【Googleスプレッドシート】カスタム数式で条件付き書式!=A2>10のような柔軟な条件

【Googleスプレッドシート】カスタム数式で条件付き書式!=A2>10のような柔軟な条件
🛡️ 超解決

条件付き書式はセルの値に応じて自動で色を変える便利な機能です。しかし標準の条件だけでは複雑なルールを設定できないことがあります。そこでカスタム数式を使えば、数式の結果がTRUEになるセルに自由に書式を適用できます。この記事ではカスタム数式の基本から応用までを具体例とともに解説します。

【要点】カスタム数式で条件付き書式を設定する3つのポイント

  • =A2>10 のような比較演算子: 数値や日付の大小を判定して書式を適用します。基準となるセルを指定するときは相対参照に注意します。
  • =AND(A2>10, B2<5) のような複合条件: ANDやOR関数を組み合わせると複数の条件を同時に満たすセルだけを対象にできます。
  • =A2=”完了” のような文字列一致: 特定の文字列と完全一致するセルに書式を設定できます。部分一致にはSEARCH関数を使います。

ADVERTISEMENT

カスタム数式が条件付き書式で動作する仕組み

条件付き書式のカスタム数式は、適用範囲の各セルに対して数式が評価されます。数式がTRUE(真)を返せば書式が適用され、FALSE(偽)なら何も起こりません。このとき数式内のセル参照は相対参照として扱われます。つまり最初のセルを基準にして、隣のセルでは参照先が自動的にずれていきます。この性質を理解すると、範囲全体に一つの数式で条件を設定できます。

カスタム数式を使った条件付き書式の設定手順

基本的な数値条件の設定

  1. 適用範囲を選択する
    条件を設定したいセル範囲(例:A1:A10)をマウスで選択します。
  2. メニューから条件付き書式を開く
    メニューバーで「表示形式」→「条件付き書式」をクリックします。右側に条件付き書式ルールのパネルが表示されます。
  3. カスタム数式を選択する
    「セルの書式設定の条件」で「カスタム数式」を選びます。テキストボックスに数式を入力します。たとえば =A1>10 と入力します。
  4. 書式スタイルを設定する
    「書式スタイル」で塗りつぶし色や文字色を選びます。たとえば背景を薄い黄色にします。
  5. 完了ボタンをクリックする
    「完了」を押すと、A1:A10の中でA列の値が10より大きいセルが黄色になります。

文字列条件の設定

  1. 範囲を選択する
    例としてB1:B20を選択します。ここには状態を示すテキストが入力されています。
  2. 条件付き書式ルールを追加する
    「表示形式」→「条件付き書式」を開き、新しいルールを追加します。「カスタム数式」を選びます。
  3. 数式を入力する
    テキストボックスに =B1=”完了” と入力します。ダブルクォーテーションで文字列を囲みます。
  4. 書式を設定する
    例えば背景を緑色に設定します。
  5. 完了する
    「完了」をクリックすると、「完了」と書かれたセルだけが緑色になります。大文字小文字は区別されます。

複数の条件を組み合わせる(AND・OR)

  1. 範囲を選択する
    たとえば売上データがA列、日付がB列にある場合、A1:B100を選択します。ただし書式を適用したいのはA列だけのときは、A1:A100を選択します。
  2. カスタム数式を選択する
    ルールを追加し、カスタム数式を選びます。
  3. AND条件の数式を入力する
    =AND(A1>1000, B1>=DATE(2025,1,1)) のように入力します。これで売上が1000以上かつ日付が2025年1月1日以降の行に書式が適用されます。
  4. OR条件の数式を入力する
    同様に =OR(A1<100, A1>10000) と入力すると、100未満または10000を超えるセルに書式が付きます。

他のシートや列を参照する場合

  1. INDIRECT関数を使う
    カスタム数式では別シートを直接参照できません。そのときは =INDIRECT(“シート2!A”&ROW())>10 のようにINDIRECT関数を使います。ただし動作が重くなることがあるので注意します。
  2. 同じ行の別列を参照する
    たとえばA列の値をもとにB列に書式を付ける場合、範囲をB1:B10にし、数式を =A1>10 とします。A1は相対参照なので各行で正しく評価されます。

カスタム数式設定時によく起きるトラブル

条件が正しく適用されない

数式が期待通りに機能しない原因は、セル参照の方式にあります。カスタム数式は常にアクティブセル(範囲の左上)を基準に記述します。たとえば範囲がA2:A10の場合、数式は =A2>10 と書きます。これを =A1>10 にしてしまうと、1行ずれて評価されるため正しく動きません。

数式の評価順序を理解していない

条件付き書式には複数のルールを設定できます。ルールは上から順に評価され、最初にTRUEになったルールが適用されます。下位のルールを優先したい場合は、ルールの順序をドラッグで並べ替えます。また、「他のルールより優先」チェックボックスを使うこともできます。

文字列の部分一致ができない

等号(=)を使うと完全一致のみになります。部分一致(「東京」を含むセル)を条件にしたい場合はSEARCH関数を使います。たとえば =SEARCH(“東京”, A1) と入力します。SEARCHは見つかれば数値を返し、見つからなければエラーになります。そのまま条件として使えるのは、エラーがFALSE扱いになるためです。

ADVERTISEMENT

カスタム数式でよく使う条件式のパターン比較

条件の種類 数式例 適用範囲 補足
数値の大小比較 =A1>10 A列全体 10より大きいセルに適用。等号を付け忘れない
日付の比較 =A1>=TODAY() 日付列 今日以降の日付に適用。DATE関数でも可
文字列完全一致 =A1=”東京” 文字列列 ダブルクォーテーションで囲む。大文字小文字区別あり
文字列部分一致 =SEARCH(“東京”,A1) 文字列列 「東京」を含むセルに適用。エラーは無視
複数条件(AND) =AND(A1>10, B1<5) 対象行 両方満たす場合に適用。セル参照は相対
複数条件(OR) =OR(A1<100, A1>1000) 数値列 いずれかを満たす場合に適用

これらの数式はすべて適用範囲の先頭セルを基準に書きます。範囲がA2:A100なら数式内もA2を参照します。また、複数のルールが競合したときは、上にあるルールが優先されることを覚えておきます。

まとめ

カスタム数式を使うと、標準の条件では難しい複雑なルールも自由に設定できるようになります。セル参照の相対性を理解し、ANDやOR、SEARCHなどの関数を組み合わせれば応用範囲が広がります。まずは簡単な数値比較から試し、徐々に文字列や日付の条件にも挑戦してみてください。条件付き書式のルール管理画面で数式を直接編集すれば、リアルタイムにプレビューが反映されるので便利です。


ADVERTISEMENT

この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。