとセキュリティ] > [位置情報サービス] を開きます。
2. インストールされているアプリの一覧を上から確認します。
3. 以下の基準で設定を変更します。
   • Googleマップ等の地図アプリ: [このAppの使用中のみ許可]
   • 天気、ニュース、カメラ: [次回確認、または共有時に確認]
   • ゲーム、計算機、メモ帳など: [しない]

Androidでの設定手順

1. [設定] > [位置情報] > [アプリの権限] を開きます。
2. 「常に許可」されているアプリがないか確認します。
3. 基本的には [アプリの使用中のみ許可] に変更してください。

3. 電池を無駄にする「隠れた犯人」アプリTOP3

シニアの方が特に入れがちで、実は電池を食っているアプリの典型例です。

アプリ種類	理由	おすすめ設定
天気予報	今いる場所の天気を出すために、15分おきにGPSを動かすものがあります。	「使用中のみ」または「場所を固定」
SNS(LINE等)	友達に場所を送る機能のために位置情報を求めますが、普段は不要です。	「使用中のみ」
歩数計	移動距離を測るために常にGPSを動かす設定になっていることが多いです。	必要なら「使用中」、不要なら「しない」

4. さらに電池を持たせる「低電力モード」の活用

設定を見直すのが面倒な場合や、外出先で残り20%を切った時は、この一発設定が頼りになります。

• iPhone: 設定 > バッテリー > 「低電力モード」 をオン。
• Android: 設定 > バッテリー > 「バッテリーセーバー」 をオン。

これをオンにすると、スマホが自動で位置情報などの電力消費を最小限に抑えてくれます。

5. まとめ:電池の健康は「監視」を減らすことから

スマホが勝手にあなたの後ろをついて回る(位置情報を監視する)のを止めるだけで、バッテリーは驚くほど長持ちするようになります。一度この設定を済ませてしまえば、毎日「充電器を持ち歩かなきゃ」という不安からも解放されます。あなたのスマホを、もっと自由で軽やかな存在に戻してあげてください。夕暮れ時、まだ電池がたっぷり残っている画面を見るのが、楽しみになるでしょう。