【Teams】会議の「待機室」で流れる音楽を消す方法!主催者が知っておくべきロビー設定

【Teams】会議の「待機室」で流れる音楽を消す方法!主催者が知っておくべきロビー設定
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「Music on Hold」の仕様を理解し、会議のトーンに合わせた最適なロビー環境を設計する

Teams会議の開始前、主催者が入室を許可するまで参加者が留まる『待機室(ロビー)』。そこで流れるバックグラウンドミュージック(BGM)は、接続確認の目安になる一方で、「集中して資料を読み返したい」「音楽が好みに合わず耳障りだ」と感じる参加者も少なくありません。特に厳粛な会議や、静かな環境で待機したいビジネスシーンでは、この音楽が意図しないノイズとなることがあります。
これは技術的には、Microsoft Teamsの『Music on Hold (MoH)』という機能によるものです。この機能は、VoIP通信のセッションがアクティブである間、無音状態(サイレンス)による切断の不安を解消するためにオーディオストリームを自動挿入する仕組みです。本記事では、この待機中の音楽を制御するための会議オプションの設定手順から、IT管理者が組織全体でオフにするためのプロトコル、そして音楽を消せない場合の代替策について詳説します。

結論:ロビーの音楽を制御する3つの技術的アプローチ

  1. 会議オプションでの個別制御:特定の会議において、待機室の挙動や「保留中の音楽」の有無を調整する。
  2. Teamsポリシー(管理者設定):組織全体またはユーザー単位で「MusicOnHoldEnabled」フラグを $False$ に書き換える。
  3. 参加者側のセルフミュート:設定で消せない場合、デバイス側のボリュームミキサーでTeamsの音声を一時的に絞る。

1. 技術仕様:Music on Hold (MoH) のストリーミング構造

待機室の音楽は、単なるアプリ内の再生音ではなく、サーバー側から配信されるオーディオデータです。

内部的な音声インジェクションのロジック

オーディオスタックの維持:通話や会議が保留(待機)状態になると、Teamsのメディアスタックは接続を維持するためにダミーのパケット、あるいはMoH用音源パケットを送信し続けます。
サーバーサイド・レンダリング:音楽の再生はクライアントPCではなく、Microsoftのサーバー側で行われます。そのため、参加者のPC負荷は変わりませんが、帯域(ネットワークリソース)は消費し続けます。
ポリシーの階層:待機室の音楽の有無は、最終的には $MoH_{status}$ 変数によって制御され、組織のグローバルポリシーが個別の会議設定をオーバーライド(優先)する場合があります。

エンジニアリングの視点では、この設定は「保留状態のメディアセッションにおけるペイロード(内容物)の定義変更」といえます。

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2. 実践:主催者が会議オプションで音楽を確認・変更する手順

会議を作成した主催者が、ロビーの体験をカスタマイズするための具体的な操作ステップです。

具体的な設定確認手順

  1. Teamsの「カレンダー」から対象の会議を選択し、「編集」をクリックします。
  2. 画面上部の「会議オプション」をクリックします。
  3. 設定一覧に「保留中の音楽を再生する」(または類似の項目)があるか確認します。
  4. 音楽を不要とする場合は、この項目をオフ(いいえ)に設定し、「保存」をクリックします。

※注意:標準的なTeamsライセンスでは、主催者がGUI上で音楽のみをピンポイントで消すスイッチが表示されない場合があります。その場合は、次の「管理者によるポリシー変更」が必要となります。

3. 技術的洞察:管理者によるPowerShellでの一括制御

個別の会議設定で対応できない場合、IT管理者がバックエンドからプロトコルを制御する方法です。

コマンドラインによる制御:Microsoft Teams PowerShell モジュールを使用し、特定の会議ポリシーを変更します。
実行コマンド例:
Set-CsTeamsMeetingPolicy -Identity Global -MusicOnHoldEnabled Disabled
効果:このコマンドを実行することで、組織内の全ユーザーが主催する会議において、待機室の音楽が技術的にシャットアウトされます。静寂を重んじる企業文化においては、この「Disabled」設定が標準的なプロトコルとして採用されます。

4. 高度な修復:参加者として「音楽を聴きたくない」時の回避術

主催者が音楽を流している環境で、参加者側が自衛的に音を消すためのエンジニアリング思考です。

音量ミキサーによる個別ミュート

  1. Windowsのタスクバーにあるスピーカーアイコンを右クリックし、「音量ミキサーを開く」を選択します。
  2. アプリ一覧の中から「Microsoft Teams」を探します。
  3. ミキサーのつまみをゼロにするか、ミュートアイコンをクリックします。
  4. 注意:この操作は会議中のすべての音を消してしまうため、主催者が入室を許可して会議が始まったら、即座に音量を元に戻す必要があります。

5. 運用の知恵:ロビーの「演出」と「実利」のバランス設計

BGMの有無を単なる音の有無ではなく、ユーザー体験(UX)の設計として捉える知恵を提示します。

接続確認としての「音」:無音の待機室は、参加者に「ネットワークが切断されたのではないか」「マイクが壊れているのではないか」という不安(フォールス・ネガティブ)を与えやすくなります。音楽を消す場合は、代わりに「まもなく会議が始まります」というテキスト情報を画面に大きく表示するなどの視覚的フィードバックの強化を推奨します。
プレミアム機能の活用:Teams Premiumライセンスでは、待機室に独自の音楽(自社の社歌やブランドイメージに合った楽曲)をアップロードすることが可能です。デフォルトの音楽を嫌う層には、より洗練された独自の「ブランド・サウンド」を技術的に配信することで不快感を解消できます。
ロビーのスキップ設定:「音楽を聴かせない」ための究極の解決策は、信頼できる参加者に対して「ロビーをバイパス(スキップ)」させる設定です。待機室そのものを経由させないことで、音楽問題は根源的に消滅します。

このように、待機室の音楽を制御することは、会議というデジタルの「場」の空気感を技術的に調律し、参加者が最適なコンディションで本題に臨めるよう配慮するホスピタリティの一環です。

まとめ:ロビー設定のカスタマイズ比較表

設定項目 メリット デメリット
音楽あり(既定) 接続が維持されている安心感がある。 人によっては不快、集中を妨げる。
音楽なし(Disabled) 静かに待機できる、業務を邪魔しない。 フリーズしたと勘違いされるリスク。
ロビー自体をスキップ 待機時間ゼロ、最もスムーズ。 部外者が入るリスク、準備中に見られる。

Teams会議の待機室で流れる音楽は、主催者の意図一つで「歓迎のサイン」にも「邪魔なノイズ」にもなり得ます。システムの標準機能であるMusic on Holdのオン/オフを適切にコントロールすること。この技術的な一工夫が、会議のプロフェッショナリズムを高め、参加者全員が心地よく参加できる「デジタルの応接間」を構築するための土台となります。まずは自分の主催する会議オプションを開き、参加者にどのような「待機体験」を提供したいかを再考することから始めてみてください。

この記事の監修者

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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。