Googleアナリティクスのデータを毎回手動でエクスポートしてスプレッドシートに貼り付けていると、作業時間がかさみます。特に定期的にレポートを作成する必要がある場合、自動化できれば大幅な効率化が期待できます。本記事では、GoogleアナリティクスのデータをGoogleスプレッドシートに自動で取り込み、定期的に更新する方法を解説します。アドオンとApps Scriptの2つの主要な方法を紹介しますので、ご自身の環境に合わせて選択してください。
【要点】Googleアナリティクスデータをスプレッドシートに自動取得する2つの方法
- Googleアナリティクス スプレッドシート用アドオン: アドオンをインストールして設定画面から取得条件を指定するだけで、データを定期更新できます。
- Apps Scriptを使ったカスタマイズ: スクリプトを記述して自動更新日時や取得範囲を柔軟に制御できます。
- トリガーによる定期実行: アドオンまたはApps Scriptに時間主導型トリガーを設定することで、毎日や毎週の自動更新が実現します。
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目次
Googleアナリティクスデータをスプレッドシートに取り込む仕組み
Googleアナリティクスが提供するAPI(Analytics Reporting API)を利用することで、スプレッドシートからデータを取得できます。最も簡単な方法は、専用のアドオン「Googleアナリティクス スプレッドシート用アドオン」を使用することです。このアドオンはGoogleが公式に提供しており、数回のクリックでレポートを作成できます。より高度な制御が必要な場合は、Apps Scriptを使ってスクリプトを自作する方法もあります。どちらの方法も、スプレッドシートのトリガー機能を使って定期的な自動更新を設定できます。
アドオンを使った自動取得の手順
ここでは、Googleアナリティクス スプレッドシート用アドオンを使ってデータを自動取得する手順を説明します。この方法は初心者でも簡単に始められます。
- アドオンをインストールする
スプレッドシートを開き、メニューから「拡張機能」→「アドオン」→「アドオンを取得」をクリックします。検索バーに「Googleアナリティクス」と入力し、表示された「Googleアナリティクス スプレッドシート用アドオン」を選択してインストールします。 - アドオンを承認する
インストール後、Googleアカウントへのアクセス許可を求められます。必要な権限を確認して「許可」をクリックします。 - 新しいレポートを作成する
メニューから「拡張機能」→「Googleアナリティクス」→「新しいレポートを作成」をクリックします。右側に設定パネルが表示されます。 - アカウントとプロパティを選択する
「アカウント」ドロップダウンから対象のGoogleアナリティクスアカウントを選び、「プロパティ」と「ビュー」を選択します。「指標」には「セッション」「ユーザー」「ページビュー」など必要な項目を追加します。「ディメンション」には「日付」「ページ」などを追加できます。 - レポートを実行する
設定が完了したら「レポートを作成」をクリックします。データがシートに表示されます。 - 定期更新を設定する
再度「拡張機能」→「Googleアナリティクス」→「定期更新を設定」をクリックします。更新間隔を「毎日」「毎週」「毎月」から選び、適用するレポートを選択して保存します。
Apps Scriptを使った自動取得の手順
アドオンでは対応できないカスタムクエリや複雑なレポートが必要な場合は、Apps Scriptを使用します。以下に基本的なスクリプト例を示します。
- Apps Scriptエディタを開く
スプレッドシートのメニューから「拡張機能」→「Apps Script」をクリックします。 - スクリプトを記述する
エディタに以下のコードを貼り付けます。function getAnalyticsData() { var viewId = 'ga:123456789'; // 実際のビューIDに置き換え var startDate = '30daysAgo'; var endDate = 'yesterday'; var metrics = 'ga:sessions,ga:users'; var dimensions = 'ga:date'; var options = { 'max-results': 10000 }; var report = Analytics.Data.Ga.get(viewId, startDate, endDate, metrics, options); var rows = report.getRows(); var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet(); sheet.clearContents(); sheet.getRange(1, 1, rows.length, rows[0].length).setValues(rows); }ビューIDはGoogleアナリティクスの管理画面で確認します。
- APIを有効にする
エディタの左側メニューから「サービス」をクリックし、「Analytics API」を追加します。バージョンは「v3」を選択してください。 - 関数をテスト実行する
エディタ上部の実行ボタンをクリックし、初回は認証を求められます。承認後、データがシートに書き込まれます。 - トリガーを設定する
エディタ左側の「トリガー」アイコンをクリックし、「トリガーを追加」を選択します。関数「getAnalyticsData」を選び、時間主導型で実行頻度を設定します。
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注意点とよくあるトラブル
アドオンでレポートが表示されない場合
アドオンの設定後にレポートが表示されない場合は、権限が不足している可能性があります。Googleアナリティクスアカウントの所有者に問い合わせて、適切なアクセス権を付与してもらいましょう。また、指定したビューにデータが存在しない場合もデータが表示されません。
Apps Scriptでエラーが発生する場合
スクリプト実行時に「Analytics Reporting API が有効になっていません」というエラーが出た場合は、Google Cloud ConsoleでAPIを有効にする必要があります。プロジェクトを作成し、Analytics Reporting APIを有効にしてから再度実行します。
自動更新が実行されない場合
トリガーを設定しても更新が行われないときは、トリガーの状態を確認しましょう。Apps Scriptエディタの「現在のトリガー」一覧で、設定したトリガーが有効になっているか確認します。また、スプレッドシートの共有設定やGoogleアカウントの権限も影響する場合があります。
アドオンとApps Scriptの比較
| 項目 | アドオン | Apps Script |
|---|---|---|
| セットアップの簡単さ | 非常に簡単。数回のクリックで完了 | プログラミング知識が必要 |
| カスタマイズ性 | 限定的。定義済みの指標・ディメンションのみ | 高い。任意のクエリを記述可能 |
| 定期更新の設定 | アドオン内のUIから設定可能 | Apps Scriptトリガーで設定 |
| 対応しているAPI | Analytics Reporting API v4 | v3またはv4を選択可能 |
| データの最新性 | 設定に応じた最新データ | スクリプトの頻度に依存 |
まとめ
Googleアナリティクスのデータをスプレッドシートに自動で取り込むには、アドオンを使う方法とApps Scriptを使う方法があります。アドオンなら設定が簡単で初心者にもおすすめです。一方、Apps Scriptなら自由にカスタマイズでき、複雑なレポートにも対応できます。どちらの方法でも、トリガーを設定すれば定期更新が自動化できます。まずはアドオンで基本を試し、必要に応じてApps Scriptに移行するとよいでしょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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