APA第7版書式は学術論文で広く使われるスタイルですが、細かなルールを手作業で適用するのは時間がかかるものです。Googleドキュメントには、APAスタイルのテンプレートと引用を自動整形する機能が備わっています。この記事では、テンプレートの利用方法から引用文献の自動生成までを解説します。これを読めば、APA第7版に準拠した論文を効率的に作成できるようになります。
まずは結論からです。
【要点】APA第7版テンプレートと引用自動整形の3ステップ
- テンプレートギャラリーで「APA 第7版」を選択: 余白やフォント、見出しが最初から設定された文書をすぐに作成できます。
- 引用ツールでスタイルを「APA 7th Edition」に設定: 本文中の引用と参考文献リストが自動で整形されます。
- 参考文献リストは自動更新: ソース追加後、本文引用を挿入するだけでリストが生成されますが、手動での微調整が必要な場合もあります。
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目次
APA第7版テンプレートと引用機能の概要
Googleドキュメントには「テンプレートギャラリー」が用意されており、APA第7版を含む様々な論文テンプレートを利用できます。このテンプレートは、フォント(Times New Roman 12pt)、行間(ダブルスペース)、余白(1インチ)、見出しレベルなど、APA仕様をあらかじめ反映しています。さらに、組み込みの「引用」ツールを使えば、文献情報を追加して本文引用を挿入するだけで、参考文献リストを自動的に生成できます。引用スタイルはAPA第7版を選択可能で、著者名や出版年、タイトルなどを適切な形式に整形します。
APA第7版テンプレートを利用する手順
テンプレートギャラリーからテンプレートを追加する
- Googleドキュメントを開く
ブラウザでGoogleドキュメントにアクセスし、ホーム画面を表示します。 - テンプレートギャラリーを開く
画面右上の「テンプレートギャラリー」アイコン(縦に並んだ四角)をクリックします。 - 「APA 第7版」を検索する
ギャラリー上部の検索バーに「APA 第7版」または「APA 7th」と入力します。 - テンプレートを選択して作成する
表示された「APA 第7版」テンプレートをクリックし、新しい文書を作成します。
テンプレートが開くと、表紙、本文、見出し、参考文献リストの枠組みが既に配置されています。必要に応じて、文書のプロパティ(タイトル、著者名など)を編集してください。
引用の自動整形を設定する手順
引用ツールを開く
- 「ツール」メニューをクリック
上部メニューバーから「ツール」を選択します。 - 「引用」をクリック
ドロップダウンリストの一番下にある「引用」を選択すると、右側に引用パネルが表示されます。
引用スタイルをAPA第7版に設定する
- スタイルドロップダウンを確認
引用パネルの上部に「スタイル」というドロップダウンがあります。初期状態では「APA 第6版」などが選択されている場合があります。 - 「APA 7th Edition」を選択
ドロップダウンを開き、「APA 7th Edition」を選びます。日本語版では「APA 第7版」と表示されることもあります。
引用元(ソース)を追加する
- 「引用元を追加」をクリック
引用パネル下部の「引用元を追加」ボタンを押します。 - 引用元の種類を選ぶ
「書籍」「学術誌」「ウェブサイト」など、該当する種類を選択します。 - 必要情報を入力する
表示されるフォームに、著者名、出版年、タイトル、出版社、URL、DOIなどを入力します。必須項目は赤いアスタリスクで示されています。 - 「保存」をクリック
入力後、保存ボタンを押します。追加した引用元はパネル内のリストに表示されます。
引用元の情報は後から編集可能です。リスト内の引用元をクリックすると編集画面が開きます。
本文中に引用を挿入する
- カーソルを引用したい位置に置く
本文中で引用を挿入したい場所をクリックします。 - 引用パネルで該当の引用元をクリック
右側の引用パネルで、挿入したい引用元の右側に表示される「引用を挿入」ボタン(引用符アイコン)をクリックします。 - 引用形式を選ぶ
ポップアップで「本文引用(著者名、年)」または「括弧引用(著者名、年)」が選べます。APA第7版ではどちらも使えますが、一般的な学術論文では括弧引用が推奨されます。 - 「挿入」をクリック
選択した形式で引用が本文に埋め込まれます。
参考文献リストを自動生成する
- リストを表示したい末尾にカーソルを移動
文書の最後または指定の場所にカーソルを置きます。 - 引用パネルの「参考文献リストを挿入」をクリック
引用パネルの下部にある「参考文献リストを挿入」ボタンを押します。 - リストが自動生成される
本文で引用したすべての引用元が、AP A第7版の書式でリスト化されます。著者のアルファベット順、ハンギングインデントなどが自動適用されます。
参考文献リストは、引用元を追加・編集するたびに自動更新されます。ただし、リストの項目を手動で削除・並べ替えると、自動更新が効かなくなる場合があります。
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引用の自動整形に関する注意点と制限
引用スタイルが一部更新されない場合
Googleドキュメントの引用機能は、APA第7版の主要なルールには対応していますが、細かな例外まではカバーできません。例えば、同一著者の同一出版年が複数ある場合、アルファベットの添え字(2023a, 2023b)が自動付与されないことがあります。また、DOIの書式(https://doi.org/…)は正しく表示される場合と、プレフィックスが必要な場合があります。
手動での修正が必要なケース
- 著者名の表記: ファーストネームがイニシャルになるのは自動ですが、ミドルイニシャルの有無などは手動調整が必要な場合があります。
- ページ範囲: 学術誌の引用でページ番号が省略されることがあります。特に引用元の情報にページを入力していない場合、参考文献リストに「pp.」が表示されません。
- URLとDOI: 引用元の種類によっては、DOIが優先されるべきところがURLになってしまうケースがあります。
複数著者の表記ルール
APA第7版では、著者数に応じて表記が変わります(3人以上は「et al.」など)。Googleドキュメントの引用機能はこれに自動対応しますが、実際の論文では時折「et al.」の後にピリオドが抜けるなどの誤りが発生します。必ず最終チェックをしてください。
DOIやURLの扱い
引用元にDOI番号を入力した場合、参考文献リストでは「https://doi.org/」の形で表示されます。しかし、一部の学術誌ではDOIのみ表示するルールもあります。その場合は手動でプレフィックスを削除する必要があります。また、URLを入力したままDOIが存在する場合、自動ではDOI優先されないため、手動で修正します。
手動での書式設定が必要な箇所
引用機能で自動生成されない書式もあります。例えば、図表の出典表記、脚注の引用、二次資料の引用などは手動で行います。また、著者名が「組織名」の場合(例:アメリカ心理学会)は、引用ツールがうまく解釈できないことがあります。そのような場合は、一度「書籍」として入力し、著者名フィールドに組織名を記入してください。
さらに、テンプレートには表紙の書式(タイトル、氏名、所属、注記など)も含まれていますが、それらは定型文を編集する必要があります。特に「科目名」「教員名」などのフィールドはテンプレートにプレースホルダーとして記載されているので、自らの情報に置き換えてください。
まとめ
GoogleドキュメントのAPA第7版テンプレートと引用機能を使えば、論文の書式設定と参考文献管理の手間を大幅に削減できます。テンプレートギャラリーからテンプレートを選び、引用ツールでスタイルを設定し、文献情報を追加するだけで、自動整形された引用と参考文献リストが手に入ります。ただし、完全な自動化は難しい部分もあるため、仕上がりを確認して手動で調整することを忘れないでください。次の論文作成には、ぜひこの方法を取り入れてみてください。最初の一回で流れを覚えれば、その後の作業効率が格段に向上します。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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