国立国会図書館(NDL)の書誌情報を論文やレポートの引用に活用したいとお考えの方も多いでしょう。NDLサーチで文献を検索しても、書誌情報をそのままGoogleドキュメントに貼り付けると形式が崩れてしまい、手直しに時間がかかります。この記事では、NDLの書誌情報を正確かつ効率的にGoogleドキュメントに取り込む方法を2つご紹介します。手動でのコピー&ペーストと、Google Apps Scriptを使った自動取得の両方を解説しますので、ご自分のスキルや用途に合わせてお選びください。
【要点】NDL書誌情報のGoogleドキュメントへの取り込み方
- 手動コピー&ペースト: NDLサーチの詳細画面から書誌情報をテキストとしてコピーし、Googleドキュメントに貼り付けて整えます。
- Google Apps Scriptを利用した自動取得: API経由で書誌情報をJSONで取得し、ドキュメントに挿入するスクリプトを実行します。
- 引用形式の整え方: 取り込んだ情報を、APAやMLAなど目的の引用スタイルに整形するポイントを押さえます。
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目次
NDL書誌情報の取得方法とGoogleドキュメントへの取り込みの仕組み
国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)は、同館が提供する検索サービスです。文献の書誌情報はJSON形式でAPIを通じて取得できます。APIのエンドポイントは https://api.ndl.go.jp/ で、検索条件をパラメータとして送ると、タイトルや著者、出版年などの情報が返ってきます。Googleドキュメントでは、このAPIをGoogle Apps Scriptから呼び出すことで、書誌情報を自動的に取り込めます。一方、手動の場合は、NDLサーチのWeb画面から書誌情報をコピーし、そのまま貼り付けます。どちらの方法でも、得られたデータを目的の引用スタイル(APAやMLAなど)に整形する必要があります。この記事では、まず手動での基本的な取り込み方を説明し、次にスクリプトを使った高度な自動化手順をご紹介します。
NDL書誌情報をGoogleドキュメントに取り込む2つの方法
手動コピー&ペーストで取り込む手順
- NDLサーチで文献を検索する
ブラウザでNDLサーチ(https://ndlsearch.ndl.go.jp/)を開き、目的の文献を検索します。検索結果一覧から該当のタイトルをクリックして詳細画面を表示します。 - 書誌情報をコピーする
詳細画面の「書誌情報」欄をマウスで選択し、右クリックから「コピー」を選びます。または Ctrl+C(Macの場合は Command+C)でコピーします。 - Googleドキュメントに貼り付ける
Googleドキュメントを開き、貼り付けたい位置にカーソルを置いて Ctrl+V(Macの場合は Command+V)で貼り付けます。必要に応じて、フォントやサイズを整えてください。 - 引用形式に整形する
貼り付けた書誌情報はそのままでは引用フォーマットになっていません。著者名、タイトル、出版年などを適切に並べ替え、APAやMLAなどのスタイルに手動で整形します。
Google Apps Scriptで自動取得する手順
- スクリプトエディタを開く
Googleドキュメントで「拡張機能」→「Apps Script」をクリックし、スクリプトエディタを開きます。プロジェクト名を「NDL書誌情報取り込み」などに変更します。 - スクリプトコードを記述する
以下のコードをエディタに貼り付けます。このコードは、NDLサーチAPIに検索クエリを送り、結果をドキュメントに挿入する関数です。必要に応じて検索条件を変更してください。function importNDL() { var query = '夏目漱石 こころ'; // 検索キーワード var url = 'https://api.ndl.go.jp/opensearch?q=' + encodeURIComponent(query) + '&format=json'; var response = UrlFetchApp.fetch(url); var json = JSON.parse(response.getContentText()); var items = json['items']; var doc = DocumentApp.getActiveDocument(); var body = doc.getBody(); body.appendParagraph('NDL書誌情報一覧'); for (var i = 0; i < items.length; i++) { var item = items[i]; var title = item['title'] || 'タイトル不明'; var creator = item['creator'] || '著者不明'; var publisher = item['publisher'] || '出版者不明'; var date = item['date'] || '出版年不明'; var citation = creator + '(' + date + ')『' + title + '』' + publisher + '。'; body.appendParagraph(citation); } } - スクリプトを実行する
スクリプトエディタのツールバーにある「実行」ボタンをクリックします。初回は承認が必要です。「権限を確認」画面で自分のGoogleアカウントを選び、「許可」をクリックします。スクリプトが実行されると、ドキュメントの末尾に書誌情報が追加されます。 - 検索クエリをカスタマイズする
コード内のquery変数を変更することで、別の文献を検索できます。複数の文献を一度に取得したい場合は、配列でループ処理することも可能です。
取り込み時の注意点とよくあるトラブル
手動コピーで文字化けが発生する場合
NDLサーチの詳細画面からコピーした際に、特殊文字(漢字の異体字やアクセント記号など)が正しく表示されないことがあります。その場合は、貼り付け後に該当部分を手動で修正してください。また、ブラウザのエンコーディング設定をUTF-8に統一しておくと、文字化けが起こりにくくなります。
APIの応答が遅い、または取得できない場合
NDLサーチのAPIは公開されていますが、1分あたりのリクエスト数に制限がある場合があります。大量の文献を一度に取得しようとするとエラーが返ることもあります。その場合は、リクエストの間隔を空けるか、取得件数を絞ってください。スクリプトに Utilities.sleep(1000) を挿入して1秒待機する処理を追加すると、制限を回避しやすくなります。
自動取得したデータの引用形式が不正確な場合
APIから返されるデータは生のJSONです。そのままでは引用フォーマットに合わないため、スクリプト内で整形ロジックを組む必要があります。APAやMLAなど、目的のスタイルに合わせて文字列を結合するコードを書いてください。上記のサンプルコードでは簡易的な整形のみ行っていますので、必要に応じて拡張してください。
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手動と自動の比較
| 項目 | 手動コピー | Apps Script自動取得 |
|---|---|---|
| 手軽さ | 特別な準備不要ですぐ使える | スクリプトの記述と承認が必要 |
| 取得速度 | 1件あたり数十秒 | 複数件を一括で数秒 |
| 引用整形 | すべて手作業で編集 | コードで自動整形可能 |
| 正確性 | 目視確認でミスが起こり得る | プログラム通りに正確 |
| 適用範囲 | NDLサーチのすべての書誌情報に対応 | APIで取得可能なデータに限定 |
まとめ
この記事では、NDL書誌情報をGoogleドキュメントに取り込む2つの方法を解説しました。手動コピーはすぐに試せる基本的な方法で、スクリプトを使えば大量の文献を効率的に処理できます。取り込んだデータは、引用スタイルに合わせて整形することで、論文やレポート作成の時間を大幅に節約できます。ぜひ、ご自身の作業フローに合わせて最適な方法を選んでください。特に、定期的に多くの文献を扱う場合は、Apps Scriptをカスタマイズして自動化を進めることをおすすめします。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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