人文系の学術論文を執筆する際、書式の統一は必須です。特にMLAスタイルは英文学や言語学の分野で広く使われており、第9版では引用ルールやページレイアウトが細かく定められています。しかし、書式設定に時間を取られて本題の執筆が進まないのは悩みどころです。GoogleドキュメントにはMLA第9版に準拠した公式テンプレートが用意されており、これを利用すれば見出しや引用文献リストの書式を自動で揃えられます。この記事では、テンプレートの入手方法から実際の使い方、カスタマイズのポイントまでを解説します。
【要点】MLA第9版書式テンプレートの利用手順
- テンプレートギャラリーから「MLA第9版」を選択: Googleドキュメントの新規作成画面で「MLA第9版レポート」テンプレートを選ぶだけで、書式済みの文書が作成されます。
- 見出しスタイルを適用: 本文の見出しに「見出し1」「見出し2」などのスタイルを割り当てると、自動的にMLA準拠のフォントサイズや余白が反映されます。
- [引用文献]セクションで文献リストを作成: テンプレートには「Works Cited」の見出しと書式が組み込まれているため、箇条書きで引用情報を追加するだけで整った文献リストが完成します。
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目次
MLA第9版書式の基本とGoogleドキュメントテンプレートの利点
MLA第9版はModern Language Associationが発行する学術論文の標準書式です。ページ全体の余白やフォント、引用のルールが厳密に定められており、特に人文系の論文では必須のスタイルです。Googleドキュメントの公式テンプレートは、この第9版の要件をすべて満たすようにあらかじめ設定されています。テンプレートを使うことで、余白やヘッダー、ページ番号、引用文献リストの書式を手動で調整する手間が省けます。また、オンラインで共有や共同編集ができるため、複数人での論文執筆にも便利です。テンプレートは完全無料で利用でき、Googleアカウントがあればすぐに使い始められます。
MLA第9版テンプレートを利用する手順
ここでは、テンプレートの取得から実際の文書作成までの流れをステップごとに説明します。
テンプレートを開く
- Googleドキュメントにアクセスする
ブラウザでGoogleドキュメント(docs.google.com)にログインし、トップページを開きます。 - テンプレートギャラリーを表示する
画面左上のメニューアイコン(三本線)をクリックし、「テンプレートギャラリー」を選択します。 - 「MLA第9版レポート」を選ぶ
ギャラリー内の「教育」カテゴリーまたは検索ボックスで「MLA」と入力します。「MLA第9版レポート」というテンプレートが見つかりますので、それをクリックします。 - テンプレートからドキュメントを作成
「テンプレートを使用」ボタンをクリックすると、新しいドキュメントが自動的に生成されます。既に余白やフォント、見出しスタイルが設定されています。
見出しスタイルを適用して論文構成を作る
- 本文のレベル1見出しを設定する
論文のタイトルやセクション名(例:Introduction)を選択し、ツールバーの「スタイル」メニューから「見出し1」を選びます。フォントサイズが太字の18ptに変わります。 - サブセクションには「見出し2」を使用する
セクション内の小さな区分には「見出し2」を適用します。デフォルトでitalicの16ptになります。 - 引用文献の見出しは「Works Cited」と入力
テンプレートには既に「Works Cited」の見出しが用意されています。文献リストの項目は通常の段落スタイルのまま、箇条書きにしないで入力します。
引用文献リストを追加する
- 「Works Cited」セクションに移動する
テンプレートの最終ページに「Works Cited」の見出しがあります。その下に文献情報を追加します。 - 文献情報をぶら下げインデントで入力する
各文献の2行目以降を右に0.5インチずらす「ぶら下げインデント」が必要です。テンプレートでは該当段落に予めスタイルが適用されています。新しい行に入力するたびに自動でインデントが付きます。 - 文献の並び順はアルファベット順にする
MLAルールに従い、著者の姓のアルファベット順に並べます。テンプレートは並び替え機能を提供しませんので、手動で順序を整えてください。
テンプレートを使う際の注意点
テンプレートは便利ですが、完全に自動化されているわけではありません。以下の点に注意してください。
ページ番号が自動で挿入されない
テンプレートにはヘッダー領域が用意されていますが、ページ番号は自動では付きません。手動で挿入する必要があります。「挿入」メニューから「ページ番号」を選択し、右上隅に表示される形式を選んでください。
フォントが規定と異なる場合がある
MLA第9版では推奨フォントがTimes New RomanまたはArial(12pt)です。テンプレートのデフォルトはTimes New Romanですが、環境によっては別のフォントに変わることがあります。使用前にフォント名とサイズを確認してください。
引用文献の書式を自分で仕上げる必要がある
テンプレートは基本レイアウトのみ提供します。文献ごとの細かい書式(著者名の表記、イタリックの有無など)は、MLAハンドブックを参照して手動で整えてください。
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テンプレートと手動設定の比較
| 項目 | テンプレート利用 | 手動設定 |
|---|---|---|
| 初期セットアップ時間 | 数分で完了 | 30分以上かかる |
| 書式の正確さ | ほぼ正確(一部調整が必要) | 完全に自分で管理するためミスが生じやすい |
| カスタマイズの自由度 | 制限がある(テンプレートの範囲内) | 完全に自由 |
| 共同編集の容易さ | 他のユーザーにも同じ書式が適用される | 各ユーザーが書式を理解している必要がある |
まとめ
GoogleドキュメントのMLA第9版テンプレートを活用することで、書式設定の負担を大幅に減らせます。テンプレートを開いて見出しスタイルを適用するだけで、MLAに準拠した論文の骨組みが完成します。引用文献リストやページ番号など、一部手動での調整は必要ですが、全体の作業時間は半分以下になるでしょう。このテンプレートは文学や言語学の論文に最適です。ぜひ次回のレポートや論文執筆に役立ててください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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