Gmailでファイルを添付して送信しようとしたとき、ウイルススキャンの進行が途中で止まってしまい、いつまでも完了しないことがあります。特に会社の業務では、緊急の資料を送る必要がある場合にこの問題に遭遇すると、大きな時間のロスにつながります。本記事では、Gmailのウイルススキャンが終わらない原因を具体的に切り分け、すぐに試せる対処方法から管理者に依頼すべき設定確認まで、段階的に解説します。この記事を読めば、自分で解決できる範囲と、会社のIT部門に相談すべきポイントが明確になります。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: ブラウザのキャッシュと拡張機能、ファイルサイズの上限(25MB)、ネットワークの速度
- 切り分けの軸: 端末側の問題(ブラウザ、OS)、アカウント側の問題(容量、設定)、管理設定側の問題(Google Workspaceのポリシー)
- 注意点: 会社PCではブラウザの設定変更やキャッシュ削除に制限がある場合があります。管理者に確認してから実施してください。
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目次
1. ウイルススキャンが終わらない原因を切り分ける
まずは問題の原因を特定するために、いくつかの観点で確認を行います。原因は主にファイル自体、ブラウザやネットワーク、そしてGoogle側のサーバー状態に分類できます。
1.1 ファイルサイズと種類による制限
Gmailの添付ファイルのサイズ上限は25MBです。この上限を超えるファイルは自動的にGoogle Driveのリンクとして送信されますが、その変換処理中にスキャンが遅延することがあります。また、実行形式(.exe)やスクリプトファイル(.js)など、セキュリティ上リスクが高いと判断されるファイルは、スキャンが完了しても送信がブロックされる場合があります。特に会社のGoogle Workspaceアカウントでは、管理者が特定のファイルタイプをスキャン対象から除外したり、ブロックしたりするポリシーを設定していることがあります。
1.2 ブラウザとネットワーク環境の問題
ブラウザのキャッシュが古いデータでいっぱいになっていると、ウイルススキャンの進捗表示が正しく更新されないことがあります。また、拡張機能(特に広告ブロッカーやセキュリティ系ツール)がGoogleのスキャン処理を妨害するケースもあります。ネットワーク面では、社内プロキシやVPNが原因でアップロード速度が低下し、スキャン開始までにタイムアウトが発生する場合もあります。
1.3 Googleサーバーの一時的な不調
ごくまれに、Googleのウイルススキャンサーバー自体に負荷が集中したり、メンテナンスが行われたりして、スキャンが遅延することがあります。この場合は他のユーザーも同様の問題を経験している可能性が高いため、Google Workspace ステータスダッシュボードで障害情報を確認するとよいでしょう。
2. ブラウザのキャッシュと拡張機能をクリアする手順
ブラウザ関連の問題は、自分で比較的簡単に解決できます。以下にGoogle ChromeとMicrosoft Edgeの手順を示します。
2.1 Google Chromeの場合
- Chrome右上の三点メニュー(︙)をクリックし、「設定」を選択します。
- 左メニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
- 期間を「全期間」に設定します。
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます(他の項目は任意です)。
- 「データを削除」をクリックします。
- Chromeを完全に終了し、再度起動します。
- その後、Gmailを開き、添付ファイルを再アップロードしてスキャンが完了するか確認します。
2.2 Microsoft Edgeの場合
- Edge右上の三点メニュー(…)をクリックし、「設定」を選択します。
- 左メニューから「プライバシー、検索、サービス」をクリックします。
- 「閲覧データをクリアする」の「クリアするデータの選択」をクリックします。
- 時間の範囲を「すべての期間」に設定します。
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます。
- 「今すぐクリア」をクリックします。
- Edgeを再起動し、再度試します。
また、拡張機能を一時的に無効にするには、ブラウザの拡張機能管理ページからすべての拡張機能をオフにしてからGmailを再読み込みしてください。問題が解決した場合、どの拡張機能が原因かを特定するために、一つずつ再有効化して確認します。
3. ファイルを圧縮または分割して再送信する
ファイルサイズが大きい場合や、特定のファイル形式が原因でスキャンが止まっている場合は、ファイルを圧縮したり分割したりすることで回避できることがあります。
3.1 圧縮ツールを使った方法
- Windows標準の「zip形式に圧縮する」機能、または7-Zipなどの圧縮ソフトを使います。
- 圧縮する際、パスワード保護は行わないでください。暗号化されたzipファイルはスキャンが完了せず、送信が拒否される可能性があります。
- 圧縮後のファイルサイズが25MB以下であることを確認します。
- そのzipファイルをGmailに添付し、スキャンが正常に終了するか試します。
3.2 分割送信の手順
- ファイルを複数のzipファイルに分割します(例:10MBずつ)。
- それぞれの分割ファイルを個別のメールで送信するか、同じメールに複数添付します(合計25MB以内)。
- 分割する際、ファイル名に通し番号を付けて、受信者に順序が分かるようにします。
4. Google Workspaceの管理者設定を確認する
もし端末側の対策をすべて試しても問題が解決しない場合、会社のGoogle Workspace管理者設定が影響している可能性があります。以下のポイントを管理者に確認または依頼してください。
4.1 添付ファイルのスキャンに関するポリシー
Google Workspace管理コンソールでは、「アプリ」→「Google Workspace」→「Gmail」→「コンプライアンス」→「添付ファイルのスキャン」で、スキャンの有効/無効や、スキャン結果に基づくアクション(拒否、隔離など)を設定できます。スキャンが無効になっている場合や、特定の種類のファイルがスキャン対象外になっている場合、正常にスキャンが完了しないように見えることがあります。
4.2 許可されていないファイル形式の除外
同じ管理画面の「許可されていない添付ファイル」のリストを確認します。このリストに含まれるファイルタイプは、スキャンが完了しても送信がブロックされます。例えば、.exeや.jar、.vbsなどの実行ファイルはデフォルトでブロックされることが多いです。業務上必要なファイルであれば、管理者にリストからの除外を依頼するか、ファイルの拡張子を変更して送信することを検討します。
| 状況 | 考えられる原因 | 対処方法 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| スキャンが開始されない | ファイルサイズ超過、ネットワーク遅延 | ファイルを圧縮する、ネットワーク環境を変える | 25MB超は自動でDriveリンクに変換 |
| スキャンが途中で止まる | ブラウザのキャッシュ、拡張機能の干渉 | キャッシュクリア、拡張機能を無効化 | 会社PCでは制限がある場合あり |
| スキャンが完了しても送信できない | 管理者ポリシーでファイルタイプがブロック | 管理者に問い合わせ、除外を依頼 | 個人で変更不可 |
5. それでも解決しない場合の最終手段
上記の手順をすべて試してもウイルススキャンが完了しない場合、以下の最終手段を検討します。まず、Google Workspaceのサポートに問い合わせる前に、別のGoogleアカウント(個人のGmailなど)で同じファイルを送信してみて、問題がアカウント固有かどうかを切り分けてください。個人アカウントでも同様の問題が発生する場合は、Googleのサーバー障害の可能性が高いので、ダッシュボードを確認するか、時間を置いて再試行します。業務に支障が出ている場合は、ファイルをGoogle Driveにアップロードし、共有リンクをメールで送信する方法も有効です。この方法ならウイルススキャンはDrive側で行われ、通常はスムーズに完了します。
よくある質問
Q: ウイルススキャン中にブラウザを閉じても大丈夫ですか?
スキャンはGoogleのサーバー側で行われるため、ブラウザを閉じてもスキャン自体は継続されます。ただし、送信操作は完了していないため、再度Gmailを開いてファイルを添付し直す必要があります。
Q: ウイルススキャンにはどのくらい時間がかかりますか?
通常は数秒から数分程度ですが、ファイルサイズが大きい場合やサーバーが混雑している場合、10分以上かかることもあります。30分以上経過しても進まない場合は、何らかの問題が発生していると考えてください。
Q: 暗号化されたzipファイルはスキャンされますか?
パスワードで保護されたzipファイルなど、暗号化されたファイルはスキャンできないため、スキャンが完了せずに送信がブロックされます。暗号化せずに圧縮するか、パスワードを送信者と受信者で別途共有するなどの工夫が必要です。
まとめ
Gmailのウイルススキャンが終わらない場合、まずはブラウザのキャッシュクリアと拡張機能の無効化を試し、それでも解決しなければファイルの圧縮や分割を行います。それでもダメな場合は、Google Workspaceの管理者設定が原因かもしれませんので、管理者に確認を依頼してください。最終的にはGoogle Driveの共有リンクを利用する代替手段も用意しておくと安心です。原因を一つずつ切り分けて、スムーズなメール送信を取り戻しましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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