【確定申告/e-Tax】Windows 11でリーダーが動作しない時のコア分離セキュリティ設定変更

【確定申告/e-Tax】Windows 11でリーダーが動作しない時のコア分離セキュリティ設定変更
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Windows 11を搭載した新しいパソコンで確定申告(e-Tax)を行おうとした際、ICカードリーダライタが正しく接続されているにもかかわらず、「ドライバが読み込めません」というエラーが出たり、機械が全く反応しなかったりすることがあります。これまでのWindowsでは問題なく使えていたカードリーダーが、最新のWindows 11で突然動かなくなる最大の原因は、OSに搭載された『コア分離(メモリ整合性)』という非常に強力なセキュリティ機能にあります。この機能はパソコンをウイルスから守るための『非常に厳格な門番』のようなものですが、確定申告で使う古いタイプの読み取りソフトを「安全基準に満たない古い形式」と判断して、動作を拒絶してしまうことがあるのです。本記事では、Windows 11特有のこのセキュリティ設定をどのように調整すれば、カードリーダーを正常に動かせるようになるのか、その具体的な手順を詳しく解説します。

【要点】Windows 11の強力な保護を調整し、読み取りを再開するための3つのステップ

  • 「コア分離」の設定画面を開く: Windowsのセキュリティ設定の奥深くにある、メモリ保護のスイッチの場所を見つける。
  • 「メモリ整合性」を一時的にオフにする: 読み取りを邪魔している厳格な門番に一時的な休息を与え、古いドライバの動作を許可する。
  • 作業後は設定を元に戻して安全を守る: 確定申告の送信が終わった後は再びスイッチを入れ、パソコン本来の鉄壁の守りを復活させる。

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1. 導入:なぜWindows 11はカードリーダーを拒絶するのか

Windows 11は、これまでのWindowsに比べて「セキュリティの高さ」を最も重視して設計されています。その中核を担うのが『コア分離』の中にある『メモリ整合性』という機能です。これは、パソコンの頭脳(メモリ)の最も重要な部分に、正体の分からないプログラムが入り込まないようにする強力な壁です。しかし、数年前から使われているICカードリーダライタの「ドライバ(機械を動かすための専用ソフト)」の中には、この最新の厳しい安全基準をクリアしていないものが多く存在します。最新のWindows 11から見れば、それらは「ルールが古い、怪しいプログラム」に見えてしまい、たとえ持ち主が意図的に繋いだものであっても、安全のために無理やり動作を止めてしまうのです。これが、Windows 11でカードリーダーが動かなくなる「相性問題」の正体です。


2. 症状の確認:この設定変更が必要なケース

設定をいじる前に、あなたのパソコンで起きていることが本当に『コア分離』によるものかを確認しましょう。以下のような状況であれば、この記事の手順が有効です。

  • 「互換性のないドライバ」という通知が出る: 画面の右下に「ドライバを読み込めません」という警告が出ている。
  • デバイスマネージャーに「!」マークがある: 設定画面で確認すると、カードリーダーの名前に黄色いビックリマークがついている。
  • ソフトを入れ直しても直らない: メーカーの最新ソフトを入れたはずなのに、どうしてもマイナンバーカードが反応しない。
  • 以前のWindowsでは使えていた: Windows 10から11にアップデートした直後から動かなくなった。

3. 実践:コア分離(メモリ整合性)をオフにする手順

それでは、具体的な設定変更を行っていきましょう。少し深い場所にありますが、落ち着いて進めれば大丈夫です。

3-1. Windows セキュリティを開く

  1. 画面下の「スタート」ボタン(窓のマーク)をクリックします。
  2. 検索窓に「コア分離」と入力するか、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」の順に進みます。
  3. 「デバイス セキュリティ」という項目をクリックします。

3-2. スイッチを切り替える

  1. 「コア分離」という文字の下にある「コア分離の詳細」というリンクをクリックします。
  2. 「メモリ整合性」という項目のスイッチを確認します。これが「オン(青色)」になっているはずです。
  3. このスイッチをクリックして「オフ(白色)」に切り替えます。
  4. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれるので、「はい」を押します。

3-3. パソコンを再起動する

スイッチを切り替えただけでは効果がありません。必ず一度パソコンを「再起動」してください。再起動が終わると、今まで門番に止められていたカードリーダーのソフトが、ようやく自由に動けるようになります。


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4. 徹底比較:設定変更によるメリットとリスク

設定を変えることによる影響を正しく理解しておきましょう。

比較項目 メモリ整合性が「オン」の状態 メモリ整合性が「オフ」の状態
セキュリティ 最高レベル(鉄壁の守り) 標準レベル(一般的な守り)
古い機械の動作 拒絶されやすい(エラーが出る) 許容される(正常に動く)
e-Taxの利用 カードリーダーが反応しない恐れ スムーズに読み取り可能
推奨される期間 常にこの状態が望ましい 確定申告の作業中のみ

5. 意外な落とし穴:スイッチが「灰色」で動かせない時

稀に、メモリ整合性のスイッチが最初から灰色になっていて、自分では動かせない(オフにできない)場合があります。

原因と対策: これは、すでに他のセキュリティソフトが設定を管理しているか、あるいは「互換性のないドライバ」が既にパソコンの中に入り込んでいて、設定変更をロックしている状態です。画面上の「互換性のないドライバをレビューする」という項目をクリックし、リストに出てくる古いソフトをアンインストール(削除)してから試すか、パソコンの管理者に相談する必要があります。


6. 最も安全な運用方法:作業後の「復元」のすすめ

「メモリ整合性をオフにしたままで大丈夫?」と不安に思われるかもしれません。オフにしたからといって、すぐにウイルスに感染するわけではありませんが、Windows 11本来の優れた防衛能力が少し低下しているのは事実です。

一番の解決策: 確定申告の送信がすべて無事に完了したら、再び同じ手順でスイッチを「オン」に戻し、再起動してください。確定申告という特別なイベントの時だけ「門番に少し横にいてもらう」という考え方が、利便性と安全性を両立させる最も賢い方法です。一度オフにする方法を覚えれば、来年の確定申告も怖くありません。


7. 代替案:設定を変えたくない、あるいは変えられない時

もし会社のパソコンなどで設定変更が禁止されている場合や、どうしてもセキュリティ設定を触るのが怖いという場合は、別の道を探しましょう。

  • スマートフォンをリーダーにする: マイナンバーカード対応のスマートフォンをお持ちなら、パソコンと連携させることで、スマートフォンをICカードリーダライタとして使えます。これなら、パソコン側の『コア分離』の設定に左右されることなくカードを読み取れます。
  • 最新のカードリーダーを購入する: Windows 11の「メモリ整合性」に正式に対応した最新のリーダライタ(ソニーのRC-S300など)であれば、設定をオフにしなくてもそのまま動作します。古い機械を使い続けるよりも、思い切って新調するのも一つの手です。

8. まとめ:最新の環境に合わせて、道具の機嫌を直してあげましょう

Windows 11という最新の環境で、古いカードリーダーを使おうとすることは、いわば「最新のセキュリティビルに、昔の紙の通行証で入ろうとする」ようなものです。ビル側のルール(コア分離)が厳しすぎるために、あなたの正当な手続きが止められてしまっているのです。

今回解説したように、一時的にルールのレベルを調整してあげることで、止まっていたカードリーダーは再び息を吹き返し、あなたの申告書を力強く送り届けてくれるようになります。機械が動かないと「自分が何か悪いことをしたのか」と不安になりますが、それは単なる技術の世代交代による行き違いに過ぎません。

落ち着いて設定を見直し、無事に確定申告を終わらせてください。あなたが晴れやかな気持ちで、最新のパソコンとともに申告完了の画面を見られることを心から応援しています。まずは、「コア分離」の設定画面を覗いてみることから始めてみましょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。