共有メールボックスをチームで利用していると、自分が送信したメールを他のメンバーが見られずに困ることがあります。これは、送信済みアイテムが個人のメールボックスに保存されるためです。本記事では、共有メールボックスの送信履歴を全員で共有する方法を、新しいOutlookとクラシックOutlookの両方について詳しく解説します。
【要点】共有メールボックスの送信履歴を全員で共有する設定
- 自動保存の設定: Outlookのオプションで、共有メールボックスへの送信メールのコピーを保存するよう指定します。
- フォルダーのアクセス権: 共有メールボックスの送信済みアイテムフォルダーに、全メンバーがアクセスできる権限を付与します。
- 新しいOutlookとクラシックOutlook: それぞれ設定手順が異なります。この記事で両方をカバーします。
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目次
共有メールボックスで送信履歴が共有されない理由
共有メールボックスは複数のユーザーが共同で管理するメールボックスですが、送信済みアイテムは各ユーザーの個人メールボックスに保存される仕様です。これは、Exchange Onlineの既定の動作であり、メールを送信した本人だけが自分の送信履歴を確認できます。この問題を解決するには、Outlookの設定で送信メールのコピーを共有メールボックスに保存するように変更し、さらに共有メールボックスの送信済みアイテムフォルダーへのアクセス権を他のメンバーに付与する必要があります。
共有メールボックスの送信履歴を共有する手順
ここでは、新しいOutlook(Windows 11向け)とクラシックOutlook(従来のバージョン)の両方について、具体的な設定手順を説明します。手順は、Outlookのオプション設定とExchange管理センターでの権限付与の二段階です。
新しいOutlookでの設定手順
- Outlookを開き、設定を開始します: 新しいOutlookの右上にある歯車アイコンをクリックし、「すべての設定を表示」を選択します。
- メール設定を開きます: 左側のメニューで「メール」をクリックし、その下の「作成と返信」を選択します。
- 送信メールの保存先を変更します: 「メッセージの保存」セクションで、「共有メールボックスに送信したメッセージのコピーを保存する」にチェックを入れます。このオプションを有効にすると、共有メールボックス経由で送信したメールが共有メールボックスの送信済みアイテムに保存されます。
- 保存して閉じます: 設定を保存し、Outlookを再起動して変更を反映します。
- 他のメンバーへのアクセス権を付与します: 次に、Exchange管理センターで共有メールボックスの送信済みアイテムフォルダーへのアクセス権を設定します。手順は後述の「Exchange管理センターでの権限付与」を参照してください。
クラシックOutlookでの設定手順
- Outlookを開き、ファイルタブをクリックします: 左上の「ファイル」をクリックし、メニューから「オプション」を選択します。
- メールオプションを開きます: 左側の「メール」をクリックし、右側の「メッセージの保存」セクションまでスクロールします。
- 送信メールの保存先を指定します: 「送信メッセージのコピーを保存するフォルダー」の横にある「参照」ボタンをクリックし、共有メールボックスの送信済みアイテムフォルダーを選択します。または、下の「共有メールボックスに送信したメッセージのコピーを保存する」にチェックを入れます。このオプションが表示されない場合は、レジストリ編集が必要な場合があります。
- 設定を保存します: 「OK」をクリックして設定を保存し、Outlookを再起動します。
- 他のメンバーへのアクセス権を付与します: 新しいOutlookと同様に、Exchange管理センターで権限を設定します。
Exchange管理センターでの権限付与
- Exchange管理センターにログインします: 管理者アカウントで https://admin.exchange.microsoft.com にアクセスします。
- 共有メールボックスを選択します: 左側の「受信者」→「共有メールボックス」をクリックし、該当の共有メールボックスを選択します。
- メールボックス委任を設定します: 選択した共有メールボックスのプロパティ画面で、「メールボックスの委任」タブを開きます。「フル アクセス許可」のセクションで、送信履歴を共有したいユーザーまたはグループを追加します。
- フォルダーアクセス許可を設定します: 同じ画面で「フォルダーアクセス許可」をクリックし、共有メールボックスの送信済みアイテムフォルダーに対して「表示権限」または「編集権限」を付与します。
- 変更を保存します: 「保存」をクリックして設定を適用します。反映までに数分かかる場合があります。
注意点と失敗例
個人の送信済みアイテムにも保存される
設定後も、送信メールのコピーが個人の送信済みアイテムに残る場合があります。これはOutlookの動作仕様であり、完全に無効にはできません。共有メールボックスに保存されるのは、共有メールボックスとして送信したメールのみです。個人のメールアドレスで送信した場合は対象外です。
権限設定が反映されない
Exchange管理センターで権限を付与しても、すぐに反映されないことがあります。Active DirectoryのレプリケーションやExchangeのキャッシュが原因です。最大で24時間程度かかる場合もあるため、しばらく待ってから再度確認してください。
新しいOutlookとクラシックOutlookの違い
新しいOutlookでは、設定オプションが「共有メールボックスに送信したメッセージのコピーを保存する」のチェックのみで簡単です。一方、クラシックOutlookでは「送信メッセージのコピーを保存するフォルダー」を手動で指定する必要があり、オプションが表示されない場合はレジストリ編集が必要です。必ず使用しているOutlookのバージョンを確認してから作業を行ってください。
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新しいOutlookとクラシックOutlookの比較
| 項目 | 新しいOutlook | クラシックOutlook |
|---|---|---|
| 設定の簡易さ | ワンクリックで有効化 | フォルダー選択が必要でやや複雑 |
| 権限設定の必要性 | 必須(Exchange管理センター) | 必須(Exchange管理センター) |
| 対応環境 | Windows 11、Web版 | Windows 10/11、macOS |
よくある質問
共有メールボックスの送信済みアイテムが誰にも見えない
原因は、送信メールの保存先が個人のメールボックスになっているか、共有メールボックスのフォルダー権限が不足していることです。Outlookの設定で「共有メールボックスに送信したメッセージのコピーを保存する」を有効にし、Exchange管理センターでアクセス権を付与してください。
過去の送信履歴も共有されるのか
いいえ、設定を有効にした後の送信メールから共有メールボックスに保存されます。過去に送信したメールは個人の送信済みアイテムに残ったままです。過去のメールを共有したい場合は、手動でコピーするか、管理者がメールボックス移行ツールを使用する必要があります。
権限を付与したのにアクセスできない
Outlookで共有メールボックスを開く際に、アカウントのキャッシュが原因で権限が反映されないことがあります。Outlookを再起動するか、プロファイルを再作成してください。また、Exchange管理センターで付与した権限が正しく適用されているか、確認しましょう。
まとめ
共有メールボックスの送信履歴を全員で共有するには、Outlookの設定とExchange管理センターでの権限付与が必要です。新しいOutlookとクラシックOutlookでは設定手順が異なりますが、いずれの場合も「共有メールボックスに送信したメッセージのコピーを保存する」オプションを有効にし、送信済みアイテムフォルダーへのアクセス権を適切に設定します。これにより、チーム全体で送信履歴を確認できるようになり、業務効率が向上します。
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