【確定申告/e-Tax】信頼済みサイトに登録してもe-Taxでエラーが出る時のゾーン設定再確認

【確定申告/e-Tax】信頼済みサイトに登録してもe-Taxでエラーが出る時のゾーン設定再確認
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Windowsの「インターネットオプション」で国税庁のURLを「信頼済みサイト」に登録したにもかかわらず、e-Taxのログイン時に「信頼済みサイトとして登録されていません」という警告が出たり、マイナンバーカードの読み取りが途中で失敗したりすることがあります。これは単にURLをリストに加えるだけでは不十分で、その『ゾーン』に対して適用されているセキュリティレベルの細かな設定が、e-Taxが必要とするプログラムの動作を制限しているために起こります。本記事では、信頼済みサイト登録の効果を確実に発揮させるための、ゾーン設定の再確認手順と詳細な調整方法について解説します。

【要点】信頼済みサイトの「ゾーン設定」を正常化する3つの確認事項

  • セキュリティレベルのスライダを確認する: 信頼済みサイトに登録していても、レベルが「高」に設定されているとスクリプト実行が遮断される。
  • 「保護モード」のチェックを外す: 信頼済みサイトゾーンにおいて保護モードが有効だと、外部ソフト(ICカードリーダー等)との連携が制限される。
  • URLの記述形式を再点検する: 「https://」の有無や、ワイルドカード(*)の使い方が正しいかを確認する。

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1. 信頼済みサイト登録後もエラーが出る技術的背景

Windowsのインターネットオプションには「インターネット」「ローカル イントラネット」「信頼済みサイト」「制限付きサイト」という4つのセキュリティゾーンが存在します。e-Taxの利用において「信頼済みサイト」に登録する目的は、標準的なインターネット閲覧よりも制限を緩和し、公的個人認証に必要なActiveXやスクリプトを確実に動作させることにあります。

しかし、URLを登録しただけでは、そのゾーン全体の「基本セキュリティ方針(ポリシー)」が優先されるため、設定次第では「リストには入っているが、動作は禁止されている」という矛盾した状態に陥ります。特に、セキュリティを重視してWindows全体の設定を強化しているパソコンでは、信頼済みサイトゾーンであっても実行権限が絞られていることが一般的です。


2. ゾーン設定の再確認とセキュリティレベルの調整

まずは、インターネットオプションを開き、ゾーンの設定が「e-Taxの推奨状態」になっているかを確認します。

2-1. セキュリティレベルの変更手順

  1. コントロールパネル、またはブラウザの設定から「インターネットオプション」を起動します。
  2. 「セキュリティ」タブを選択し、「信頼済みサイト」のアイコンをクリックします。
  3. 「このゾーンのセキュリティのレベル」にあるスライダを確認します。ここが「中」または「中低」になっている必要があります。
  4. もしスライダが「高」に固定されている場合は、下の「既定のレベル」ボタンを押して調整を可能にします。

2-2. 「保護モード」の解除

信頼済みサイトゾーンにある「保護モードを有効にする」のチェックボックスを確認してください。e-Taxのマイナンバーカード読み取りにおいて、この保護モードが有効になっていると、ブラウザ外のプロセス(カードリーダーのドライバなど)との通信が隔離され、読み取りエラーの原因となります。信頼済みサイトゾーンに限り、このチェックを外すことが推奨されます。


3. 徹底比較:ゾーンごとの推奨設定と影響

設定を誤ると、他のサイトの閲覧に影響が出たり、逆にe-Taxが動かなくなったりします。各ゾーンの適切な使い分けを理解しましょう。

設定項目 インターネット(通常) 信頼済みサイト(e-Tax用)
セキュリティレベル 中高(標準) 中(推奨)
保護モード 有効(推奨) 無効(e-Tax時は必須)
スクリプトの実行 確認メッセージが出る場合あり 自動で許可される

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4. URLリストの記述ミスを修正する

「サイト」ボタンを押して表示される登録リストの書き方自体に不備がある場合、ゾーン設定をいくら変更しても反映されません。

4-1. 正しい登録形式

以下の3つの形式をすべて追加しておくことで、漏れなくゾーン設定を適用できます。

  • https://*.nta.go.jp
  • https://*.myna.go.jp
  • https://*.e-tax.nta.go.jp

※「このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認 (https:) を必要とする」にチェックが入っている場合、「http://」から始まる古いURLは登録できません。現代のe-Taxサイトはすべて暗号化(https)されていますので、チェックを入れた状態で上記のように登録してください。


5. 意外な落とし穴:組織の「グループポリシー」による上書き

会社支給のパソコンなどを使用している場合、個人の設定画面では「信頼済みサイト」に変更したように見えても、組織全体の管理設定(グループポリシー)によって強制的に設定が上書きされていることがあります。

確認方法: インターネットオプションのセキュリティタブの下部に「一部の設定はシステム管理者によって管理されています」という一文が表示されている場合、個人の操作ではゾーンのセキュリティレベルを変更できません。この場合はシステム管理部門に相談するか、個人のパソコンで作業を行う必要があります。


6. 設定変更をシステムに認識させる「確定操作」

設定を変更して「OK」を押しただけでは、現在開いているブラウザに反映されないことが多々あります。

  1. ブラウザ(Microsoft Edge等)を完全に終了させます。
  2. キーボードの「Windowsキー + R」を押し、ipconfig /flushdns と入力して実行し、ネットワークのキャッシュをクリアします。
  3. ブラウザを再度立ち上げ、マイナポータルの「動作環境確認」ページにアクセスします。

7. 最終的なトラブル解決の切り分け

ゾーン設定を修正しても解決しない場合、以下の2点を最終確認してください。

  • アドオンの有効化: 信頼済みサイトにすることで動作が許可されたはずの「拡張機能」や「アドオン」自体が、ブラウザの設定画面で無効になっていないか。
  • Windows Update: ルート証明書(信頼を担保する基本データ)が最新でないために、信頼済みサイトであっても暗号化エラーが出る場合があります。

8. まとめ:URL登録の先にある「権限の調整」を完遂する

信頼済みサイトへの登録は、確定申告をオンラインで行うための第一歩に過ぎません。その登録が有効に機能するためには、ゾーン内のセキュリティレベルを適切に設定し、保護モードによる制約を解除するという「権限の調整」が必要です。

インターネット上のあらゆる脅威から守る「標準設定」と、特定の公的システムを円滑に動かす「個別設定」。このバランスを正しく整えることで、システム側の矛盾を解消し、スムーズなデータ送信が可能になります。一つひとつのチェックポイントを再確認し、確実な環境を構築した上で、確定申告の送信プロセスへ進んでください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。