Googleドキュメントで文章を作成していると、数字だけを異なるフォントで表示したい場面があるでしょう。しかし、数字を選んでフォントを変更しても、後から数字を編集すると元のフォントに戻ってしまうことがあります。この問題を解決するためには、部分書式の連動更新を実現する仕組みが必要です。この記事では、数字だけに特定のフォントを適用し、編集後もその書式を維持する方法を2つご紹介します。
【要点】数字だけ別フォントにする2つの方法
- 「検索と置換」の正規表現: 数字を検索して置換時に書式を設定することで、文書内のすべての数字にまとめて異なるフォントを適用します。ただし編集後は再度実行が必要です。
- Apps Scriptを使った自動化: スクリプトを記述してドキュメントを開くたびに自動で数字のフォントを変更することで、連動更新を実現します。
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目次
なぜ数字のフォントが連動更新されないのか
Googleドキュメントでは、文字と数字をまとめて1つのテキストとして扱います。そのため、数字だけを選択してフォントを変更しても、その書式は特定の文字範囲に直接適用されるだけで、スタイルとして保存されるわけではありません。数字を編集すると、新しく入力された文字にはデフォルトのフォントが適用されるため、せっかく設定した書式が失われてしまうのです。この仕組みが、数字のフォントを維持できない原因です。また、GoogleドキュメントにはWordのような「文字スタイル」機能がないため、部分書式の連動更新を標準で実現できません。そこで、検索と置換による一括書式設定や、Apps Scriptを使った自動処理が有効な代替手段となります。
数字のフォントを変える2つの手順
方法1: 検索と置換を使う(手動)
この方法は、文書内のすべての数字を一度に検索し、置換時に書式を設定するものです。置換は行われず、書式だけが適用されます。数字を変更したあとは、再度同じ操作を行う必要があります。
- 「編集」メニューを開く
画面上部のメニューバーから「編集」をクリックし、ドロップダウンから「検索と置換」を選択します。 - 検索オプションを設定する
「検索」フィールドに「[0-9]+」と入力します。次に、虫眼鏡アイコンの横にある「オプション」をクリックし、「正規表現を使用」にチェックを入れます。これで数字の連続が検索対象になります。 - 置換後の書式を指定する
「置換後の文字列」フィールドは空のままにします。その下にある「書式」ボタンをクリックし、希望のフォント(例:Arial Black)を選択します。サイズや色も同時に設定できます。 - すべて置換を実行する
「すべて置換」ボタンをクリックします。これで文書内のすべての数字に、指定したフォントが適用されます。ただし、この操作は元に戻せないため、事前にバックアップを取ることをおすすめします。
方法2: Apps Scriptで自動化する
この方法では、Google Apps Script(GAS)を使ってドキュメントを開くたびに自動で数字のフォントを変更します。一度設定すれば、以後数字を編集しても自動的に書式が適用されるようになります。
- スクリプトエディタを開く
ドキュメントのメニューから「拡張機能」→「Apps Script」を選択します。新しいタブでスクリプトエディタが開きます。 - トリガー付きのコードを記述する
デフォルトのコードを消し、以下のコードを貼り付けます。function formatNumbers() { var body = DocumentApp.getActiveDocument().getBody(); var text = body.editAsText(); var found = body.findText('[0-9]+'); while (found) { var start = found.getStartOffset(); var end = found.getEndOffsetInclusive(); text.setFontFamily(start, end, 'Arial Black'); // フォント名を変更可 text.setFontSize(start, end, 12); // サイズも可 found = body.findText('[0-9]+', found); } } - トリガーを設定する
スクリプトエディタの左メニューで「トリガー」(時計アイコン)をクリックします。「トリガーを追加」ボタンを押し、関数に「formatNumbers」、イベントの種類を「開くとき」に設定して保存します。初回は権限承認が必要です。 - 動作を確認する
ドキュメントを閉じて再度開くと、自動的にスクリプトが実行され、すべての数字に指定したフォントが適用されます。数字を変更して保存し、再読み込みしても書式が維持されることを確認してください。
各方法の注意点とトラブル回避
検索と置換が適用されないケース
正規表現「[0-9]+」は連続した数字のみを検索します。数字の間にスペースやハイフンがある場合は、個別に検索されません。そのような場合は「[0-9\-]+」のようにパターンを調整してください。また、置換後の書式設定でフォントを選んでも、数字が既に別のフォントで書式設定されている場合、上書きされないことがあります。その際は「書式をクリア」してからやり直すと良いでしょう。
スクリプトの実行に失敗する場合
Apps Scriptのトリガーが正しく動作しない原因として、権限の不足が考えられます。初回実行時に承認画面が表示されますので、必ず自分のアカウントで承認してください。また、スクリプトエディタの「実行」メニューから手動で実行してエラーがないか確認することをおすすめします。エラーが表示された場合は、コード内のフォント名が正しいか(大文字小文字も正確に)チェックしてください。
フォントが環境によって異なる問題
指定したフォントが閲覧者の環境にインストールされていない場合、代わりにデフォルトのフォントで表示されます。確実に表示したいフォントは、Google Fontsなどウェブフォントを利用するか、一般的なフォント(Arial、Times New Romanなど)を選ぶと安全です。また、スクリプトで設定するフォント名は、ドキュメント内で使用可能な名前と完全に一致させる必要があります。
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手動置換とスクリプト自動化の比較
| 項目 | 手動置換 | スクリプト自動化 |
|---|---|---|
| 初期設定の手間 | 低い(数クリックで完了) | 高い(コード記述とトリガー設定が必要) |
| 連動更新の有無 | なし(編集後は再実行が必要) | あり(開くたび自動適用) |
| 対象範囲の柔軟性 | 正規表現でカスタマイズ可能 | 正規表現でカスタマイズ可能 |
| 複数フォントの一括設定 | 置換時に1つの書式のみ | コード内で条件分岐すれば複数対応可 |
| トラブル発生リスク | 低い(元に戻せる) | 中(権限エラーや無限ループに注意) |
まとめ
Googleドキュメントで数字だけを別フォントにし、その書式を編集後も維持する方法として、検索と置換を使った手動の一括書式設定と、Apps Scriptを使った自動化の2つを解説しました。手動の方法は簡単ですが、数字を変更するたびに再実行が必要です。一方、スクリプト自動化は初期設定にやや手間がかかるものの、一度設定すれば以降は何度でも自動的に書式が適用され、連動更新が実現します。用途や頻度に応じて、最適な方法を選んでください。特に長文の文書や頻繁に数字を更新する場合は、スクリプトの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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